先日開催されたサイトワールドでの展示も大盛況だった、イスラエルのスタートアップOrcam社の視覚補助デバイス「MyEye 2.0」がアップデートされ、音声コマンドによる操作やBluetoothイヤホンなどに対応した。一部の新機能はテキスト読み上げ専用版「Myreader 2.0」でも利用可能。
このアップデートで、ジェスチャやタッチバーで行う「自国読み上げ」や音声スピードの調節などをボイスコマンドで実行できるようになる。
またBluetoothデバイスの接続に対応。従来は読み上げ音声は本体スピーカーから再生されていたが、Bluetoothイヤホンを接続すれば、外出先でも周囲を機にすることなく使用できる。遮音性の高いイヤホンを使えば騒音の大きな場所でもMyeye 2.0の音声が効きやすくなるだろう。
さらに、対応言語としてフランス語、スペイン語が追加される。
8月にはバーコード読み取りなど大幅な機能強化が行われたばかりだが、精力的なアップデートはユーザーにとっても朗報だ。サイトワールドで体験した時、スピーカーからの音声が聞き取りにくいと感じていたため、Bluetooth対応でかなり魅力アップ。Bluetoothモジュールが内蔵されていたとは知らなんだ。音声コマンドも、新聞や本を両手で持って読む時にハンズフリーで操作できて便利かもしれない。
myeye 2.0の従来からの主な機能は以下の通り。
・テキストの認識と読み上げ
・顔検出と人物認識。100人まで登録可能。
・バーコード認識。学習モード(150アイテム)。
・色と各国の紙幣のリアルタイム認識。
・日付と自国の読み上げ。
・ジェスチャ、本体タッチセンサーによる操作。
・全ての機能はオフラインで動作。
・Wi-Fi接続によるアップデート。
このアップデートは準備が出来次第、デバイスをWi-Fi接続したタイミングで自動的に提供される。
もう一つ、myeye関連のトピックス。
東京都渋谷区は、myeye 2.0を日常生活用具給付対象に決定したとのこと。条件が整えば、購入費用の一部が補助される。少しでも負担が軽減されるのは、このデバイスが必要な視覚障害者にとって悪いニュースではないだろう。それでもおいそれとは手が出ないお値段ではあるのだが。
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