ふと聞こえてくる野鳥の声。
「ほら、○○が鳴いてるよ」なんて言ってみたり。
そんな教養のある視覚障害者に、私はなりたい……。
というわけで、野鳥の鳴き声を聞き分けられるようになれたらいいなあ、とは常々思ってはいるんです。でもどうやって勉強したら良いかさっぱりわからないんですよね。まあ詳しい人をとっ捕まえて教えてもらうのが手っ取り早い気もしますが、このご時世そんな機会もなかなかありません。そこでちょっと調べてみることにしました。
調べてみるとわかるんですが、野鳥の情報って結構視覚的。
まあバード「ウォッチング」って言うくらいですからね。野鳥観察は視覚優位の趣味ということがわかります。
YouTubeでも野鳥の泣き声解説的な動画は見つかるんですけど、タイトルでわかるものは別として、多くは再生しても鳴き声しか聞こえなかったりします。おそらく画面にはテロップが出てるのかな? Web情報のアクセシビリティを含め視覚障害者でもわかりやすい野鳥の情報って意外と少ないような気がしました。
そうこうしているうちに、こんなサイトを発見。
このサイトでは野鳥を「時期」「場所」「鳴き声のタイプ」で絞り込み、鳴き声を聴くことができます。それぞれの野鳥について「さえずり」「地鳴き」「ドラミング」を聴き比べられるのも面白いです。地鳴きは結構聞き分けるのが難しそう。
またフリーワードで野鳥を検索することもでき、図鑑のページに掲載されている豆知識はなかなか勉強になります。もちろん専門的な図鑑と比べれば情報量は少ないんでしょうけど、私のようなビギナーにはこれで十分。スクリーンリーダーでも不完全ではありますけどなんとか使うことができました。
これですぐに野鳥の聞き分けができるのかといわれれば、まあそれは無理でしょうけど、とにかく鳴き声をきく耳を養うことが重要なのではと思いました。
耳だけで野鳥を覚えるのって思った以上に難しい。先は長そうです。
そんなこんなで道は甘くないと実感した上で考えました。
テクノロジーがなんとかしてくれないもんか。
要するにShazamみたいにマイクで拾った鳴き声を解析して教えてくれるようなアプリがあればいいのにねと思うのです。探してみると「BIRD RADAR(Lite版)というアプリが見つかりましたが、残念ながらVoiceoverには非対応。過去には同様のアプリがいくつか存在していたらしいのですが現在は入手できないようです。海外では結構いろんなアプリが見つかるんですけどね。国内の野鳥系アプリって一時期は盛り上がっていたみたいですけど、メンテナンスが滞っているものが目立ちました。
音声認識技術が飛躍的に進化している今なら、高精度な野鳥検索アプリが作れるのではないかと思います。このあたりは今後に期待、といったところでしょうか。なおカメラを使って識別するアプリ(LINNÉ LENS)はありますが試していません。
最後にネットラジオ番組をひとつご紹介。
全盲のエッセイスト三宮麻由子さんとラッキィ池田さんが、野鳥の鳴き声を観察しながらおしゃべりする番組です。見えないならではの野鳥の楽しみ方が伝わってきます。
とにかく、地道にお勉強することにしましょう。
いつかは、視覚障害者対象の探鳥会なんかにも参加してみたいですね。
まあ、いつのことになりますやら……。
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