2019年4月19日金曜日

障害を持つ子供達に、アクセシブルなイースターの楽しみを。

Beeping easter egg hunt(画像引用元

春の訪れを象徴する行事「イースター」(復活祭)はキリスト教文化圏ではクリスマスと並ぶとても重要な行事の一つ。日本ではあまり知られていないのは、クリスマスやハロウィンのように日にちが決まっていない)春分の日を過ぎた最初の満月からすぐの日曜日)ということも影響しているのかもしれない。ちなみに2019年のイースターは4月21日。

子供達にとってイースターのお楽しみといえば、何と言っても「イースターエッグハント」だろう。家や教会、公園などで大人があちこちに隠した「イースターエッグ」を、みんなでわいわい探すゲームだ。見つけたイースターエッグの中にお菓子やおもちゃが入っていたり、イースターエッグと引き換えにお菓子がもらえるなど子供達にとってはテンション爆上がりなイベントである。

だが心身に何かしらの障害を持つ子供にとっては、通常のイースターエッグハントはちょっと難易度が高い場合が多い。車椅子では地面に近いイースターエッグを拾うのは無理だし、目が見えなければ隠されたイースターエッグを探すのに時間がかかってしまう。
でもご安心。そのような子供達のために、アクセシブルなイースターエッグハントが考案されている。例えばLifehackでは身体を自由に動かせない子供達のためのいくつかのアイデアを伝えている

  • イースターエッグに風船を結びつけて浮かせ、手に取りやすくする
  • シールなどでイースターエッグを壁や家具に配置し、取りやすくする
  • イースターエッグにマグネットを仕込んでマグネットでキャッチ

これらの方法では重さの関係上、中に入れるものに制約はできるものの、できるだけ多くの子供にイースターを単独でも自由に楽しめるよう、さまざまな工夫が考えられていることがわかる。
そしてやっぱり視覚障害当事者としてきになるのが、見えない子供達のために考案された「Beep Easter egg」、すなわち音で探せるイースターエッグだ。
製品としてネット通販やショップで購入できるものもいくつか種類があり、シンプルな電子音タイプからおしゃべりするものまである。(結構キモい
またInternational Association of Bomb Technicians & Investigators(IABTI)がオリジナルのBeep Easter eggを視覚に障害を持つ子供達へ寄贈する活動を行なっていたり、ネットで公開されている作り方ガイドを元にボランティアが製作するケースも多いようだ。
基本的な構造はプラスチックの卵型容器に電池とスピーカー、オン/オフ用スイッチと非常にシンプルな作り。スイッチを入れると定期的に「ピーピー」と音が発信されるので、これを頼りに隠されたイースターエッグ探しが楽しめる。。

Beep Easter eggハントは特別支援学校などのイースターイベントで楽しまれる他、障害のない子供が目隠しをして視覚障害を持つ子供達と一緒に楽しむインクルーシブなイベントも開かれているという。

イースターのような伝統行事の良さは、老若男女が多少なりとも知識や経験を共有できているという点にある。障害者の社会参加を促す意味でも、伝統行事のアクセシビリティが確保されるのはとても意味のあることのように思える。共有されている範囲が広ければ広いほど、共感も得やすくなるはずだ。

そういえば日本の伝統行事でアクセシブルでないものってあるかな。エッグハントみたいなアクティビティ的な行事が咄嗟には思い浮かばないのだけど、お正月の書き初めとか、七夕の短冊を点字で書いたりするのもオツかもね。うん、ちょっと違うか。

2019年4月14日日曜日

[雑感]「Orcam Myeye 2」の選挙導入に思う視覚障害者と「投票の秘密」。


先日イスラエルで実施された選挙において、視覚障害者の投票のために「Orcam Myeye 2」が導入されたというニュースが伝えられた。(ロイターの記事

投票所を訪れた視覚障害者はMyeye 2を装着したメガネとイヤホンを身につけ、投票用紙に記載された投票先をMyeye 2で認識、音声で内容を確認して投票用紙を選ぶことができる。あとは選んだ投票用紙を封筒に密封し、投票箱へ入れればおしまい。これで全盲でも単独で秘密投票が可能になるというわけだ。投票所のアクセシビリティについては情報がなかったので不明。
この実験にあたり、複数のソリューションが提示されたようだが、Orcam My eye 2は投票用紙の認識精度の高さはもちろん、オフラインで動作するという特徴からセキュリティの面でも評価されたという。現状の投票システムを改変せずにアクセシビリティを向上させる手段として「Myeye 2」がピッタリはまったという感じだろうか。ただMyeye 2は点字出力に対応していないので盲ろう者はサポートできないという問題は残りそうだ。

一方日本では、世界に先駆けて1925年に点字による投票が認められており、点字の読み書きができれば憲法で規定されている「投票の秘密」が保証されている。
だが点字ができない視覚障害者や様々な理由で文字を書くことが困難な有権者に対しては、原則2名の立会人による代筆投票しか投票手段がなく、秘密投票の側面から、また見えない有権者が代筆された投票用紙を確認する手段が用意されていないなど、長年の問題となっている。それに代筆による投票用紙は手書き文字なのでMyeye 2のような確認方法も難しいだろう。

中途失明者が点字を覚える機会が限られていることに加え、高齢になるほど点字の習得が困難になると言われている。この現状を帰るには、自筆投票が原則という投票システムの改善が必要かもしれない。

海外では紙による投票でも、EVM(でんし投票端末)を用いて音声や点字、スイッチコントローラー操作で投票先を本人が確認・選択し、投票用紙にその内容をプリントアウトする仕組みが導入されている地域もある。これに「Myeye 2」のようなデバイスで投票用紙をチェックする仕組みが加われば、点字が使えなくても単独で秘密投票が確保されるだろう。

筆者も点字の読み書きがおぼつかないので代筆投票を使っているが、晴眼の頃を思い出すとあまりにも格差を感じてしまう。家族にすら教えない投票先を知らない人(それも2人)に知らせなければならないし、いや、むしろ知ってる人の方が嫌かもしれない。もちろん守秘義務はあるのだろうけど、この状態はとても「投票の秘密」が守られているとは思えないなあ。特に地方ではかなりセンシティブな問題だと思う。そしてこれは障害者に限らず、手をケガしたり一時的に見えにくくなる場合など誰にでも起こりうる問題ではなかろうか。
さすがに一足飛びにオンライン投票を、とまでは言わないけど、もう少しテクノロジーで何とかならないものだろうかね。

関連リンク:


2019年4月13日土曜日

ロービジョングラス「IrisVision 3.0」登場。(おまけ付き)

IrisVision(画像引用元

近年、視覚リハビリテーション分野において「スマートグラス」の注目度が上がっている。2018年のサイトワールドでもさまざまな視覚障害者向けスマートグラスが点字されていた。スマートグラスと一言で言ってもユーザーの見えにくさや用途によってタイプは異なるが、現在最も盛んに開発されているのがロービジョン向けの「映像補正」タイプの製品だろう。黄斑変性症、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症、緑内障などの眼疾患による視野狭窄や眩しさなどの「見えにくさ」を、カメラで撮影した映像をリアルタイムに補正することで軽減させるのが主な目的だ。
このジャンルとしては「eSight」や「OXSIGHT」といった製品がすでに一般向けに販売されている。だがこれらの多くは、液晶ディスプレイを内蔵した専用設計のヘッドセットを採用しており、どうしても高額になってしまうのが課題となっている。たとえばeSightは最近40%の値下げが行われたがそれでも6,000ドルという価格で手軽に購入できるとは言い難い。

北米を中心に展開している「IrisVision」は、ハードウェアに既製品を採用することで大幅なコストダウン(2,950ドル)を実現するロービジョン向けスマートグラス。Samsungのスマートフォン「Galaxy S7」とVRゴーグル「Galaxy Gear VR」をベースに、研究機関や専門医と共同開発されたアプリケーション、そしてトレーニングプログラムなどのサポートをパッケージし、総合的なロービジョンケア環境を提供している。
ゴーグルにスマートフォンを装着することで、ハンズフリーで利用でき、付属のタッチコントローラーで様々な操作が行える。液晶内蔵タイプのグラスと異なり見栄えはあまりよろしくないが、重量や遮光性などは問題ないようだ。

そしてIrisVisionのキモとなるのが、ユーザーの「見えにくさ」に合わせて最適な映像を紡ぎ出すアプリケーション。独自開発されたアルゴリズムにより、残存視力のポテンシャルを最大限に引き出す豊富な機能が用意されている。開発を担当したのはCitrusBits社。
基本機能はコントラストや明るさの調整、モノクロ反転させて文字を読みやすくする「リーダーモード」、そして特許技術「バブルズーム」は、視野全体のバランスを保ちつつ任意の場所を任意の形状で拡大表示できる機能。そのほかにもテレビ視聴やパソコン利用など利用シーンに応じたさまざまなモードが用意されており、コントローラーを用いて簡単に切り替え可能だ。ユーザーの瞳孔間距離や利用する機能に応じたカスタマイズもサポートされているようだ。

そして先日リリースされた「IrisVision 3.0」では、さらに先進的な機能が追加され、単純に「視力を補正する」だけではないデバイスとしての進化を感じ取ることができる。その一部をご紹介しよう。

・IrisVision assistant
専用の音声アシスタント。IrisVisionのモード切り替えなどの操作を音声で実行できる。
・IrisReader 
OCR機能。映像に含まれるテキストを抽出して読みやすく表示したり、音声で読み上げる。
・Video player
IrisVision内で直接YouTubeを再生できる。音声による動画の検索や拡大表示にも対応。
・Photo gallery
IrisVisionから写真を撮影し、管理・閲覧できる。

新機能はスマートグラス的な進化というよりは、スマートフォンの機能をIrisVisionに取り込んだ、と言った印象が強い。確かにIrisVisionを装着してスマートフォンを操作するなら、いっそのことスマホでできる機能を入れれば良くない?という発想なのかもしれない。機能によって向き不向きはありそうだが、利便性は向上するし他製品との差別化にも繋がるだろう。

液晶内蔵タイプのスマートグラスと比べると、価格と機能のフレキシブルさはメリットと思えるが、やはり見かけがどうしてもきになるところ。一応IrisVisionは屋外での利用も想定されているようだが、外で使うには結構目立つと思うなあ。
とはいえロービジョンケアの選択肢は多いに越したことはない。見えにくさの種類にもよるが、スマートグラスが生活を大幅に向上させるケースは決して少なくはないだろう。
このようなソリューションの存在が広まりユーザーが増えれば、価格も下がるのではないだろうか。このような効果の期待が大きい技術は、できるだけ多くの人々の手に渡るようになってほしいな。

関連リンク:

おまけ:iPhoneでお手軽ロービジョングラスを体験できるアプリ。

他製品と比べてお手頃といえどIrisVisionはまだまだお高い。そもそも日本から購入できるかは不明。そこでちょっとだけIrisVisionぽい雰囲気を味わえるiPhone用アプリをご紹介。iPhoneを装着できるゴーグルを用意すれば、お手軽スマートグラス体験ができる(かも)。これらの他にもiOS標準の拡大鏡でも良い気もするが、どうだろう。
なおほぼ全盲の筆者は実際に試せていないので悪しからずご了承ください。

作者/Prophet Studios 価格/無料
拡大鏡とVRグラスが一体になったアプリ。リモート操作にも対応。

作者/Thomas Warren 価格/無料

もちろんIrisVisionとは無関係。コントラスト調整が主な機能のようだ。

2019年4月7日日曜日

見えない子供の空間認識を育てるブレスレット「ABBI」。

ABBIオーディオブレスレット(画像引用元

「ABBI」は、視覚障害を持つ子供たちが、世界とスムーズに対話するために必要な「空間認識能力」を身につける手助けをしてくれるウェアラブルデバイスだ。
2014年にイタリア技術研究所(IIT)の研究者を中心に開発が始まり、EU各国の教育機関と視覚リハビリテーション施設の協力で実証実験が進められている。

ABBIの中核となるのが、手首や足首に装着し、手足の動きに応じてさまざまなサウンドを再生するオーディオブレスレット。これを被験者とその周囲の人々が身につけることで、他人の存在や位置、動きや仕草を聴覚を用いて感じ取ることができる。それは自分と他者の物理的な相関関係を脳内にイメージする助けになる。
「身体」を「音」に変換することで、視覚を用いずに他者と対話し、「空間」の概念を学習できるというわけだ。

たとえば今周りに誰がどのくらい離れているのかを感じたり、誰かが自分の前を横切って歩いた、目の前に座っている人が自分に手を差し出した、といった行動が音によって判断できる。複数の音色を選択可能なので、特定の人物の動きを追う、ということもできる。
他者の存在を認識し距離感を体得することは、特に産まれつき目が見えない子供達にとって「自分以外の世界」をイメージするために不可欠なスキルだろう。そしてそれに伴い、運動能力やコミュニケーション能力にも良い影響が期待できる。

ABBIシステムにはブレスレットとBluetoothで通信し、位置や移動距離を計測するユニットとシステムの効果を評価するアプリケーションが含まれている。ブレスレットの通信機能を応用し、ビーコンを用いた誘導や家電製品との連携、といった用途も考えられているようだ。

ジェノバの視覚リハビリテーションセンターInstituto David Chiossone Onlusで3カ月に渡り行われた実証実験では、ブレスレットを装着した9歳~18歳の子供達に、大幅な行動パフォーマンスの向上が見られたという。このデバイスは言語を必要としないため、より低年齢の子供でも効果が期待できると研究者は語っている。
この結果を受け、ABBIはリハビリテーション機器としてヨーロッパ市場で製品化が進められている。

Abbiは視覚障害者の教育を目的に開発されたものだが、日常的な補助デバイスとしても使えるような気がする。家族がこれを身につけることで見えない子供に安心感を与えられるだろうし、特にスポーツやパーティーといった多人数でわいわい楽しむ時、こういうアイテムがあればもっと自由に行動できそうだ。さっきまで隣で話してた人が、いつの間にか無言で移動していて会話が空振り、なんて恥ずかしいこともなくなるかもね。

見えない人は家族や友人の居場所や仕草をいつでも把握していたいし、見える人も自分の行動を見えない人に感じて欲しいはず(そうでもない?)。そういう意味で、Abbiは見える人と見えない人のコミュニケーションの幅を広げてくれるツールにもなりうるような気もしたりする。うん、妄想膨らませすぎかな。

関連リンク:


2019年4月4日木曜日

[暫定メモ] iOS版radiko公式アプリをVoiceoverでなんとか使う。

※追記:2019/4/24にリリースされたバージョン7.0.6で、ライブ放送およびタイムフリーの再生ボタンがVoiceoverで操作できるようになりました。

※2022年4月にリリースされたバージョン7.4.12で、放送局名をVoiceoverで読み上げるようになりました。基本的な操作方法に大きな変化はありませんが、一部を除きボタンに適切なラベルが付けられました。この記事では以前のバージョンをもとに執筆していますのでご注意ください。


視覚障害者にとってラジオは貴重な情報源であり娯楽の一つ。近年では「radiko」に代表されるサイマル放送のおかげでネットに接続できれば電波状況に関わらずクリアな音で放送を楽しめるようになってきた。筆者も視力を失う前からラジオは聞いていたが、見えなくなって以降はラジオ聴取に費やす時間は大幅にアップ。日々の生活になくてはならない存在となっている。

ところがいま、radikoと視覚障害者の間でちょっとした(いや、深刻な)問題が発生している。それは公式アプリのアクセシビリティの問題だ。
筆者はiOS版の「radiko」公式アプリを利用しているが、どうやらAndroidでも同様の問題が発生しているようだ。画面を見ることができない視覚障害者は、画面上の情報を音声で読み上げるスクリーンリーダーを用いてスマートフォンを操作する。iOSなら「Voiceover」、Androidなら「Talkback」と呼ばれるスクリーンリーダーが標準搭載されている。
問題は、radiko公式アプリが、これらのスクリーンリーダーに最適化されていないということ。現在筆者が確認しているVoiceover環境におけるradiko公式アプリの問題点を深刻な順に挙げてみよう。

再生ボタンなど、Voiceoverで操作できないボタンがある。
放送局名を読み上げない。
ラベルが適切につけられていないボタンが多く、何のボタンか判別できない。
操作できない部分にVoiceoverカーソルがフォーカスしてしまう

特に再生ボタン(ほぼ全盲の筆者は確認できないが、どうやら存在するらしい)が操作できないのはとても困ってしまう状況だ。とはいえiPhoneでradikoの機能を利用してラジオを聴くには公式アプリを使うしかない。
そこで色々試した結果、現状のradikoアプリでなんとかライブ放送とタイムフリーを再生する方法を見つけたのでメモしておく。アプリのバージョンは7.0.4。もちろんアップデートでアクセシビリティが改善されるまでの暫定版ということで。

なお、もしライブ放送を再生するだけなら、「radikker」というサードパーティー製アプリを使う方法もある。これは現状Voiceoverに対応しているので放送局名も読み上げるし、Twitter連動昨日もある。ただタイムフリーやエリアフリー、スリープタイマーなどは使えない。


ライブ放送を再生する。


まずはVoiceover環境で、iOS版radiko公式アプリを用いたライブ放送の再生方法を編み出してみた。
ポイントは、(おそらく存在すると考えられる)再生ボタンの代わりに「2本指ダブルタップ」を駆使するというところだろうか。

1. 画面左下隅にある「ホーム」をダブルタップ。
2. 画面左上隅にある「エリアフリー」ボタンをタップし、数回右スワイプして「ライブ」と読み上げられたらダブルタップ。
3. 画面の中央部をタップ。ここに現在放送されている番組表が表示されている。
ただ番組名は読み上げられるがラジオ局名は読み上げられない。番組名から推測するか、順番を覚えておいて対処するしかなさそう。ちなみに筆者が在住している神奈川エリアでは以下の順番となる。

TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI第1、ラジオNIKKEI第2、
Inter FM、TOKYO FM、J WAVE、ラジオ日本、bayfm78、NACK5、
FM yokohama、放送大学、NHK第1、NHK FM

4. 番組名をダブルタップすると再生が始まる。
5. 「戻る」と読み上げられたらダブルタップして番組表に戻る。
6. 再生を停止する時は2本指でダブルタップ。これは再生中ならどの画面でも有効。
7. もう一度2本指ダブルタップで再生を再開する。


タイムフリーを再生する。


次はタイムフリーの再生方法。
過去の番組を「番組表」から探して、共有機能を用いることでVoiceoverでもタイムフリー聴取できる。(おそらくどこかに用意されているであろう)再生ボタンをVoiceoverで操作できればこのような手間をかけなくてもいいのだけどね。

1. ライブ放送が再生されている場合は2本指ダブルタップで停止させておく。
2. 「番組表」をダブルタップ。ボタンの位置は画面左下隅にある「ホーム」の右隣。
3. 画面の上、中央をタップして日付が読み上げられたらダブルタップ。
4. タイムフリーで聴きたい日付を選んでダブルタップ。
5. 画面中央をタップすると番組表が表示されていることがわかる。この番組表は先ほど指定した日付の、ラジオ局ごとの番組表。上から時間順に並んでいる。
6. 3本指で左右にスワイプすると、ラジオ局を切り替えられる。なおラジオ局名は読み上げられないので内容で判断するか、順番を覚えて対処するしかない。
7. 番組表から聴きたい番組をダブルタップで開き、警告画面が出たら「Button close red」をダブルタップして閉じる。
8. 「友達に教える」をダブルタップ。
9. 「Share button play pink」ボタンをダブルタップすると再生が始まる。
10. 「Share button play pink」の次にあるラベルのない4つのボタンは再生位置の微調整ボタン。

ただ、このままだとバックグラウンドでは再生されないため、画面がロックされたりホーム画面に戻ると再生が停止してしまい、再開もできない。そこで以下の操作をする。

11. 「Share button play pink」をダブルタップして再生を一時停止する。
12. 画面の下半分を4本指でタップする
13. 「Cancel」と読み上げられたらダブルタップする。これで共有画面が閉じる。
14. ここで2本指ダブルタップすれば、ライブ放送と同じ感覚でタイムフリー聴取できる。バックグラウンド再生や2本指ダブルタップで一時停止/再開も可能。


再生ウィンドウの操作。


再生ウィンドウは、現在再生中の番組の情報を表示したり、音量のコントロール、タイムフリー再生時は再生位置の調整、共有やマイリスト追加などの操作を行うウィンドウ。これを開くには、

1. 左下隅の「ホーム」をタップする。
2. 何回か左スワイプを繰り返して「arrow up gray」と読み上げられたらこれをダブルタップする。

ウィンドウが開いたら右スワイプして色々な機能にアクセスできる。「Player volume」を開いてradiko独自の音量を調節したり、タイムフリー再生中なら「○%調整可能」と読まれる部分にフォーカス。ダブルタップ&ホールド&ドラッグして再生いちを変更できる(どうやら一時停止するとうまく動作しなさそう)。
ただこのウィンドウ内の要素、何回か左右スワイプしないと見つからないことがあるので色々試してね。

このウィンドウの扱いで注意しなければならないのは、これが開いていると画面下部のメニューボタンをはじめ、他のボタンを操作できなくなるという点。操作できないボタンにもVoiceoverカーソルがフォーカスしてしまうため、このウィンドウが開いていることに気がつかず「なんで操作できないの!?」とパニクることも多い。
このような事態に陥ったら、以下のように操作してウィンドウを閉じる。

1. 画面下部を4本指タップして「友達に教える」と読み上げられることを確認する。
2. もし別の文言が読み上げられたら画面の適当な部分をタップして再度試してみる。
3. 「友達に教える」と読み上げられたら、何回か左スワイプを繰り返して「arrow down gray」と読み上げられたらこれをダブルタップする。

これで元に戻るはず。
まあ、訳が分からなくなったらradikoアプリを強制終了させた方が早いかもしれない。


スリープタイマーなどを使う。


1. 左上隅の「エリアフリー」をタップし、右に2回(開いている画面によっては3回)スワイプすると「ボタン」と読み上げられるのでこれをダブルタップ。
2. メニューが開く。ここでスリープタイマーやバッファ時間などを設定できる。
3. メニューを閉じるには「メニュー」の右にある「ボタン」をダブルタップする。


フィードバックを送りましょう。


というわけで、現状のライブ&タイムフリー放送の再生方法でした。
もう少しスマートな操作方法がある可能性もあるがご容赦。

さて、これで暫定的にはradikoの再生はできるようになるが、流石にこのママの状態では不便で仕方がないのも事実。そう感じたら、ぜひradikoへアクセシビリティの問題をフィードバックしよう。

筆者はアプリがアップデートされたタイミングで改善を確認し、radikoのFAQページにある問い合わせリンクからフィードバックしている。ページ内にある「上記で解決しない場合は、こちらからお問い合わせください。」の部分だ。メールアドレス入力は必須だが、画像認証もないので問題ないはず……。


これまでの経緯から考えるとすぐに対応される可能性は低いが、Voiceoverユーザーの声を繰り返し丁寧に説明することで、道は開かれるかもしれない。せめて(おそらく存在するであろう)再生ボタン、押させてはもらえないものだろうか。改善を切に願うばかりだ。

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