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2022年2月11日金曜日

英国「Travel Hands」。視覚障害者とガイドボランティアをマッチングする移動支援サービス。

Smiling visually impaired girl walking with volunteer in London.

画像引用元


Travel Handsは、外出したい視覚障害者とボランティアのガイドヘルパーをマッチングするスマートフォンベースの移動支援サービスです。近日の正式サービス開始に向け、現在ロンドンでベータ版サービスが提供されています。

正式サービスではTravel Handsに登録した視覚障害者はスマートフォンの位置情報を元に近くにいるボランティアを検索し、誘導を依頼することができます。いわば「ガイドヘルパー版Uber」的なサービスですね。がっつり長時間歩くのはもちろんのこと、駅やバス停から目的地までといった短距離での利用も想定されています。


現在設定されている視覚障害者側の利用料金は、3時間/3ポンドもしくは5ポンド/24時間の従量課金制、もしくは月額15ポンドで無制限のプランも用意されています。

またボランティアは全員、DBS(Disclosure and Barring Service)による犯罪歴の調査と、ガイドヘルパーのベストプラクティスに関するトレーニングを受けます。ボランティアに対するインセンティブとしては、ガイドした時間・距離に応じポイントが付与され、ネットショップや外食チェーンなどで利用できるような仕組みなどが検討されているとのこと。あくまでもガイドを担うのは資格を持ったプロフェッショナルではなく一般のボランティアである点は日本のガイドヘルパー制度とは大きく異なります。


Travel Handsを開発しているのはロンドンに拠点を置くスタートアップVIP World Services。先日行われた実証実験の成功を受け、近日にもスマートフォンアプリをリリースし、ロンドン市内エリアを皮切りに英国の主要都市を対象とした正式サービスを開始する予定です。

現在電話予約によるベータ版サービスを行っており、早期登録者にはガイドヘルパーと視覚障害者を繋ぐハーネス「Ramble Tag」がプレゼントされるとのこと。


従来の一般的なヘルパー制度では事前にガイドを依頼したい日時を予約しなければならず「今日は天気が良いから」的な衝動的なお出かけや、外出中に思いがけず迷ってしまったようなシチュエーションでは利用できません。リアルタイムにマッチングを行うTravel Handsのようなサービスは視覚障害者の外出の自由を大きく向上させる可能性を持っていると言えるでしょう。

ただこのようなサービスは、利用したくても近くにボランティアが見つからなければ意味がありません。特にTravel Handsは移動の「隙間」を埋めることを主な目的としているため、歩きたい時間よりも待ち時間が長いようでは利便性が大きく損なわれるでしょう。いかにしてボランティアを増やし利用者数とのバランスを保つのかが、このサービスの成功の鍵を握っているように思います。


参考:Travel Hands To Launch Uber-Style App For Blind People To Get Guided Assistance From Public (forbes.com)

参考:Meet the start-up helping Visually Impaired People keep up active travel - Sport Tech Hub


2022年2月7日月曜日

Be My Eyes、Specialized Helpに関する情報をWebから確認、シェアできるページを公開。

Be My Eyes Managerの画面。

画像引用元


Be My Eyesはスマートフォンアプリに登録された一般の晴眼ボランティアと視覚障害者をマッチングし、ビデオ通和を介して細かい困りごとを解決するマイクロボランティア・プラットホームです。

通常視覚障害者がヘルプをリクエストする場合、イッパンボランティアと接続され、Be My Eyesアプリ同士でやりとりを行うのですが、この仕組みとは別に「Specialized Help」と呼ばれる、ヘルプ内容に特化した専門サポートとビデオ通和を行なえる機能が提供されています。

例えばGoogleのテクニカルサポート(英語のみ)やパスタメーカーのバリラ(英語、北米のみ)、さらに視覚障害関連団体に至るまで、そのジャンルや提供地域・言語は多岐に渡っています(残念ながらまだ日本語で利用できるものはありません)。

ちなみにSpecialized Helpを導入している団体は通常のBe My Eyesアプリではなく「Be My Eyes Manager」と呼ばれる専用のアプリケーションを用いて視覚障害者からのリクエストに応答します。


さてこれまでは現在どのような起業や団体がSpecialized Helpを提供しているのか、アプリ内からしか確認することができませんでしたが、先月、これらのサービス団体のリストをWebから確認できるページが公開されました。

それぞれの団体名をクリックすると、サポート可能な内容や提供地域・言語、利用できる時間帯などを確認することができます。このページに表示される内容はサービス提供団体によってBe My Eyes Managerからメンテナンスされています。


Specialized HelpをWebから確認することができるようになることで、まだアプリを利用していない視覚障害者へ「こんなサービスがあるよ」と知らせたり、サポート内容をシェアすることでSpecialized Helpの導入をさまざまな団体へ呼びかけることができるようになります。

視覚障害者にとってBe My Eyesは非常に有益なサービスではありますが、リクエストする内容によっては不特定のボランティアとの接続を躊躇してしまう場合もあります。

専門家と確実に接続してくれるSpecialized Helpはこの精神的ハードルを大きく下げるものであり、このサービスの充実を待ち望んでいる利用者は少なくありません。企業団体にとっても自社のサービスと視覚障害者をつなげる貴重なチャンネルを持つことにもなるでしょう。このサービス、日本でも広がることを望むばかりです。


参考:New Feature: Easily share Specialized Help with Public Profile links (bemyeyes.com)


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