米国ミネアポリス、ダウンタウンの工事現場に設置されていた「この先通行止め」の看板。ここに視覚障害者へ通行できない旨を伝えるため併設されていた音声装置に何者かが卑猥なメッセージを上書きしたという、実にアレなニュースが報じられています。
設置されていたのは「ADA Audible Information Device Model 400ML」というシンプルなオーディオデバイス。最大60秒間のメッセージを録音でき、内蔵センサーにより15フィート(およそ4.6メートル)以内に人が近づくと自動的に音声が流れる仕組みになっています。
ただこのデバイス、その気になれば誰でも録音ボタンを押してメッセージを上書きできる仕様になっており、今回のトラブルはこれを悪用したものと考えられます。まあ卑猥な独り言をしてたらうっかり録音ボタンを押しちゃった、っていう可能性もなくもありませんが、それはそれでいろいろ問題はありそうです。
結局早朝にこの悪戯が発見され、当局が対応するまでの数時間にわたり、この看板の前を通った人々や自転車にたいし、卑猥なメッセージが浴びせ続けられたとのことです。実にとほほです。
いずれにせよえらく迷惑極まりないお話です。
場合によっては視覚障害者を危険に晒すことにもなりますし、メッセージの内容次第では不特定多数の人々に精神的なダメージを与えかねません。障害者を支援するためのデバイスが逆に人々を攻撃するような事態になっては目も当てられません。
また今回のような悪意のある悪戯だけでなく子供が興味本位で録音ボタンを押してしまう可能性もあります。このような装置を導入する際は録音機能をロックできる製品を選ぶか設置場所を工夫するなどの対処が必要でしょう。装置が撤去されてしまうと困るのは障害者ですからね。
ソース記事では実際のメッセージも掲載されていますが、非常にセンシティブな内容なので聞かない方がいいと思いますよ。振りじゃないですよ。
それにしても落書きくらいならまだしも、声でこういう悪戯をしてしまうという発想そのものに何か薄気味悪いものを感じてしまいます。
ネット記事にもされちゃって、すぐにバレそうなもんですが……。
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