香港に本拠地を置くスタートアップ、Origami LabsがCES 2020で発表した「Oflo」は、ディスプレイを搭載しない、音声とジェスチャだけで操作するヒアラブル・デバイスだ。
ディスプレイの高精細化や大型化が進む中、あえて視覚的な要素を排除し「音声」に絞ることで、新しいコンピューター体験の創造を目指している。
同社は2017年に骨伝導技術と音声アシスタントを応用したスマートリング「Orii」を開発・販売した。これはスマートフォンとペアリングし画面を見ることなくさまざまな操作を実行できるというウェアラブルデバイス。創業者の父親が視覚に障害を持っていたことがきっかけで開発されたという。
「Orii」の成功を踏まえ開発された「Oflo」はこれをさらに発展させた製品だ。
スタンドアロンで動作するこのヒアラブルデバイスでは骨伝導技術と音声アシスタントに加え、ジェスチャによる操作を採用し、画面を用いないコンピューティングがさらに推し進められている。
このシステムは耳の後ろに装着する骨伝導イヤホン「Oflo Air」と胸ポケットにすっぽり入る「Oflo controller」で構成される。
controllerには指向性マイクとカメラが内蔵されており、ユーザーの音声やジェスチャを認識して通話に応答したり、様々な操作を実行できる。内蔵されているスピーカーは翻訳した音声ヲゲストに聞かセルためのものかな?(想像) 装着しても目立たない、さりげないデザインが特徴でバッテリーは一日中持つ。搭載されているアプリケーションは導入企業のコミュニケーションニーズに沿ってカスタマイズ可能とのこと。
また複数のデバイスを統合管理できるdashboardも提供される。ここでは全ての音声ログを時系列に保存し、音声をテキスト化した上で会話の内容や傾向を分析できるという。
このデバイスの主なターゲットは、ホテルや航空業界、エンターテイメントといったサービス業。従業員間のコミュニケーションや情報伝達、翻訳機能を用いた接客などの用途が想定されている。
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