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2022年4月11日月曜日

Twitter、画像の代替テキストを可視化する「Altバッジ」機能を公開。

米Twitterは現地時間2022年4月7日、ツイートに添付されたイメージに代替テキスト(画像の説明文)が含まれていることを視覚的に示す「Altバッジ」と、スクリーンリーダーユーザー以外でもツイート済み代替テキストを確認可能とするアクセシビリティ機能を提供開始しました。

これは2022年3月から一部のユーザーを対象にテストされてきた機能で、これを全てのユーザーへ向け公開したものです。


代替テキスト(Alt)もしくは画像説明文とも呼ばれるこの機能は、イメージを視覚的に確認することができないユーザーなどへ向け、画像に含まれる物体や人物の外観、画像化されたテキストや数値、グラフの形状、色彩などを説明したテキストをイメージのタグとして埋め込むことを主な目的として開発されているものです

スクリーンリーダーでAltが埋め込まれたイメージへアクセスすると、合成音声や点字ディスプレイを通じて画像の説明文を受け取ることができます。代替テキストと聞くと視覚障害者のためのものと考えがちですが、むしろこれは正確な情報をより多くのユーザーへ伝える、発信者のためのツールという味方もできるのです。

関連するTwitterヘルプへのリンクを以下にまとめておきます。



なおこの新機能についてITmedia NEWSが報じています。

Twitter、ツイートの画像に代替テキストを追加する機能 - ITmedia NEWS

ただこの記事タイトルでは代替テキスト機能そのものが新しく実装されたと誤解を産むような表現になっており、代替テキストの目的についても若干あやふやな表現となっています。改めてここでTwitterにおける画像のアクセシビリティの歩みを振り返っておきましょう。なおリンク先は当ブログの過去記事です。



Twitterは2020年9月に専門のアクセシビリティチームを設置しており、Altバッジの開発はTwitter Accessibilityチームの手によるものと思われます。


さてこれまでは一度ツイートしてしまうとスクリーンリーダーを使わなければAltの内容を確認することは不可能でした。今回の仕様変更でツイートされた画像横の「Alt」もしくは「代替」バッジでAltの存在を即座に判別し、これをタップすることでAltの内容を視覚的に確認することができるようにな離ました。

Altが可視化されることでこれまでより多くのユーザーへこの機能が認知されることが期待されています。しかしその一方、代替テキスト本来の目的から外れた活用法が広がりつつあり、すでに議論の的となっているようです。それがさらに代替テキストの認知度を上げているというのもちょっと皮肉な話ですね。

ただ個人的には代替テキストの意義を踏まえた上でTPOに合わせつつ、工夫して使う分にはさほど問題ではないように思います。長文をスクリーンショットでツイートするユーザーの中には、すでにAltを適切に活用している例もあるようですし、代替テキストに関する知識が浸透することで見える・見えないユーザー両者にメリットのあるノウハウが編み出されていくのではと、Twitterユーザの工夫力にぼんやり期待するところです。

それよりも(おそらく)多数派である日常的に写真付きツイートをするユーザーや影響力のあるアカウントへ向け、いかにしてAltを啓発していくことができるのか。例えばSDGsを意識している企業アカウントにとっては、誰の目にも留まるAltバッジが一つのアピールになる可能性も考えられるでしょう。

代替テキストの認知度アップに伴い、Twitter、ひいてはWeb全体のアクセシビリティを向上させるために、ここが知恵の出しどころではないかと思った次第です。


参考(海外Tech系メディアの記事):

Twitter launches improved alt text accessibility features globally | TechCrunch

Twitter accessibility improved as ALT text made more visible - 9to5Mac

Twitter just got a whole lot more accessible thanks to ALT badging, more | iMore

Twitter rolls out its ALT badge and improved image descriptions - The Verge

Twitter adds updated alt text feature in new accessibility upgrade (mashable.com)


2020年7月20日月曜日

Twitter上の画像を解析し物体認識やテキスト抽出を行うBot「Image Description Bot」。


Twitterは先日、ツイートに添付した画像に代替テキスト(画像の説明文)を加える機能をデフォルト設定で利用できるように変更した。この機能が一般ユーザーの目に止まりやすくなることで直後はそこそこ話題になっていた雰囲気も感じられなくもなかったのだが、今のところさほど利用されているとは言い難いのが実情のようだ。この機能を定着させるにはまだまだ課題山積といったところだろう。

そんな今日この頃、Twitter画像の代替テキストをめぐる興味深いサービスを発見した。
Image Description Bot(@A11yImage)は、返信するだけでそのツイートの画像に含まれる物体を説明したり、テキストを抽出してくれるBotだ。

使い方は極めてシンプル。
解析したい画像が含まれるツイートに「#describeimage」をつけて返信するだけ。
するとしばらくしてImage Description Botから解析結果が返信される。写真に何が写っているか、簡単な説明が提供されるほか、テキストが含まれるイメージならそのテキストが抽出される。
さらに文字数制限を超えた場合に備え、外部リンクから解析内容を確認することもできる。視覚障害者でなくてもテキスト抽出ツールとして使えそうだ。
また解析リクエストをオープンにしたくない場合は、元ツイートに#describeimageを付けてImage Description Bot宛にダイレクトメッセージで共有する方法も用意されている。

実際にどのような感じなのか見てみよう。
例えば、ドジャースの投手David Price選手のこのツイート。
メッセージが画像に埋め込まれる形でツイートされているようだ。かなり拡散されているようだがスクリーンリーダーでは「画像」としか読み上げてくれないのでとても寂しい。


Image Description Botから返信された解析結果は以下のとおり。

Dear Dodgers Nation, After considerable thought and discussion with my family and the Dodgers, I have decided it is in the best interest of my health and my family's health for me to not play this season. I will miss my teammates and will be cheering for them throughout the season and on to a World Series victory. I'm sorry I won't be playing for you this year, but look forward to representing you next year. Stay safe, be well, and be kind. And Go Dodgers! Love, David Price 

この解析結果は返信に添付されているリンクからも確認することができる。
筆者は実際の画像を確認することはできないためどこまで正確に抽出されているかは判断することはできないのだが、彼からのメッセージは十分に伝わってきた。

長文のツイートを画像形式でアップする風習は相変わらず目立つ。ICTに熟達している視覚障害者であれば、Seeing AIやEnvisionなどの画像解析アプリを駆使したり、スクリーンリーダーJAWSやNVDAのOCR機能を用いて、画像からテキストを抽出することも可能だが、誰でも使えるというわけではない。
Image Description Botは、Twitterの画像をアクセシブルにする手段の一つとして可能性を持ったサービスといえる。解析結果が英語のみ、おそらくテキストの抽出も日本語には対応しなさそうだが、気になるツイートの画像に説明文がつけられていない時に使って見ると、何かしらのヒントは得られるだろう。

2020年5月28日木曜日

[速報] Twitter、画像の説明文(代替テキスト)機能をデフォルトで有効に。


2020年5月28日、Twitterはツイートに添付するイメージやGIFに画像説明文( 代替テキスト)を追加する機能をデフォルトで有効にすることを発表した


すでに一部のユーザーではこの変更が適用されており、順次全てのユーザーに拡大されていくと思われる。

この機能自体は2016年から存在していた物だが、有効にするためには設定を変更する必要があるため認知度は低く、残念ながらあまり利用されることがなかった。前回のエントリーでは画像説明文の文字量制限の拡張とGIF画像の代替テキスト追加について書いたが、それに引き続きアクセシビリティ絡みで大きな変更が加えられたことになる。

この変更が適用されたユーザーがツイートにイメージやGIF画像を添付すると、「この画像に説明を追加」ボタンが現れ、これを押すことで画像説明文(代替テキスト)を1,000文字まで入力することができる。(※見えているユーザーの証言によると画像の上に「ALT」アイコンが表示され、そこから説明文を登録できるらしい。未確認。)

iOS版公式アプリで確認したところ「設定とプライバシー」>「アクセシビリティ」にあった画像説明文に関する設定項目が消滅していた。Web版ではまだこの設定項目が残っていたが、設定内容にかかわらず説明を追加するボタンは表示されるようだ。将来的にはこの設定項目は無くなると考えられる。つまりこの機能は高級的に有効になり無効にはできなくなる。

画像説明文が追加されたツイートは、見た目には変化がない。
スクリーンリーダーの読み上げカーソルをその画像に合わせると、その説明文が音声で読み上げられる。画像を目で見ることができないユーザーは、その説明文を聞くことでその内容をイメージできるというわけだ。
長文のテキストを画像化しているツイートもよく見かけるが、その場合も画像に含まれるテキストを説明文に登録することで、見えないユーザーにも情報を伝えることができる。

なおiPhone、iPad、MacならVoiceover、AndroidならTalkback、Windows 10ならナレーターと呼ばれるスクリーンリーダーが組み込まれており、これらを用いれば音声で説明文を確認できる。スピーチ機能でも読み上げられるかも。試してない。

Twitterの画像説明文機能がデフォルトで利用できるようになったことで、画像に加える代替テキストについて関心が高まることが期待できる。これまで代替テキストといえば当事者を除くとWebアクセシビリティへの意識が高いエンジニアやブロガーくらいにしか認知されていない印象だったが、これをきっかけに視覚障害者に対する情報伝達についての意識が一般にも広まることを望みたい。
同時に当事者やWebアクセシビリティ界隈からも代替テキストの意味やアクセシビリティの重要性についてアピールを強めていく必要があるだろう。
今回の変更に気がついたユーザーの反応を見てみても、そのようなプッシュがなければスルーされてしまう危惧を感じる。せっかく画像説明文を登録しても、見た目には何も変わりがないのだから。
視覚障害者がどのようにこの説明文を読むのか? どんな説明文を書けば良いのか? 情報をアクセシブルにすることの意味とは? これらが理解されなければ、この機能が継続的に、かつ正しく使われることは難しいだろう。

それでも、これまで隠されていた物が公開された意味は大きい。すぐにアクセシビリティについて興味を持たれることはないかもしれないが、このボタンが見える場所に出現したことで、小さな足がかりが築かれたような気がしなくもない。
まずは気が付いてもらう。これが大事なのである。

P.S.
この機能を発見したTwitterユーザーの反応が結構興味深い。視覚障害者がTwitterを使っていること自体想像できないという声もあった。しばらくウォッチしつつ、この件についてはまた改めて考えてみたい。

2020年5月27日水曜日

Twitter、画像説明文の上限を1,000文字に拡張。GIF画像の代替テキストも追加。※5/28更新


Twitterは2020年5月22日、ツイートするイメージとGIFに追加する画像説明文(代替テキスト)の文字量の上限を、これまでの420文字から1,000文字に拡張したことを発表した
画像説明文とは、視覚に障害があるなどイメージを目で確認することができないユーザーに対し、説明テキストを加えることで情報を伝えることができるアクセシビリティ機能。この説明文は画面上に表示はされないが、スクリーンリーダーを用いれば音声でその内容を確認することができる。使い方の説明はこちら

(以下、発表ツイートより引用)。
We’re #GAAD to announce that we’re updating the alt-text limit from 420 to 1000 characters and now there’s short auto alt-text for most GIFs.
(引用終わり)

人物や食べ物などのスナップ写真の説明ならさほど長い説明文にはならないが、長文をイメージ化した画像やグラフなどに説明を加える場合、420文字では足りなくなることも十分考えられる。一挙に倍以上の代替テキストが入力できるようになったことは素直に喜ばしい改善だろう。
iOS版公式アプリとWeb版で試して見たところ、説明文に表示されている残り文字量に「1000」と表示されていることを確認した。Web版で実際にテキストを入力してみたが、990文字を超えたあたりで文字が消えるなど妙な挙動を示すことがあり、ギリギリまで入力するのは避けた方が良さそうだ。

あとこれは前から存在していたのかもしれないのだが、以下のような画像説明文についての簡単な解説がポップアップすることに気がついた。これは「はい」をクリックすると以降表示されなくなる。

(以下、引用)
説明を追加
目が不自由な利用者も含め、多くの利用者が画像を理解できるように説明(代替テキストとも呼ばれます)を作成できます。簡潔にすることをおすすめしますが、画像の前後関係をよく理解できるように画像の内容を的確かつ正確に説明してください。
(引用終わり)

画像説明文を加えるには設定からこの機能を有効にする必要があるため、多くのユーザーは存在にすら気がついていないという現実がある。
このような解説を用意しているのであれば、もうデフォルトにしても良いのではと思ってしまう。普段アクセシビリティを意識していないユーザーでも、説明文を追加するボタンを見つければ「これはなんだろう?」となるはずだ。
まあいろいろな事象を考慮した結果このような仕様になっているのかもしれないが、議論の余地はあるのではないだろうか。説明文の入力を必須化すべきとは決して思わないのだが、この機能が知られることで1ツイートでも画像説明文が増えて欲しいものだ。

※2020/5/28追記。
Twitterが画像の説明文機能をデフォルトに仕様変更すると発表した
筆者はまだ確認できていないが、すでにユーザーによっては使えるようになっているようだ。

(以下、発表ツイートより引用)。
Adding descriptions to images is a great way to include everyone in your conversation. These descriptions, aka alt-text, enable folks who use screen readers to interpret images in Tweets. Starting today, you no longer need a setting to add alt text and it's available on.
(引用終わり)

あと細かいけどWeb版で説明文を追加するボタンのラベルが「説明件を追加」になっている。これは表示上では間違ってないのかな?

さて、今回のアップデートでは画像説明文の拡張に加え、GIF画像ライブラリに収録されているほとんどのイメージに自動代替テキストが付けられた。スクリーンリーダーを使ってツイートにGIF画像を添付する場合、これまではGIFを選ぼうとしても「画像」としか読み上げられず使い物にならなかったが、これである程度判別できるようになった。
選択したGIF画像をそのままツイートすれば、この代替テキストが付加される。もちろん手動で説明文を加えることも可能だ。

ただこの代替テキスト、英語なのに加えて必ずしもGIFのイメージを的確に説明しているわけではなさそうだ。
「Funny Dance GIF」とか「Teddy Bear Dancing GIF」あたりはまあ想像できるのだが、「Taylor Swift Reaction GIF」とか「Will Ferrell Im Kind Of A Big Deal GIF]あたりになると、かなり何回である。いったいどんなGIFなんだろう。

もう少しわかりやすい代替テキストにして欲しいところだが、それでもスクリーンリーダーユーザーには無縁だったGIF画像が実用的になったという意味では大きな改善だろう。

2020年5月14日木曜日

Covid-19の統計グラフを「音」で感じられるWebサイト「A11Y COVID-19」。


Covid-19にまつわる情報において頻繁に目にするキーワードの一つに「曲線の平坦化(Flattening the Curve)」というものがある。
ウィルス感染者数などのデータをグラフにした際、その曲線を平坦、つまり緩やかにしていくことで医療資源の枯渇リスクを遠ざけましょう、という認識で多分大きくは間違ってないと思う。
報道や各種期間からの発表の中に、Covid-19の様々な情報を視覚化したグラフが掲載されていることに気がついている方も多いはず。これらのグラフを見れば表現されている曲線の形で、これまでの対策の効果や今後の流行傾向がある程度予測できるというわけだ。

だがこのグラフというものは極めて視覚的な表現形式であり、視覚に障害を持つ人々にとってはアクセシブルではない。Webに掲載されている大抵のグラフは画像形式になっており、スクリーンリーダーでアクセスする人々に対して十分な情報提供が行われていないというのが現状だ。

画像に含まれている情報を見えない・見えにくい読者に伝える手段としては、イメージの内容をテキストとして記述する「代替テキスト」が真っ先に挙げられる。スクリーンリーダーを用いれば、画像にフォーカスしたタイミングでその説明文を読み上げ情報を得ることができる。しかししこと「形」や「色」に重要な意味が含まれるグラフやチャートを的確に言葉で表現するのはとても難しい。
かといってグラフの元となる数値をそのまま代替テキストとして記述すれば良いかといえばそれもベストとはいえない。音声で読み上げられた数値をもとにグラフの形をイメージするには、読み取る側にそれなりのスキルと訓練が必要になるだろう。ましてやデータの数が膨大になってしまうともうお手上げである。
まあグラフの傾向をある程度言葉として説明することは可能かもしれないが、やはりグラフの形状を直接確認するのとしないのとでは受け取れる情報量に大きな差は出てしまうことは否めない。今回のパンデミックのような状況では情報格差が各個人の行動にも大きく影響しかねず、それが感染予防対策に悪影響を及ぼす可能性もある。情報アクセシビリティの確保は当事者のためだけでなくすべての人々の利益につながるというお話。

グラフをアクセシブルにする手段としては先述のような代替テキストや点図ディスプレイなどの触覚を用いる方法が考えられる。
そして「Sonification(可聴化)」も、そのような手段の一つ。これは要するにイメージを「音」に変換して表現しようというものだ。Sonificationは経済チャート天文学などグラフやチャートを頻繁に用いる分野ではすでに活発な研究が進められている技術のようだが、Covid-19騒動でグラフの重要性に注目が集まる中、視覚障害者への情報伝達手段としてにわかに脚光を浴びている模様。

A11Y COVID-19」は、Sonificationを用いてCovid-19の流行グラフを音声化し、視覚障害者にできるだけフレッシュな情報を提供することを目的としたプロジェクトだ。
開発したのは米国Smith-Kettlewell Eye Research Instituteのリハビリテーション工学研究センターで、デジタル・アクセシビリティに関する研究を行っているGiovanni Fusco氏。

このサイトではジョンズホプキンス大学から提供されるCovid-19関連データをグラフ化し可聴化した上で公開している。現在提供されているのは、米国、イタリア、ニュージーランド、スウェーデン、中国、そして世界全体の統計データ。なおデータは1日1回、23:59(UTC)頃に更新されるとのこと。

各国のページには最新の統計データと3種類のグラフが掲載されている。
それぞれのグラフにある再生(Sonify)ボタンをクリックすることでグラフの曲線形状をサウンドとして聞くことができる。具体的には音程の高さ/低さで数値の変化を、音程が変化するスピードで曲線の傾きを表現する。このサウンドを聞けば、グラフを眼で確認できなくてもある程度曲線の形をイメージすることができるだろう。
なお「Enable Stereo Panning」にチェックを入れると、音声が左からみぎに移動するエフェクトが有効になる。ヘッドホンなどを使えばよりグラフの曲線を想像しやすくなる。

もちろんこのサイトの情報だけでCovid-19の状況を把握することは難しいが「曲線の平坦化」の概念を理解する助けになるだろう。この経験を持って他の情報に触れることで、より理解度というか納得度が深まるような気がする。

Covid-19に関してはまだ未知の部分が多く、統計データもどれだけ事実を反映しているかは誰にもわからないというのが実際のところだろう。それでも障害のあるなしで得られる情報に格差があることの言い訳にはならない。すべての人々に対して平等かつ丁寧な情報提供が行われることを望んでやまない。ひいてはそれがすべての人々を守ることになるはずだ。

おまけ。
以下、A11Y COVID-19に掲載されているデータの概要をざっくりと紹介。

・「Brief」で確認できるデータ(数値のみ)。

Active cases:
現在の感染者数
Total number of COVID-19 infections since the start of the pandemic:
パンデミック発生からの累計感染者数
Total number of recoveries registered since the start of the pandemic
パンデミック発生からの累計の回復者数:
Total number of deaths reported since the start of the pandemic:
パンデミック発生からの累計の死者数

・「Plot」で確認できる情報(グラフ)

Plot - Active Cases of COVID-19(罹患者数の変化曲線)

現在Covid-19に罹患している患者数をグラフ化したもの。
米国やイタリアではある期間から一気にグラフが上昇し(急速に音程が上がる)、そして現在もまだグラフが上昇し続けていることがわかる。
一方、中国やニュージーランドでは新たな感染者数が回復者数を下回っているため、ピークを超えてからはカーブが下降して(音程がさがって)きている。

Plot - Total Confirmed Cases of COVID-19(総感染者数の増加曲線)
Plot - Total COVID-19 Deaths(総死者数の増加曲線)

この2つのグラフはパンデミック発生から現在までの累計感染者数と死者数の増え方を示している。そのためグラフが下降することはない。
注目するポイントは「音程の変化スピード」で、音程の変化スピードが緩やかなほど曲線の平坦化が実現されていることを意味している。例えば米国やイタリアと比較すると、スウェーデンの曲線はかなり緩やかのように聞こえる。

なお米国と世界全体のページでは末尾に州ごと、国ごとのCovid-19統計データがテーブル(表組)で掲載されている。こちらは数値のみ。

参考:A11Y COVID-19

2020年3月14日土曜日

Reddit上の画像に代替テキストを加えるボランティア・コミュニティ。その活動に見るイメージのアクセシビリティ。


Reddit(レディット)は主に海外で人気のあるソーシャルブックマークサービスである。
ネット上の記事や画像、動画などを貼り付けて同じ興味を持つユーザー同士がコメントをやりとりしつつコミュニケーションを楽しむサービスだ。張り付けられた記事や画像、コメントに投票できるのが特徴で、投票数に応じてランク付けされ、今人気のトピックが一目でわかる。ソーシャルニュースや掲示板としての機能も持つ。

だがこのサービスには、ポストされたイメージやビデオに説明文(代替テキスト)を加える機能が提供されていない。そのためスクリーンリーダーでRedditを利用している資格に障害を持つユーザーは、その多くのコンテンツを楽しむことができない。どんなに盛り上がっている話題でも、元ネタの写真やビデオ、イラスト、ミームに何が映っているのかがわからなければ置いてけぼりを喰らう。それは格別な疎外感だ。

r/TranscribersOfReddit」は、2017年から活動するsubreddit(Redditコミュニティ)である。
彼らはRedditにポストされた画像や動画、スクリーンショットなどのイメージの説明文をコメント欄に書き込むことで、視覚障害者への情報提供を行っている。
例えばこの画像には以下のような説明文がコメントされている。

(以下、引用&翻訳)

Image Transcription: Drawing
(イメージの説明。ドローイング。)

A little girl under a gray office desk in an office with cream walls and gray ground and ceiling. 
(クリーム色の壁とグレーの床と天井があるオフィス。グレーのオフィスデスクの下の少女)
She has wrapped her arms around her knees and she wears red shoes, white socks and a cyan dress. She has brownish hair, a red flower hairpin and brown eyes and she is crying. 
(彼女は膝を抱えて泣いている。茶色がかった髪、赤い花のヘアピン、茶色の目の彼女は、赤い靴、白い靴下、シアンのドレスを着ている。)
At the other end of the office desk, a Terminator with a huge gun searching for someone.
(そのデスクの反対側で、巨大な銃を持つターミネーターが誰かを探している)
Terminator: Power grids shutting down
(ターミネーター「電力網を遮断した」)
Little Girl: The last few survivors of corona virus still posting on Reddit
(少女「コロナウイルスのわずかな生き残りが、まだRedditに投稿している」)

I'm a human volunteer content transcriber for Reddit and you could be too! 
If you'd like more information on what we do and why we do it, click here!
(私はRedditのボランティアコンテンツ翻訳者です。私たちの活動内容とその活動理由をお知りになりたいなら、ここをクリックしてください)

(以上、引用&翻訳終わり)

筆者は全盲なのでこの説明文が的確なのかを判断することはできないが、この説明で、画像がイラストであること、描かれている少女の服装やルックス、恐ろしいターミネーターの様子、そして含まれるテキスト(セリフ?)の内容が理解できる。どうやら新型コロナウィルスをネタにした作品のようだ。最後の数文はこのコメントがボランティアによるものであることを説明している。
この説明文を読めば、画像をみることができなくても他のコメントの意味も伝わりやすくなるし、コメントからイラストのイメージを膨らませることもできるだろう。

TranscribersOfRedditではRedditにポストされた主要なイメージから説明文を募り、コミュニティにさんかするボランティアがそれに応える形で説明文を書く。また説明してほしいイメージをリクエストすることもできる。
TranscribersOfRedditによる説明文はアーカイブからリンクを辿ることでアクセスすることが可能。このアーカイブをウォッチしていると、今現在も頻繁に説明文が投稿されていることがわかる。

この活動のきっかけは見えにくいスクリーンショットからテキストを転写する、というアクセシビリティとは直接関係のない些細な出来事だったという。だがこれが視覚障害者をはじめとする多くのユーザーに恩恵を与えることがわかり、TranscribersOfRedditの現在の活動につながった。
今や世界中から数多くのメンバーが、空いた時間を活用してこのマイクロボランティアに参加している。イメージを説明するためには、その背景にある知識や文脈の理解が不可欠だ。ボランティアは説明文を書くことを通じて、新しい発見を得ることもできる。

この3年間でのべ3,000人以上のボランティアが10万件もの説明文をコメントしたという。この数はReddit全体からすればごく一部に過ぎないが、視覚障害者がRedditのコンテンツを楽しむ手がかりとしてその存在意義は大きい。
一部のRedditユーザーの中にはこの活動をノイズとして嫌悪する人々もいるようだが、その活動は少しずつではあるが確実に広がりつつあるようだ。

WebやSNSにポストされるイメージやビデオの中で、視覚障害者がその意味を理解するための説明文( 代替テキスト)が含まれているものはごくわずかだ。
近年ではFacebookやSeeing AIといった、AIによる画像認識を用いて画像に含まれるオブジェクトやテキストを識別する技術を応用したサービスやアプリが登場しているが、その説明はまだ抽象的でイメージの意味を把握するには不十分だ。
結局のところ、人間の目でイメージを解釈しなければアクセシビリティは確保されないのが現状。だがTwitterやFacebookなど主要SNSでは説明文を追加する機能が提供されているにもかかわらず。、ほとんど活用されていない。情報を発信する側がアクセシビリティを意識しなければ、せっかく用意した技術も絵に描いた餅である。そしてこの「意識」を変えるには、まだ相当の時間と忍耐が必要だろう。

ボランティアという第三者による代替テキストの提供を行うTranscribersOfReddit。
彼らの活動は、ネット上にあるイメージをアクセシブルにする、もう一つのアプローチの可能性を示唆しているように思える。



2020年2月9日日曜日

Twitter、GIF画像に代替テキストを追加する機能を公開。アプリ版にも対応。


Twitterは2020年1月31日、GIF画像に説明文(代替テキスト)を追加する機能を公開した。同社は2016年に画像に説明文を追加する機能を実装したが、同様の機能がGIF画像でも利用できるようになる。

※2020年3月5日、、iPhoneおよびAndroid版アプリでも同様の機能が利用できるようになった。なおTwitterのアクセシビリティ・ヘルプはまだアップデートされていない。

GIF画像とは、複数枚の画像を連続表示して簡単なアニメーションを再生する画像のこと。ツイート投稿時に用意されているGIF画像を選ぶことで追加することができる。一般的にはツイートを目立たせるための装飾的な意味合いで用いられることが多いが、本文を入れずにGIF画像のみで感情を伝える、いわばLINEのスタンプのような使われ方もされている。

ただこのGIF画像、スクリーンリーダーでは「動画」としか読み上げられず、画面読み上げ機能を利用しているユーザーにはその画像で表現する意味は伝わらな買った。今回の機能追加によりそのような人々にもGIF画像でメッセージを伝えることができるようになる。

GIF画像に説明文を追加するには、事前にTwitterの設定からアクセシビリティ機能を有効にする必要がある。この設定は画像の説明文を追加する機能と共通のようだ。

・Web版の設定

  1. 「その他のメニュー」から「設定とプライバシー」を開く。
  2. 「アクセシビリティ」タブをクリックし画像の説明を追加」にチェックを入れる。

・iOS版アプリの設定

  1. アカウントメニューを開き「設定とプライバシー」を開く。
  2. 「アクセシビリティ」を開き、「画像の説明を追加」をオンにする。

・Web版でGIF画像に説明文を追加する手順

  1. 「ツイートする」をクリックするか「N」をおす。
  2. 「GIF画像を追加」をクリックしてツイートに追加するGIF画像を選ぶ。
  3. 「説明文を追加」をクリック。
  4. テキストフィールドが表示されるので説明文を入力してツイートする。

・iOS版アプリでGIF画像に説明文を追加する手順

  1. 「ツイートする」をタップする。
  2. 「GIF画像ライブラリ」をタップしてツイートに追加するGIF画像を選ぶ。
  3. 「この画像に説明を追加」をタップ。
  4. テキストフィールドが表示されるので説明文を入力してツイートする。

説明文は最大420文字まで入力できる。この手順で投稿されたツイートをスクリーンリーダーで読むと、GIF画像の部分で「動画」に続き入力された説明文が読み上げられる。これでスクリーンリーダーユーザーにとって存在しないも同然だったGIF画像が意味を持つことになる。

しかしいくら機能が追加されたとはいえ使われなければ意味はない。画像の説明文機能ですらほとんど利用されていない現状を考えると、多くのTwitterユーザーが積極的にこの機能を使うための工夫が必要だろう。画像の説明文もそうだが、この機能がデフォルトで有効になっていないことも、利用されない大きな要因の一つなのは間違いない。
ことGIF画像は手軽に感情表現するために用いられることも多い。これに代替テキストを入れるユーザーがどれくらいいるのかは疑問だ。自動代替テキストなどシステム側からのアプローチも必要なのではないだろうか。



2019年12月2日月曜日

SNSのネタ画像「ミーム」をアクセシブルにする技術。


「ミーム(Memes)」とは、主にSNSで共有される、いわば「ネタ画像」のこと。
もしくは「画像大喜利」かな?
インターネット・ミームとも呼ばれ、画像意外にも動画やテキストなども含まれるが、今回は画像ミームに関するお話。

ミームは有名人や動物、赤ちゃんなどの画像に面白い文章を合成する、というのが一般的なパターン。「ミーム・ジェネレーター」と呼ばれるWebサービスを使えば簡単にミームを作成してSNSへ投稿できるため、爆発的に流行することも多い。日本ではさほど多くは見られないが、海外ではネット上の楽しみとして定着している。
あまり役には立たないが老若男女が楽しめるミーム。だがスクリーンリーダーでWebを利用する視覚障害者は、この楽しみから除外され続けてきた。

ミームがリュ痛しているのは主にTwitterやFacebookと言ったSNS。これらのサービスでは投稿された画像に、視覚障害者のための説明文を加える機能が提供されているが、このオプションは非常に見つけにくいため、ほとんど利用されていない。調査によると、SNSに投稿された100万枚のイメージの中で説明文が加えられていたのは、わずか0.1%だったという。

米国カーネギーメロン大学(CMU)のHuman-Computer Interaction Institute(HCII)の準教授であるJeff Bigham氏を中心とした研究チームは、SNS上に流通するミームに視覚障害者向けの代替テキストを追加するプラットホームを開発。ピッツバーグで開催されたACCESS conferenceで発表した。

ミームの面白さは、同じ画像に加えられたテキストのバリエーションにある。そのため単純なオブジェクト認識やOCRだけではそのニュアンスを伝えきれない。
このプラットホームでは、ミームのベースとなる画像に対応したテンプレートをあらかじめ用意しておき、画像認識と光学式文字認識技術を用いて、ミーム画像に自動的に代替テキストを追加する。要するにミームに用いられているイメージの説明と、その画像にオーバーレイされた文字情報を個別に解析し説明テキストを生成する仕組みのようだ。その画像が「ミームである」ことが判別できる、ということが重要だ。

加えて研究者たちは、ミーム画像にオーディオでニュアンスを追加する機能も開発した。説明テキストだけでは面白さを伝えるには不十分、と考えているようだ。
ミーム作成者は画像にオーディオファイルをドラッグ&ドロップすることで、イメージに効果音やメッセージなどのオーディオ説明をつけることができる。

研究チームは次の段階としてこのプラットホームを、ミーム・ジェネレーターやSNSと統合することを考えている。ミーム・ジェネレーターから画像をアップロードするタイミングで代替テキストを生成できれば、視覚障害者はスクリーンリーダーを用いて多くのミームを音声で楽しめるようになるだろう。またCMUは各種ブラウザ用の拡張機能の開発にも着手しているようだ。

CMUのJeff Bigham氏は語る。
「ミームは重要視されるようなものではないのかもしれません。しかし、興味を持つ人々を選別しないことは、アクセシビリティの観点から非常に重要なのです。」

インターネット上には、役に立つもの、下らないもの、笑えるもの、有害なもの。多種多様なコンテンツが流通している。だが情報の内容でアクセシビリティに優先度がつけられるべきではない。すべてのコンテンツがアクセシブルであることが大前提であり、そこからどの情報を受け取るかはあくまでもユーザーに委ねられるべきだろう。
残念ながら現状、障害者はまだ十分な情報の選択肢を与えられてはいない、というのが率直な印象だ。

関連リンク:


2019年7月4日木曜日

[雑感] Facebookの障害騒ぎと代替テキストについて、ふんわり思う。


米国現地時間2019年7月3日、Facebookとその傘下サービスであるInstagram、、WhatsAppで世界規模のシステム障害が発生した。障害が報告されてからおよそ9時間後に復旧し、現在は正常に戻っている。この障害ではアプリが起動しなかったり、写真や動画のアップロードができ無い、投稿された写真や動画がみられ無いといった状態が続いた。特に写真による情報がメインのInstagramは使い物にならないということで世界中のユーザーから阿鼻叫喚の声が続々とTwitterに寄せられたという。特に北米、南米、ヨーロッパのユーザーへの影響が大きかったようだ。


今回の障害で、非常に興味深い現象が見られた。
障害発生中にFacebookやInstagramのタイムラインを閲覧しようとしたユーザーは、写真や動画のサムネイル画像の代わりに、壊れたアイコンとともに奇妙な文字列を見ることになった。拙ブログをご覧の方ならお分かりと思うが、これはFacebookがAI画像認識を用いてタグつけした「自動代替テキスト」である。この代替テキストはスクリーンリーダーを用いなければ基本的に目にすることはなく、今回画像がローディングされないというトラブルによって、一般のユーザーの目に止まることとなった。反応を見る限り、おそらくこれを見たユーザーの多くは、この自動代替テキストを初めて知ったと想像される。

写真をAIで解析し、何が写っているのかをテキストとしてアウトプットする技術は、目で写真を確認でき無い視覚障害者向けの支援技術としてFacebookを始め、MicrosoftやGoogle、Apple、IBMなどのハイテク大手が現在も開発を進めている。だが、現状では必ずしも写真を的確に説明できるまでの精度には達してい無い。顔認識技術は比較的進歩しているが、オブジェクト認識に関してはまだまだざっくりとした情報しか返してくれない状態だし、間違いも多い。だがそのような情報でも、視覚障害者にとっては、これまで一切の情報を得られなかった写真を「見る」ことができる革命的な技術だ。

その現状を知ってか知らずか、今回のFacebook障害に直面したユーザーの一部が、自動代替テキストを揶揄するようなメッセージをTwitterに続々と投稿し始めた。まあ半分はなかなか障害に関する情報を公開しないFacebookへの当てつけが入っているのかもしれない。


中には、この自動代替テキストを「Facebookがターゲット広告に使っているのでは?」といったような論調で語る向きもあった。確かに知ら無い間に自分の写真が解析され、トンチンカンな代替テキストがつけられていたら、びっくりしてそのような気持ちになるのも理解できる。日頃のFacebookの行いを思い返せば致し方のないところかもしれ無い。

むろん写真の解析が何かしらのマーケティングに応用されるなど、プライバシーの問題を引き起こす可能性はゼロではないが、現状ではあくまでもアクセシビリティのための技術、というのが個人的な認識である。うーん、ちょっと自信なくなってきた。


一つ残念だったのが、結局この騒動で自動代替テキストが単なるネタ的な扱いしかされていなかったという点。いや、ネタにすること事態は何の問題もないし、むしろ面白いのでどんどん突っ込んで欲しいくらいなのだが。
ただ、この貧弱な代替テキストを知ることで、視覚障害者との「情報のギャップ」にも思いを馳せてくれるきっかけになってくれると良かったのに、とは思う。加えて手動で代替テキストを設定する方法の周知もネジ込めれば、ちょっとは世界がアクセシブルになったかもしれない。
むしろしばらく画像がローディングされない方が、少しは視覚障害者の気持ちがわかるのではないかな。なんてね。
でもまあ、プロのコンテンツ提供者ですら多くがまともな代替テキストを提供できていない状況で、ユーザーにそこまでのリテラシーを求めるのも現実的ではないのかもしれないね。

それにしても、もう導入から3年経過しているのに、Facebookの自動代替テキストがここまで認知されていなかった事実には、正直ガッカリしてしまった出来事でもあった。


2019年3月17日日曜日

代替テキストを補完するChromeの実験機能「get image descriptions」を試す。

※この機能はバージョン: 75.0.3756.0(Official Build)canary (64 ビット)で無効になっている模様。

2019年3月14日、Google AccessibilityチームはChromeに新しい視覚アクセシビリティ機能「get image descriptions(画像の説明を取得)」の追加をTwitterでアナウンスした。これは画像説明文がつけられていないWebbコンテンツ上のイメージをGoogleが解析し、その結果得られた説明をスクリーンリーダーで読み上げる機能だ。
現在この機能はChromeの実験バージョン「Chrome Canary」の最新版で公開されており、2019年の後半には正式リリースされる予定という。

代替テキストがつけられていない画像をAIによる画像解析技術を用いて説明する試みとしては、拙ブログでも紹介したMicrosoftの「Caption Crawler」や、AlibabaのECサイト「淘宝網」の例があるが、いよいよ本命の登場!といったところか。
というわけで、ワクワクしつつ、試して見ることにした。


Chrome Canaryのセットアップと機能の有効か


まずはChrome Canaryをダウンロードしてインストールする。
筆者はMac版をダウンロードした。実行環境はmacOS 10.14.3である。
起動してセットアップを終えたら、適当なページを開き、スクリーンリーダーのカーソルを画像にフォーカスしてコンテキストメニューを開く。Voiceoverなら「VO+Shift+’M’」。マウスが使えれば画像を右クリックでもOK。

するとメニューの中に「Google から画像の説明を取得」という項目があることに気づくはずだ。サブメニューから「常に使用」もしくは「今回のみ」を選択する。
「常に使用」を選択すると読み込まれたページに含まれる該当するイメージが自動的に処理される。画像単位で手動で処理する場合は「今回のみ」を用いる。

メニューを選択するとこの機能の説明と有効化を促すダイアログが表示されるので「有効にする」をクリック。これで準備完了だ。なおここでは「今回のみ」で実験している。


実際に画像解析を試してみる


代替テキストが含まれない画像にスクリーンリーダーのカーソルを合わせると通常は画像のファイル名が読み上げられるところを、

「ラベルのない画像
画像の説明がない場合に取得するには、コンテキスト メニューを開きます。」

と読み上げるようになる。
ここで画像のコンテキストメニューを開き、「Google から画像の説明を取得>「今回のみ」」を選択する。すると、

「イメージ 説明を取得しています…」

と読み上げる。
すこし待てば、イメージの解析結果が報告される。
ここではこのページで試してみた。楽天のスター・ウォーズ特集ページだ。
取得された画像の説明はこんな感じ。

イメージ R2-D2 , Darth Vader の画像のようです.
入園入学に ! スクールグッズ特集
& Lucasfilm Ltd . というテキストのようです

イメージ Water bottle の画像のようです.
- 3PO
STAR WARSSTAR WA
遠足やおでかけに ! スター ・ ウォーズ 水筒コレクション というテキストのようです

なんとびっくり。オブジェクトの認識だけでなく、画像に含まれる文字をOCR(光学式文字認識)でテキスト化してくれている。オブジェクト名はまだ英語だが、OCRはしっかり日本語に対応している。これは素晴らしい。
なおローカルのイメージをChrome Canaryで開いてイメージの説明を取得することも可能だ。ただ現時点ではまだセキュリティの問題が心配なので、実験する場合は画像の選定には注意しよう。

試した範囲では、オブジェクトの認識の精度はそこそこ。日本のランドマーク、例えば「スカイツリー」などは誤認識された(富士山は認識できた)。これは正式リリースまでにはしっかり学習されると期待したい。
またOCRは抽出される文字数に制限があるようだ。あまり長い文章は途中で切れてしまう。そのためOCRツール代わりに使うには厳しいかもしれない。それでも画像にしか含まれない情報の存在に気づかされるなど、かなりのパワーを感じた。

画像の説明を取得できるイメージは、原則として「代替テキストがないもの」に限られる。そのため代替テキストが設定されているイメージでこの処理を実行しても読み上げる内容は変わらない。だがしかし、イメージを別のタブで開いてフォーカスすると解析可能だ。そしてAIで解析した方が情報量が多かったりする。なんか微妙な気持ちになる。

なおこの機能を無効化するには、環境設定を開き「詳細設定」>「ユーザー補助機能」にある「Google から画像の説明を取得」をオフにすレバいい。


すでに実用レベルという印象


突如として公開されたChromeの画像解析機能だが、その機能はすでに実用的なレベルと感じる。もちろん説明されない画像も多いが、それは時間が解決してくれる問題だろう。
今まで知る由もなかった「代替テキストなしのイメージ」が一つでも多く説明され、さらにテキストまで抽出してくれる。情報ゼロの状態から一歩進められる意義は大きい。
まあ本当はコンテンツ提供者が代替テキストを用意してくれるのが一番なんだけどね。

それにしても先日の「Seeing AI 3.0」のExplore photo機能と立て続けに、視覚障害者にとってインパクトのある技術が、しかもすぐに体験できる形で提供され、筆者はとても感動している。視力が戻ったわけではないのに、明らかに「今まで見えなかったものが見えた」感覚を覚えている。まさにテクノロジーが身体を補完する瞬間だ。

さて、すっかり気に入ってしまったこの機能。Chrome Canaryは流石に常用はきついので、Safariと併用してみようと考えている。何かまた気がついたらこちらで報告したい。

関連リンク:


2019年2月20日水曜日

ネット通販のアクセシビリティ、特に写真についての雑感。Alibabaの自動代替テキストの話題とともに。


見えない・見えにくい人々にとって「買い物」は非常に難易度の高いクエストだ。
お店へ移動する。商品を探す。決済する。
どのプロセスも高いスキルを要しリスクが伴う。
そのような意味において「ネット通販」は視覚障害者にとって、なくてはならないサービスのひとつだ。

視覚障害者がネット通販を利用する場合、多くはスクリーンリーダーを利用してアクセスすることになるが、そこで問題になってくるのがECサイトにおけるWebアクセシビリティ。米国ではada法に基づいてアクセシブルでないWebを公開している企業や組織が訴えられまくっているが、その中にはECサイトが多く含まれている。障害者がアクセスできないECサイトは、バリアフリー化されていないリアル店舗と同じ、という考えに基づく動きだ。
そんなこんなでECサイトにとってアクセシビリティは重要、という意識が浸透しつつある。これは視覚障害者の「買い物をする権利」を守るということでもある。

Alibaba傘下で中国最大のECサイト「淘宝網(タオバオワン)」は2018年10月、視覚障害者のショッピング体験をより快適にする技術を導入した。

淘宝網では、日々膨大な出店者から大量の商品が掲載されているが、その画像の多くには代替テキストが用意されていなかった。さらに多くの商品ページで重要な情報が画像内にテキストを埋め込む形で提供されていたという。
そこで淘宝網はアップロードされた画像からOCR(光学文字認識技術)を用いてテキストを自動的に抽出し、スクリーンリーダーユーザーがより簡単に商品情報へアクセスできる昨日を導入した。導入から2ヶ月後の段階で、1日あたり約1億もの画像が読み取られているという。
OCRによる文字認識は一部のスクリーンリーダーを使えばローカルで処理することもできるが、サイト側で処理することで手間も省け、スマートフォンなどOCRが利用できない環境でもスムーズに情報を入手できるようになる。
このような多くのコンテンツ提供者が関わる巨大サイトでは、アクセシビリティを徹底するのは非常に困難だ。それをプラットホームベースで一気に解決してしまおう、というわけだ。
同様の試みとしては、FacebookやInstagramが写真の自動代替テキスト機能を提供している。こちらはテキストではなく写真の解析を行う。
AIによる画像解析はまだ発展途上の技術だが、代替テキストが皆無という状態が解消されるだけでも大きな前進。このような動きは人力でアクセシビリティを確保するには限界があることの証なのかもしれない。

AlibabaはWebサービスのアクセシビリティ工場に力を入れており、スマートフォンに触覚ボタンを追加する安価なシリコンシート「Smart touch」の提供も予告されている。
それだけAlibabaは障害者を重要なマーケットとして認識しているということだろう。確かに全人口から見れば障害者は少数派ではあるが、バリアを除去することでその周辺を含めた潜在的な需要を掘り起こすことに繋がるのではないだろうか。まあ、中国は絶対数が多いということもあるのだろうけれど。

閑話休題。

全盲の筆者もたまにネット通販を利用しているが、画像から情報が得られないことで失敗したりストレスを感じることも多い。やはり一般的に「写真を見ればわかるでしょ?」という情報は文字情報として記載されない傾向にあるようだ。
特に商品のデザインに関する要素は漠然とした説明しか得られないことが多く、寸法や重量からイメージしたり、商品名でググって外観デザインに言及したレビューを探すなどするしかない。でもどんなに情報を集めてもこれじゃない感MAXな商品が届く悲劇が繰り返されてしまうのである。
先日もBluetoothイヤホンを購入したのだが、イメージよりだいぶゴツいものが届いてがっかりしてしまった。もちろんそんな理由で返品はできないし。
デザインだけでなく、ボタンの位置だとか素材の質感なども商品説明だけではわかりにくいポイント。安価な商品ならまだ諦めもつくが、ねが春物だとそうわいかない。結局Webで購入したい商品を下調べして、お店に行って実物に触れて……ということになる。そこで「ポチらなくて良かった!」と思うことも多い。実に危ない。

商品写真の代替テキスト、理想としてはこのような失敗がなくなるくらいの情報が欲しいところ。でもデザインを言語化するのは難しいのも理解できる。自分も欲しい商品のデザインを説明しろ、と言われても困るしね。

一般的なWeb画像と比較してECの商品画像は求められる情報量が圧倒的に多いし利用者の損得にも関わってくる。触図プリンターやディスプレイのような機器が入手しやすくなれば話は変わってくるだろうが、テキスト頼みの現時点ではこの溝を埋めるのはそう簡単ではなさそうだ。
視覚障害者が安心して買い物できるひはまだまだ遠い。

関連リンク:


2018年12月30日日曜日

SNSの代替テキスト機能をまとめつつ、あれこれ思う。


先日、Instagramが投稿画像の代替テキストに対応したことをエントリーしたが、FacebookやTwitterではそれに先んじて同様の機能を提供している。ということで改めてSNSにおける代替テキストの現状をざっくりとまとめつつ、その意味などをぼんやりと考えてみる。

・Facebook

2016年4月から利用できる。できることは基本的にInstagramと同じ。
Instagramと同様に、投稿されたイメージをAIが解析し代替テキストを自動生成する。投稿者は機能を意識することなく、見えない、見えにくいユーザーに情報を伝えられる。

ユーザーが手動でより詳しい説明を登録することもでき、投稿した写真に後に代替テキストを加えることも可能だ。この機能はパソコンのWebから利用できたがモバイルアプリやモバイルWebから使用する方法は見つけられなかった。


・Twitter

2016年3月から、ユーザーが投稿した写真に代替テキストを追加できるようになっている。日本語の場合ツイートは140文字だが、代替テキストは420文字まで記載可能。
この機能はWebおよびモバイルアプリから利用でき、一部のTwitterクライアントでも対応している。

ただこの機能を使用するには設定から有効にしなければならず、あまり認知されていない状況だ。知らなければこの機能に気づくのは難しいかもしれない。
また投稿した写真に後から代替テキストを追加することはできない。
FacebookやInstagramのように自動では代替テキストがくわえられないため、視覚障害者がイメージを解釈する手段はいまだに少ないというのが正直な感想。
とにかく、なにゆえこんな隠し機能みたいな扱いになっているのか。

余談だが、画像といえば長文のテキストをイメージ化したり、雑誌や新聞記事を写真撮影してアップロードするユーザーもいまだに少なくなく、結構拡散されてくる。文字数制限のあるTwitterならではの風習だと思うが、見えない筆者は疎外感MAX。この場合、一部のスクリーンリーダー(JAWS、NVDA)ではイメージをOCRする機能を用いルコとで対応できるが、これ公式でOCRしてくれればいいのにねえ。


・LINE

一応、国内では大きなシェアを持つLINEにも触れておくが、画像に対するアクセシビリティの機能は用意されていない。一部のスタンプで読み上げに対応しているものもあるが、全てに的確な説明がつけられてはいない。
LINEはアップデートのたびにアプリのアクセシビリティで問題を指摘されることが多く、個人的には敬遠しているサービス。
でも周りが使っていれば我慢して使うしかないのが悲しいところだねえ。


さて。

自動代替テキストはともかく、投稿者による代替テキスト機能については、「使いたい人は使ってね」的なスタンスのように思える。入力は必須ではないし、そもそも代替テキストを入力するためには通常よりも余分な操作が必要。そもそもこの機能を知らないユーザーは存在そのものに気がつかない可能性も高い。まあ、SNSという場の特性上、混乱を防ぐ意味でも現実的な実装方法ということなのかもね。

周りに見えない・見えにくいユーザーがいない場合、代替テキストをわざわざ入力しようとは思わないかもしれない。ただ、代替テキストを入れなければ、自分のメッセージを受け取れない人々が一定数存在する、という事実をこの機能から感じ取ってもらうためにも、より広く知ってもらうことが重要ではないかと思ったりする。知った上でこの機能を使うかどうかは各人で判断すればいい。

Webbコンテンツ上の画像に対する代替テキストについてはクローラやSEO対策といったインセンティブがあるが、SNSでは広告での効果は若干あるかもしれないが、協力なモチベーションにはつながらないように思える。SNSならではの仕組みが求められるだろう。
例えば代替テキストを上手につければ「いいね」が付きやすくなるとか、其のアカウントに対して現在の「認証済み」的なアクセシビリティ・ステータスを与えるシステムなんかも面白いと思う。絶対いると思うんだよね、イメージを的確かつ情緒的に説明できる人が。

デジタルコンテンツのアクセシビリティというと、どうしてもWebエンジニアやクリエイターの領分といったイメージがあるが、SNSの代替テキスト機能は、多くの一般ユーザーに「アクセシビリティ」という概念に関心を持つきっかけになる可能性を秘めている。この機能で少なからず、スクリーンリーダーの存在や視覚障害者もSNSで活発に活動していることを始めてしったユーザーもいるはずだ。おそらく。

アクセスしたくてもできない、でも工夫と配慮で手が届く人々の存在を知ること。そこがまだ足りていないのが現実だ。それを一部の送り手だけでなく、ユーザー同士で考え合うことができれば、この機能の存在意義はとても大きいと筆者はぼんやりと思うのだった。

2018年12月18日火曜日

Instagramの自動代替テキストは、視覚障害者に何を伝えるのか。

Instagram for iOS Screenshot

2018年11月29日、Facebook傘下のInstagramは、投稿された写真や動画のサムネイルなどのイメージにAIによる自動代替テキストを追加する機能と、写真投稿者による代替テキストの編集機能を公開した。

ユーザーが写真を投稿すると、Instagramはその写真に何が写っているかを解析して代替テキストを生成する。その内容はスクリーンリーダーを用いることで音声として確認できる。写真についてはユーザー自身で代替テキストを追加することもでき、より的確な写真の説明を、見えない・見えにくいユーザーに伝えられる。

この機能は、iOSおよびAndroid版アプリのほか、パソコンでもブラウザのユーザエージェントをモバイル用ブラウザに変更することで利用できる。


代替テキスト機能の使い方


自動代替テキストは、通常通り写真や動画を投稿すれば特別な操作なしで追加される。
写真の場合は、投稿者が任意の説明文を代替テキストとして指定できる(動画は不可)。この場合、テキストの自動生成は行われない。
ユーザーが手動で説明を追加する手順は以下の通り。(iPhoneアプリの例)

1.画面下中央の「Open camera」をタップ
2.写真を撮影する、もしくはライブラリから写真を選ぶ
3.フィルタ設定/編集を行い「次へ」をタップ
4.「新規投稿」画面になるので「詳細設定」をタップ
5.「アクセシビリティ」にある「代替テキスト」をタップして編集する
6.「Share」をタップして投稿

また自分が投稿した写真なら、代替テキストを後で追加することもできる。自動生成された代替テキストの確認もここから可能だ。

1.「プロフィール」タブから写真を開く
2.「More options」をタップ
3.「編集する」をタップ
4.「代替テキストを追加」をタップして代替テキストを編集する
  もし自動で代替テキストが追加されている場合はその内容を確認できる
  また手動代替テキストを消去すると自動生成テキストに戻る
5.「完了」をタップして編集を終了する


自動生成されたテキストはどんな感じ?


スクリーンリーダーで代替テキストがどのように読み上げられるかは、実際に試して見るとわかりやすい。iPhoneならSiriに向かって「ボイスオーバー オン」と話しかければ、標準搭載されている「Voiceover」が有効になる。この状態でイメージをシングルタップすれば、代替テキストが読み上げられるはずだ。
確認が終わったら、Siriに「ボイスオーバー オフ」と告げれば通常の操作に戻る。
Androidデバイスなら、同様に「Talkback」と呼ばれる標準スクリーンリーダーを用いて確認可能。ただ端末によってはインストール作業が必要だったり起動方法が異なるので注意が必要だ。

Instagramで生成される代替テキストはこんな感じ。
全てのテキストには「画像に含まれている可能性があるもの」と接頭語がくっつく。

・猫、室内 イメージ
・植物、花、木、屋外、自然 イメージ
・1人、あごひげ、帽子、クローズアップ イメージ
・1人以上、座ってる(複数の人) +6
・1人以上、ダンス(複数の人)、立ってる(複数の人)、オンステージ(複数の人)、靴

どのような写真なのかイメージできただろうか。
最後のものなど、よくわからないがいかにも賑やかな風景が想像できる。にしても「靴」ってなんだ。
人物についてはクローズアップならある程度の特徴も説明してくれるようだ。ただ現状では基本的に大まかなオブジェクトの種類を判別するレベルだ。
それでも一切の手がかりがない状態に比べれば、全く見えない状態でも想像力を働かせ、それなりにメッセージを受け取れる。ただInstagramの特性上、キャプションが省略されている投稿も多く、見えなくても楽しめるかと聞かれれば「微妙」と言わざるを得ない。
それはInstagramほぼ初挑戦の筆者が、楽しみ方を知らないだけかもしれないが。

なお、筆者が確認した範囲では、投稿者による手動代替テキストには出会うことはできなかった。まだ導入から日が浅いこともあるだろう。インフルエンサーがこの機能を積極的に使ってくれれば普及するかも、と思ったものの、代替テキストに気がつくのはスクリーンリーダーユーザーだけなので、認知度を上げるのは結構難問かもしれない。
しばらくは、見えない・見えにくいフォロワーを持つユーザーを中心に利用される機能なのだろう。でもいつかは人気Instagrammerが、写真を説明してくれるようになると嬉しいなあ。


見えなくてもInstagramを満喫できる日は来るのか


Instagramは、代替テキストに続き、オーディオによるダイレクトメッセージやトランシーバー的なボイスメッセージ機能も提供を開始するなど、視覚に依らないコミュニケーションにも力を入れ始めているようだ。

今後の動き次第では、今まで自分とは無縁と感じていたユーザーにも魅力的なサービスに変貌するかもしれない。
ただそれには、Instagramを利用しているすべてのユーザーに、見えない・見えにくいユーザーも自分の投稿を目にするかもしれない、という認識が浸透しないと難しいだろう。それはInstagramに限った話ではなく、デジタルコンテンツのアクセシビリティの根幹に関わる課題でもある。

関連リンク:

支援技術関連記事まとめ(2022年11月)※お知らせあり。

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