macOS標準アプリケーションの一つ「メモ.app」は、テキストやURL、イメージなど様々な情報を放り込めるノートアプリケーションです。
機能はシンプルですが、iCloud同期を有効にしておけばiPhoneやiPadのメモアプリと勝手に同期してくれるので、ちょっとした情報のやりとりにも重宝します。
ただこのメモ.app、キーボードのみの操作があまり考慮されておらず、Voiceoverだとちょっと使いにくいのが難点です。
例えばメモを編集していて別フォルダに移動しようとした場合、カーソルをフォルダ一覧へ移動させるため「VO + 左矢印キー」を5回押さなければなりません。
編集画面では豊富なショートカットキーが用意されているのですが、フォルダやメモのファイルを操作するインターフェイスに関しては、マウスの使用が前提に設計されているようです。
そこでVoiceoverの機能の一つである「ホットスポット」を使い、この部分の操作性を改善します。ウィンドウスポットを使う方法もありますが、ホットスポットを使った方が圧倒的に便利です。
ホットスポットとは、Voiceoverカーソルの場所を保存しておき、Voiceoverコマンドを使ってその場所にカーソルを移動させたり、内容を読み上げたり、状態を監視したりできる機能です。ホットスポットには0から9までの番号が割り振られており、最大10箇所まで保存することができます(アクティビティで切り替えることも可能)。
今回はメモ.appを構成する「フォルダリスト」「マイメモリスト」「テキスト編集]という3つのペインをホットスポットへ保存し、Voiceoverコマンド一発でフォーカスするように設定します。
手順はシンプル。メモ.appのそれぞれのペインにVoiceoverカーソルをフォーカスし、保存したいホットスポット番号に対応したVoiceoverコマンドを実行します。
もしくはコマンドヘルプ(VO + H を2回)を開き「ホットスポット」→登録したいホットスポット番号を選択し「保存」を実行します。こっちのほうが簡単かな。
これで「Voiceoverキー + ホットスポット番号に対応した数字キー」でメモの各ペインに直接ジャンプすることができるようになります。
私はホットスポット8、9、0に登録したので「VO + 8」でフォルダリスト、「VO + 9」でメモリスト、「VO + 0」でメモ編集画面に飛べるようになりました。
またホットスポットを使うメリットはキーストロークの提言だけではありません。
たとえばSafariやテキストエディットを使っている最中であっても、ホットスポットにジャンプするコマンドを実行すれば、自動的にアプリケーションが「メモ.app」に切り替わり目的のペインにVoiceoverカーソルがフォーカスします。つまりアプリケーションを切り替える操作が不要となるのです。
さらにテンキーコマンダーが使用できる環境であれば、コマンダーにホットスポットを登録することで単一キーでジャンプできるようになりさらに便利です。
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