2022年4月11日月曜日

Twitter、画像の代替テキストを可視化する「Altバッジ」機能を公開。

米Twitterは現地時間2022年4月7日、ツイートに添付されたイメージに代替テキスト(画像の説明文)が含まれていることを視覚的に示す「Altバッジ」と、スクリーンリーダーユーザー以外でもツイート済み代替テキストを確認可能とするアクセシビリティ機能を提供開始しました。

これは2022年3月から一部のユーザーを対象にテストされてきた機能で、これを全てのユーザーへ向け公開したものです。


代替テキスト(Alt)もしくは画像説明文とも呼ばれるこの機能は、イメージを視覚的に確認することができないユーザーなどへ向け、画像に含まれる物体や人物の外観、画像化されたテキストや数値、グラフの形状、色彩などを説明したテキストをイメージのタグとして埋め込むことを主な目的として開発されているものです

スクリーンリーダーでAltが埋め込まれたイメージへアクセスすると、合成音声や点字ディスプレイを通じて画像の説明文を受け取ることができます。代替テキストと聞くと視覚障害者のためのものと考えがちですが、むしろこれは正確な情報をより多くのユーザーへ伝える、発信者のためのツールという味方もできるのです。

関連するTwitterヘルプへのリンクを以下にまとめておきます。



なおこの新機能についてITmedia NEWSが報じています。

Twitter、ツイートの画像に代替テキストを追加する機能 - ITmedia NEWS

ただこの記事タイトルでは代替テキスト機能そのものが新しく実装されたと誤解を産むような表現になっており、代替テキストの目的についても若干あやふやな表現となっています。改めてここでTwitterにおける画像のアクセシビリティの歩みを振り返っておきましょう。なおリンク先は当ブログの過去記事です。



Twitterは2020年9月に専門のアクセシビリティチームを設置しており、Altバッジの開発はTwitter Accessibilityチームの手によるものと思われます。


さてこれまでは一度ツイートしてしまうとスクリーンリーダーを使わなければAltの内容を確認することは不可能でした。今回の仕様変更でツイートされた画像横の「Alt」もしくは「代替」バッジでAltの存在を即座に判別し、これをタップすることでAltの内容を視覚的に確認することができるようにな離ました。

Altが可視化されることでこれまでより多くのユーザーへこの機能が認知されることが期待されています。しかしその一方、代替テキスト本来の目的から外れた活用法が広がりつつあり、すでに議論の的となっているようです。それがさらに代替テキストの認知度を上げているというのもちょっと皮肉な話ですね。

ただ個人的には代替テキストの意義を踏まえた上でTPOに合わせつつ、工夫して使う分にはさほど問題ではないように思います。長文をスクリーンショットでツイートするユーザーの中には、すでにAltを適切に活用している例もあるようですし、代替テキストに関する知識が浸透することで見える・見えないユーザー両者にメリットのあるノウハウが編み出されていくのではと、Twitterユーザの工夫力にぼんやり期待するところです。

それよりも(おそらく)多数派である日常的に写真付きツイートをするユーザーや影響力のあるアカウントへ向け、いかにしてAltを啓発していくことができるのか。例えばSDGsを意識している企業アカウントにとっては、誰の目にも留まるAltバッジが一つのアピールになる可能性も考えられるでしょう。

代替テキストの認知度アップに伴い、Twitter、ひいてはWeb全体のアクセシビリティを向上させるために、ここが知恵の出しどころではないかと思った次第です。


参考(海外Tech系メディアの記事):

Twitter launches improved alt text accessibility features globally | TechCrunch

Twitter accessibility improved as ALT text made more visible - 9to5Mac

Twitter just got a whole lot more accessible thanks to ALT badging, more | iMore

Twitter rolls out its ALT badge and improved image descriptions - The Verge

Twitter adds updated alt text feature in new accessibility upgrade (mashable.com)


2022年4月1日金曜日

支援技術関連記事まとめ(2022 年3月)

リッチテキスト版HTML版

※Dropboxへ接続し、ダウンロードが自動的に始まります。

※HTML版、Safariではうまく開かないことがあるようです。ChromeとかEdgeなら多分大丈夫……。


今月の主なトピックス


  • 3/8 国際女性デー。
  • 3/9 Apple、新製品発表イベント「Peek Performance」開催。第3世代iPhone SEなど発表。
  • 3/14 CSUN支援技術カンファレンス開催(3/18まで)。
  • 3/18 点字ブロックの日。
  • 3/21 世界ダウン症の日
  • 米司法省、ADAに基づくWebアクセシビリティに関するガイダンスを発表。
  • Envision Glassが大幅なアップデート。通過の識別や外部アプリの組み込みが容易に。
  • Dot Inc「Dot Pad」や Orbit Research「Graphiti Plus」など点図デバイスが相次いで発表される。
  • Microsoft、EdgeにAIによる画像の説明生成機能を追加。
  • Twitter、画像の代替テキストを明示する「ALTバッジ」機能を試験的に公開。
  • Instagram、動画に自動キャプションを追加する機能をリリース。
  • アカデミー賞「CODA」が作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞を受賞。
  • Video Game Accessibility Awards 2021発表。
  • Playground Games、「Forza Horizon 5」のゲーム内に手話表示機能を追加。
  • フロム・ソフトウェア、「ELDEN RING」発売。アクセシビリティと難易度に関する議論が再燃。
  • 国内 株式会社ドキドキ、オーディオメタバースプラットホーム「Cubemint」発表。


今月書いた記事。


支援技術関連記事まとめ(2022年10月)

※以下のリンクをクリックするとDropboxへ接続し、ダウンロードが自動的に始まります。 ※ダウンロードファイルはHTML形式です。ブラウザで開いてください。 ※正常に表示されない場合は別のブラウザで試すか、エンコード設定を変えて見てくださ い。 ダウンロード: 海外記事 / 国...