2020年11月16日月曜日

A11Y Topics #016。RNIBのクリスマス、Be My Eyesとオンライン薬局が提携など。

  • ※乱文・誤変換ご容赦です。

    ※誤訳・読解力不足多々あると思います。元記事も併せてご覧ください。


    英国RNIB、2020年のクリスマスキャンペーン。


    先日、二度目となる12月2日までのロックダウンが宣言された英国。前回の教訓からガイド同行に関するガイドラインが提示されるなど視覚障害者へ配慮する動きが見られた一方、情報アクセシビリティの欠如などまだ問題もあるようだ。

    そんな深刻な状況の中でも、やっぱり人々が待ち焦がれているのがクリスマス。

    今年もthe Royal National Institute of Blind People (RNIB)は、サンタクロースから見えない・見えにくい子供たちへ届けられるクリスマスカードのサービスをアナウンスしている。12月1日までに申し込めば、英国にクラス子供宛に点字、拡大文字、オーディオ形式のクリスマスカードが届けられる。こういうの、日本でもあれば良いのにね。

    加えてRNIBは、クリスマスに向け動画サイトなどに流れる広告にオーディオ解説を含めるキャンペーン#SeeChristmasDifferentlyを開始した。RNIBはコカコーラディズニーなどクリスマス広告動画を公開している企業に対し、映像の内容を音声で説明するバージョンを制作するよう呼びかけている。高級こうりグループであるWaitrose & John Lewisはこれに王子、音声解説付きの動画を公開した。

    各社のクリスマス動画を見てみると、セリフやナレーションが少なく視覚障害者には内容がさっぱりわからないものが多いように思える。

    クリスマスという幸福な季節に、疎外感を味わう人々が一人でも減りますように。


    米国オンライン薬局のAccessible PharmacyがBe My Eyesと提携。

    Accessible Pharmacy joins Be My Eyes


    Accessible Pharmacyは米国の視覚障害者に対し、薬品や処方薬、サプリメント、医療機器といったヘルスケア製品の宅配サービスを提供するオンライン薬局。

    Covid-19感染拡大により視覚障害者の医療に対するアクセスが妨げられている状況を受け、同社はスマートフォンアプリを用いて視覚障害者を支援するBe My Eyesと提携。「スペシャライズドヘルプ」を通じた専門家によるサポートの提供を発表した。

    米国在住のBe My EyesユーザーはAccessible Pharmacy登録の有無にかかわらずアプリのビデオ通話を通じて医薬品やサプリメントなどに関する相談ができるほか、Covid-19の個人検査に関する情報も受けることができる。

    これまでも医薬品のラベルを読んでもらうといったタスクは一般ボランティアを通じて行われてきたが、こと健康に関わるものだけにサポートを受ける側もサポートする側も多少なりのストレスを感じていた。資格を持った薬剤師からアドバイスが受けられる今回のパートナーシップは、Covid-19の影響で対面サポートが制限されている多くの視覚障害者の生活の質を大きく向上させるだろう。


    新プロセッサ「M1」搭載Mac発表と、macOS XI Big Surリリース。


    2020年11月10日、Appleは「One more things」イベントにおいて自社開発したARMベースのCPU「M1」を搭載したMacBook Pro、MacBook Air、そしてMac miniを発表した。詳細は他メディアの報道にお任せするとして、ハードウェアのアクセシビリティ的にはMacBook Airのファンクションキーの一部がSiriや音声入力などをワンプッシュで呼び出せるキーに置き換わる変更が施されているようだ。

    そしてユーザーインターフェイスが一新された「macOS XI Big Sur」も、11月13日にリリースされた。主要な変更点はこちらなど報道を参照して頂くとして(またか)、視覚アクセシビリティに関する情報については早速Applevisからレポート記事が公開されている。またBig Sur対応のApple公式Voiceoverユーザーガイドも既に公開中だ。

    筆者のMacBook Pro(Mid 2012)は残念ながらアップデート対象外だった。

    情報を総合するとVoiceover認識や幾つかの新しいショートカットキー、点字サポートの強化といった機能は加わっているものの、基本部分はCatalinaから変わっていないように見える。

    どうなのかな。やっぱり日本語の詳細読みはしないのかな。ipadOSはするのにね。

    今度お店で触ってこようっと。

    あとiPadアプリがどの程度動くのかも気になるところ。Seeing AIやボイスオブデイジー、Voice Dream Readerあたりが動作し、Macのファイルシステムにスムーズにアクセスできるのであれば相当魅力的ではある。


    その他、気になったトピックスとか色々。


    ・ガジェット

    New device puts music in your head ― no headphones required

    イスラエルのスタートアップNoveto Systemsが開発した「sound beaming」は、ヘッドセットやイヤホンを装着することなく音を直接耳に伝送することができる技術。デバイスに搭載されている3Dセンサーがユーザーの耳の位置を追従し、超音波を用いて音を送信する仕組み。耳を塞がないため環境音を聞きながら音楽やPCのサウンドを聴くことができるという。スクリーンリーダーユーザーには確実に便利だし応用次第で様々な用途が考えられそうだ。


    Sensaura Empowers Extrasensory Navigation Beyond Vision

    Sensaura」は英国に拠点を置くデザイナーSOPHIE HORROCKS氏が設計した視覚障害者向けウェアラブルデバイス。カメラとレーダーを用い周囲の物体を検知し、スマートフォンを通じてその情報を立体音響としてフィードバックする仕組み。ハードウェアやサウンドのデザインにもこだわっており、身に付けたくなるファッショナブルな製品を目指しているようだ。みためって大事。


    Emporia sells products to blind, partially sighted in UK through RNIB - Telecompaper

    英国でシニア向け携帯電話を販売するEmporia TelecomはRNIBと提携し、主にロービジョン向けにチューニングされたフューチャーフォンを発売すると発表した。70ポンド(約1万円)で販売されるemporia Comfort flip phoneは、大きな操作ボタンやコントラストの高い画面などが特徴。さらに2020年内にはTalking device(詳細は不明)と呼ばれるデバイスも発売予定という。


    ・アプリケーション

    iOSアプリ:Envision AI Version  2.3.4にアップデート。テキスト認識でカラム(列)判別機能が追加された。これにより新聞や雑誌など複数の列にレイアウトされたテキストをより正確に認識し適切な順序て読み上げることができるようになるとのこと。この機能は「ヘルプ」タブから向こうにできる。日本語で有効化どうかは不明だが、カラムで別れた原稿はOCRの苦手分野だっただけに正常に動作すれば画期的かもしれない。。


    iOSアプリ:Sullivan+ Version 1.4.3にアップデート。今回のアップデートでiOS14に対応。メニューから「設定」を開けるようになった。またiOS14.2でキャプチャボタンが操作できない不具合も修正されている。


    iOSアプリ:radiko Version   7.3.1にアップデート。番組リストにおいて、各番組名の前にカテゴリが付けられた。スクリーンリーダーユーザーが番組名を知るには、カテゴリを読み終わるまで待たなければならず非常に煩わしい。相変わらず音声では放送局名は読み上げられず、ボタンのラベルも修正されておらず残念。


    iOSアプリ:NewsDigest。なんとなく見つけてインストールしてみたが、インストラクション画面や一部のカテゴリで読み上げない部分はあるものの基本的なコンテンツはVoiceoverで操作できる。


    Live captions on a variety of media will soon be available on all channels in Google Chrome / Digital Information World

    Chromeは Global Media Controlsをアップデートし、あらゆるメディアの音声をAIで解析、キャプションとして表示する機能を実装した。Android版では既に利用可能となっていたが、デスクトップ版でもフラグを有効にすることで利用することができるようになる。


    ・ゲーム


    ・その他

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