英国の大手スーパーマーケットチェーンTescoは、the Royal National Institute of Blind(RNIB)と提携し、点字バレンタインカードの提供を始めました。Tescoの各店舗でバレンタインギフトを購入すると、1.5ポンドの追加費用であらかじめ用意された点字バレンタインカードを添えることができます。
点字で表現されるカードは、ロマンチックなメッセージから家族への感謝の言葉まで、プレゼントの目的に応じた数種類の内容が用意されており、質感の高いカード表面には触覚で感じられるエレガントな模様もあしらわれています。
参考:Tesco Valentine's cards braille selection launched - Bristol Live (bristolpost.co.uk)
カナダを中心に北米で人気のチョコレート専門チェーン店Purdys Chocolatierでは、点字をあしらったラッピング「Braille Box」を提供しています。オンラインショップと一部の店舗でチョコレートギフトを購入すると、このパッケージを選ぶことができます。
2021年のホリデーシーズンに初めて登場したBraille Boxは、視覚障害コミュニティとのコラボレーションによってデザインされました。18種類から選べるギフトボックスにはチョコレートギフトの内容を説明した点字とQRコードが印刷されており、これをスキャンすることで解説ページにアクセすすることができます。
参考:Spotlight: The Braille Chocolate Box, a Sweet and Accessible Treat – Jazmin Ruiz
点字によるグリーティングサービスは、これまでにも支援団体や小規模なハンドメイドショップでは提供されてきましたが、大手のショップが誰でも利用できる手軽な形で始めたというところに大きな意義があるように思います。
これらはいずれも視覚に障害のある人向けのラッピングサービスですが、読み方の手引きなどを添えれば、晴眼者にも魅力的なサービスになりそうな気がします。すぐに読めないというのもミステリアスですし、点字の啓発にもなりますしね。ひいてはこのようなサービスが広がることで、視覚障害者の職域拡大にもつながるかもしれません。
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