Twitterは2020年1月31日、GIF画像に説明文(代替テキスト)を追加する機能を公開した。同社は2016年に画像に説明文を追加する機能を実装したが、同様の機能がGIF画像でも利用できるようになる。
※2020年3月5日、、iPhoneおよびAndroid版アプリでも同様の機能が利用できるようになった。なおTwitterのアクセシビリティ・ヘルプはまだアップデートされていない。
GIF画像とは、複数枚の画像を連続表示して簡単なアニメーションを再生する画像のこと。ツイート投稿時に用意されているGIF画像を選ぶことで追加することができる。一般的にはツイートを目立たせるための装飾的な意味合いで用いられることが多いが、本文を入れずにGIF画像のみで感情を伝える、いわばLINEのスタンプのような使われ方もされている。
ただこのGIF画像、スクリーンリーダーでは「動画」としか読み上げられず、画面読み上げ機能を利用しているユーザーにはその画像で表現する意味は伝わらな買った。今回の機能追加によりそのような人々にもGIF画像でメッセージを伝えることができるようになる。
GIF画像に説明文を追加するには、事前にTwitterの設定からアクセシビリティ機能を有効にする必要がある。この設定は画像の説明文を追加する機能と共通のようだ。
・Web版の設定
- 「その他のメニュー」から「設定とプライバシー」を開く。
- 「アクセシビリティ」タブをクリックし画像の説明を追加」にチェックを入れる。
・iOS版アプリの設定
- アカウントメニューを開き「設定とプライバシー」を開く。
- 「アクセシビリティ」を開き、「画像の説明を追加」をオンにする。
・Web版でGIF画像に説明文を追加する手順
- 「ツイートする」をクリックするか「N」をおす。
- 「GIF画像を追加」をクリックしてツイートに追加するGIF画像を選ぶ。
- 「説明文を追加」をクリック。
- テキストフィールドが表示されるので説明文を入力してツイートする。
・iOS版アプリでGIF画像に説明文を追加する手順
- 「ツイートする」をタップする。
- 「GIF画像ライブラリ」をタップしてツイートに追加するGIF画像を選ぶ。
- 「この画像に説明を追加」をタップ。
- テキストフィールドが表示されるので説明文を入力してツイートする。
説明文は最大420文字まで入力できる。この手順で投稿されたツイートをスクリーンリーダーで読むと、GIF画像の部分で「動画」に続き入力された説明文が読み上げられる。これでスクリーンリーダーユーザーにとって存在しないも同然だったGIF画像が意味を持つことになる。
しかしいくら機能が追加されたとはいえ使われなければ意味はない。画像の説明文機能ですらほとんど利用されていない現状を考えると、多くのTwitterユーザーが積極的にこの機能を使うための工夫が必要だろう。画像の説明文もそうだが、この機能がデフォルトで有効になっていないことも、利用されない大きな要因の一つなのは間違いない。
ことGIF画像は手軽に感情表現するために用いられることも多い。これに代替テキストを入れるユーザーがどれくらいいるのかは疑問だ。自動代替テキストなどシステム側からのアプローチも必要なのではないだろうか。
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