スペインに拠点を置くIcon Multimediaは、同社が開発する旅客情報サイネージ製品Denevaにnavilensテクノロジーを統合し交通機関における視覚障害者のサポートを強化するシステムiPIS(Inclusive Passenger Information System)」を発表しました。
この新しいシステムは、デジタルサイネージのディスプレイ上に表示されたnavilensのddTagsをスマートフォンのカメラを使ってスキャンすることで、視覚に障害のある乗客にさまざまなサービスを提供します。
視覚障害者が一つのddTagsをスキャンすると、構内に設置されている全てのデジタルサイネージがアクティブ化され、それぞれのスクリーンに表示されているddTagsを用いて構内にある各施設へのナビゲーションや列車の運行情報、店舗などのサービス施設の情報などを音声で提供します。加えてよりスムーズなサポートを行う目的で、視覚障害者の訪問情報を駅員や列車の運転手に伝達することも可能とのこと。
iPISは現在すでに、スペイン国内にある複数の鉄道駅で実証実験を行っています。
このシステムは単純にddTagsをスキャンして情報を得るだけでなく、システム全体がユーザーからのアクションに呼応しサービスを提供する仕組みになっている、ように読めました。違ってるかも。もしそうならnavilensの新しい可能性を見た気がします。
また、navilensシステムを導入する場合、あちこちに貼られているddTagsが晴眼者にはどのように見えているのか個人的に気になっていました。要するに景観の問題ですね。デジタルサイネージに必要な時だけddTagsを表示するという仕組みは、そのような懸念に対する一つの解決法のようにも感じました。
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