@ケージーエス株式会社のブース。
サイトワールド2018の過去記事はこちら。
サイトワールド2018見学記、3回目。
ここでは前回、前々回で触れられなかった、個人的に気になった展示のメモ。
結構、記憶が曖昧になってきたので簡単に…。
有限会社サイパックの「ボイスオブデイジー5」。
昨年のサイトワールドで予告されつつ、なかなか情報が出てこなかったスマートフォン用デイジー再生アプリの最新版。延期の理由は、サピエとの連携で仕様上の何かがあったためとのこと(詳しくは失念)。順調に進めば2018年中にもリリ^スされる。アップグレードキャンペーン価格での提供も検討中のようだ。
バージョン5では、サピエから直接デイジー書籍をダウンロードする待望の機能が実現するほか、書籍の整理機能が強化された本棚、スリープタイマーなど、充実の内容だ。リリースが待ち遠しい。。
篠原電機株式会社の「LED付音響装置」。
交差点に設置する新しいコンセプトの歩行者用信号、の補助装置。ロービジョンには手元のLEDで信号を確認しやすく、青信号と同期して音声と振動で渡るタイミングを知らせてくれる。騒音問題の対策にもなるし、盲ろう者でも青信号をかくにんしやすい。
錦城護謨株式会社の屋内むけ誘導マット「歩導くん」。
視覚障害者にとって点字ブロックは非常に役立つ設備だが、歩行が不自由な高齢者や車椅子ユーザーにとってはむしろバリアになりかねない。その問題を解決すべく開発されたのが、この製品。スロープ状になった柔らかい材質のマットで、テープで簡単に敷設できる。病院やイベントなどでの活用を想定しているようだ。
株式会社丸井グループ。
新しいエポスカードには、触覚でカードを判別できるエンボス加工が施されている。機会で読み取るカードには、シールなどで目印を付け加えるのは無理なので、このような特徴を備えてくれるとわかりやすい。
あと、個人的に触図に興味しんしんだったので、意識的に関聯展示を見学。
新潟大学 工学部 福祉人間工学科の「触地図自動作成システム」は、指定した住所の触地図を、オンデマンドで作成するシステム。道路や信号など、必要な情報を抜き出して実用的な触地図を短時間で出力できるのは画期的と感じた。
たとえば転居時に、自宅周辺や公共機関、福祉施設の触地図を得られれば大きな助けになるだろう。
他にもあすみらい株式会社での部屋探しサービスで、ベーズライタを用いて間取り図を触れて確認できるデモや、ブースは失念したが墨字と点字を同時に印刷できるプリンターなども興味深かった。
京都ライトハウスのブースで京都の触地図がもらえたという情報を後で知って、ちょっと残念。欲しかった。
最後に日本点字図書館のショップで、キーボードやスマホにはる凸点シール(薄型)を購入したり、サンプル展示してた盲人用オセロやルービックキューブに触ってお開き。お疲れ様でした。
サイトワールドの魅力は、レガシーなグッズから最新テクノロジーまで、視覚障害に関わるあらゆる情報やプロダクトに直接触れられるところにあると感じる。
個人的にはスマートスピーカーやIOTなど一般向けだが視覚障害者にも有用な製品やサービスもみたいところだが、会場の都合など諸事情あるのかもしれない。
あと点字関聯のグッズやデバイスを見学していると、ちゃんと点字読めるようになりたいと思うのである(筆者、現在挫折中)。
でも中途視覚障害者が点字を学ぶ機会はまだまだ少なく、そのあたりのソリューションも提案していただけまいか(他力本願)。
今年は2日に渡り見学してきたが、それでもイベントや体験に参加していると、気になる展示をじっくり見学するのは至難の技。まだ2回目だし、来年はもっと効率的に回りたいものである。
以上、サイトワールド2018見学記でした。
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