Be My Eyesはスマートフォンアプリに登録された一般の晴眼ボランティアと視覚障害者をマッチングし、ビデオ通和を介して細かい困りごとを解決するマイクロボランティア・プラットホームです。
通常視覚障害者がヘルプをリクエストする場合、イッパンボランティアと接続され、Be My Eyesアプリ同士でやりとりを行うのですが、この仕組みとは別に「Specialized Help」と呼ばれる、ヘルプ内容に特化した専門サポートとビデオ通和を行なえる機能が提供されています。
例えばGoogleのテクニカルサポート(英語のみ)やパスタメーカーのバリラ(英語、北米のみ)、さらに視覚障害関連団体に至るまで、そのジャンルや提供地域・言語は多岐に渡っています(残念ながらまだ日本語で利用できるものはありません)。
ちなみにSpecialized Helpを導入している団体は通常のBe My Eyesアプリではなく「Be My Eyes Manager」と呼ばれる専用のアプリケーションを用いて視覚障害者からのリクエストに応答します。
さてこれまでは現在どのような起業や団体がSpecialized Helpを提供しているのか、アプリ内からしか確認することができませんでしたが、先月、これらのサービス団体のリストをWebから確認できるページが公開されました。
それぞれの団体名をクリックすると、サポート可能な内容や提供地域・言語、利用できる時間帯などを確認することができます。このページに表示される内容はサービス提供団体によってBe My Eyes Managerからメンテナンスされています。
Specialized HelpをWebから確認することができるようになることで、まだアプリを利用していない視覚障害者へ「こんなサービスがあるよ」と知らせたり、サポート内容をシェアすることでSpecialized Helpの導入をさまざまな団体へ呼びかけることができるようになります。
視覚障害者にとってBe My Eyesは非常に有益なサービスではありますが、リクエストする内容によっては不特定のボランティアとの接続を躊躇してしまう場合もあります。
専門家と確実に接続してくれるSpecialized Helpはこの精神的ハードルを大きく下げるものであり、このサービスの充実を待ち望んでいる利用者は少なくありません。企業団体にとっても自社のサービスと視覚障害者をつなげる貴重なチャンネルを持つことにもなるでしょう。このサービス、日本でも広がることを望むばかりです。
参考:New Feature: Easily share Specialized Help with Public Profile links (bemyeyes.com)
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