※乱文・誤変換ご容赦です。
※誤訳・読解力不足多々あると思います。元記事も併せてご覧ください。
英国RNIB、アクセシブルな妊娠検査キットの開発で視覚障害者へのプライバシー保護をアピール。
'No Privacy': Why Blind Women Really Need Accessible Pregnancy Tests | HuffPost UK Life
英国の視覚障害者支援組織The Royal National Institute of Blind People (RNIB)は、毎年この時期に展開する「Design For Everyone」キャンペーンの一環として、目の見えない、見えにくい女性が触覚で結果を識別できる妊娠検査キットのプロトタイプを発表した。このキットは高コントラストの色や表面のエンボスによって検査結果を表現し、見えない、見えにくいユーザーも容易に結果を知ることができるよう設計されている。
市販の妊娠検査キットは目視で結果を確認する必要があり、視覚障害者は使うことができない。解決策の一つとしてキットを販売するClearblue社は「Be My Eyes」を通じた視覚障害者へのサポートを提供しているが、専門家とはいえ見知らぬ誰かに検査結果を知られてしまうことに抵抗を感じる当事者は少なくない。なによりこのような重要な個人情報を、本人よりも先に知られるというのはプライバシーに関わる大きな問題だろう。このような製品は本来、誰の助けも借りずに使えなければ意味がない。
これはほんの一例に過ぎない。健康医療に留まらず、金融や公共サービスに至るまで、視覚障害者のプライバシーは依然として軽視され続けている。RNIBはこの象徴的なプロトタイプの制作を通じ、視覚障害者のプライバシーがいかに守られていないか、そして製品やサービスをアクセシブルにすることの重要性をアピールしている。
RNIBでは当事者に向け日常的なプライバシーに関わるアンケートを実施しており、このクエスチョンを見るだけでも、さまざまな課題が残されていることがわかる。
視覚障害者にエコーロケーションスキルを訓練するデバイス「Sezual」。
視覚を用いず音の反射だけで自分の位置や周囲の環境を探知する能力「エコーロケーション」。イルカやコウモリがこの能力を用いることはよく知られている。人間にとっては会得が難しいスキルだが、もし視覚障害者がエコーロケーションを使いこなすことができるのであれば、これは大きな力となるに違いない。
カザフスタンに本拠地を置くスタートアップ「Sezual」は、視覚障害者がエコーロケーションをトレーニングするためのデバイスを開発している。この製品の詳細についてはあまり報道されていないのだがプロモーションビデオを見る限り、このデバイスから発せられたクリック音が周囲に反射し、その音を聞くことでエコーロケーションスキルを学ぶ、という感じのもののようだ。一見するとかなり原始的な仕組みのようにも感じる。でももしかしたら発信するサウンドに何か秘密があるのかもしれない。同社はさらにマラソンなど高速移動や水中にも対応したデバイスも開発中とのことだ。
エコーロケーションを応用した視覚支援技術としては超音波を用いて障害物などを検知するウェアラブルデバイスやスマート白杖などが開発されてきたが、正確性不足やカバー範囲の狭さなどまだ課題が多いのも事実。視覚障害者にエコーロケーションのスキルを習得させようというSezualのアプローチは「デバイスに頼らない自立」を獲得する手段として興味深い。体一つで自由に動くことができるのであれば、それに越したことないからね。もしかしたら将来、視覚リハビリテーションのカリキュラムに「エコーロケーション訓練」が加わる日がくるのかもしれない。
視覚障害者と信号機にまつわるエトセトラ。
米ニューヨークの連邦地裁判事は現地時間2020年10月13日、、ニューヨーク市が視覚障害者のための音響式信号の設置を怠っている状況を、障害を持つアメリカ人法(ADA)など3つの法律に違反していると判断した。
この訴訟は2018年に米国盲人評議会によって提出された。原告の主張によるとニューヨーク市内にある95%以上の信号機が視覚障害者にとってアクセスできない状態となっているという。米国でも屈指の交通量を持つ都市だけに、ニューヨーク市の今後の対応に注目が集まっている。
また米国の野鳥保護団体Audubonのサイトで3月に掲載された記事では、視覚障害者向けの音響式信号の音について、普及している鳥の声(ピヨピヨ、カッコー)が自然音と紛らわしいことから置き換えが進んでいることが報じられている。
米国で10年にも及ぶ研究の結果、視覚障害者を誘導するためにより効果的なサウンドへの置き換えが推奨されたとのことだ。環境に溶け込む鳥の声は耳障りが良い反面、自然の鳥と混同されたり、驚くことに信号の音を真似る鳥の存在も確認されたという。技術の進歩とともに、より安全で便利なものに置き換わっていく動きは歓迎すべきだろう。
ちなみに日本では平成15年から警察庁からの指導により鳥声による音響式信号の設置が進められており、その割合は音響式信号全体の98%に達している。ただメロディー方式の方が分かりやすいという当事者の声も根強いようだ。
一方騒音問題などトラブルの可能性を持つ音響式信号機の代わりに、スマートフォンを用いて視覚障害者に信号の情報を伝える仕組みが世界中で検討されている。日本でもすでにいくつかの地域で実証実験が行われており、先日本格的な導入のための予算が計上されたことが報じられている。
他にもコンピュータービジョンを用い信号の色を判別する技術の開発や、「Be My Eyes」でボランティアに信号を見てもらう方法も視覚障害者の間で浸透しつつある。今後は音響式信号機に代わってスマートフォンを活用した技術が視覚障害者の安全を担うようになるのかもしれない。もちろん同時に、スマートフォンを持たない当事者を取り残さないための施策も必要となってくるだろう。
iOS14のVoiceover認識で動画のアクセシビリティが向上!?
IOS 14.1 found great use for voiceover recognition! | AppleVis
Applevisをぼんやり眺めていたらちょっと面白いエントリーを発見。
iOS14ではVoiceoverに「Voiceover認識」と呼ばれる新しい機能が加わった。これを有効にするとアプリ内の画像を解析し、何が写っているかを教えてくれたり、画像に含まれるテキストを抽出して読み上げてくれる。大抵はSafariで表示させた画像やSNSに流れてくるイメージの意味を調べるときに役立つ機能だが、このエントリーでは動画のアクセシビリティを向上させるようとが報告されている。
米国の映像作品ではいわゆる「吹き替え」は一般的ではなく、外国語の映像は基本的に「字幕」で楽しむものと考えられている。この状況は視覚障害者にとってアクセシブルではない。
動画に用いられる字幕は大きく分けると、字幕のテキストデータを映像に合成しながら再生する「Soft Sub」と、字幕を画像として動画に埋め込む「Hard Sub」の二種類に分類される。YouTubeなどSoft Subを採用している一部のサービスでは字幕をスクリーンリーダーで読み上げることができるが、問題は後者。キャプチャしてOCRするにも手間がかかりすぎてしまう。
このエントリーによると、Hard Subが含まれている動画をSafari上で再生することにより、Voiceover認識が動作。動画上の字幕を解析しリアルタイムで読み上げられたという。動画に限らずいくつかのゲームも、Voiceover認識を用いてプレイ可能になったようだ。詳しい手順は元記事を参照。
筆者のiPhone 7ではこの新しい機能が動かないため検証はできていないのだが、OSレベルで画像を解析するこの機能、工夫次第で思いもよらぬようとが見つかるかもしれない。
その他、今週気になったトピックス。
今年海外でローンチした動画配信サービス「HBO max」に音声解説月コンテンツが加わる。:Breaking: Settlement Brings Audio-described Content to HBO max - Blind Bargains
米国で相次いだギフトカードに関するADA訴訟に判決。点字の不備は合理的配慮に当たらないという判断。:Finish Line Avoids Suit Challenging Lack of Braille Gift Cards
男性向けフレグランスのWild Stone、視覚障害者がコーディネートした製品を発売。:Grooming brand Wild Stone launches perfume tested by visually impaired people - Newz Hook - Changing Attitudes towards Disability
音を頼りにゲーム「Sea Of Thieves」をプレイする全盲ゲーマー。:Sightless Sea Of Thieves streamer follows sounds of his crewmates to play | Rock Paper Shotgun
全盲のストリートファイター5プレイヤー。音だけで実況もこなす。:BlindWarriorSven commentates Street Fighter 5: Champion Edition match with amazing accuracy
パズルゲーム「Lost and Hound」は全盲でもプレイ可能らしい。:Lost and Hound Game - PC and Switch - Parents Guide
ハーバード大が取り組む、天体画像のソニフィケーションについて。:Harvard Visualization Scientist Helps Translate Space Images Into Music | News | The Harvard Crimson
ALS患者向けに開発された、顔の動きで意思を伝達するソフトなセンサー。:Flexible Skin Sensor to Help ALS Patients Communicate | Medgadget
スペイン、白杖に取り付ける障害物検知デバイス「Egara」。:Un dispositivo para que las personas ciegas detecten obstáculos en altura, en la final de los premios Fundación Mapfre a la Innovación Social | Líder en Información Social | Servimedia
視覚障害啓発Tシャツ。点字にシークレットメッセージが隠されている。:EyeSwear Apparel: Blindness advocacy with a twist!
Microsoft、D&Iに関する初野年次レポートを発表。:A first look at our disability representation stats - Microsoft on the Issues
Microsoft、Seeing AIとSoundscapeをブラジルでローンチ。:Soundscape and Seeing AI: Microsoft launches two accessibility applications in Brazil – re:Jerusalem
Microsoft、さまざまなデバイスで利用できる汎用性のあるアイトラッキング技術を開発。:Microsoft researchers develop assistive eye-tracking AI that works on any device | VentureBeat
やっと見出しタグ復活!
いつも本ブログをお読みいただきありがとうございます。
10月初旬のBloggerリニューアルでVoiceoverを使ったHTML編集のやり方が分からなくなり、しばらく記事に見出しが付けられていない状態でした。本当に心苦しく思っていたのです。
試行錯誤した結果、以下のような手順で見出しが付けられるようになりました。
テキストエディットで編集した記事をGoogle Docsの適当な書類にスタイルごとペースト.
Google Docsで見出しスタイルを設定。(見出しにしたいテキストを選択しCommand + Option + 見出しレベルの数字キーを押す)
スタイルごとBloggerにペースト。
※Google Docsのショートカットキー一覧はこちら。
これでうまくいくのはBloggerがGoogleのサービスだからなのかな? Pagesの段落スタイルで見出しを設定してもうまく見出しが反映されませんでした。Microsoft Wordは試していません。
ほんとならGoogle Docsだけで記事がかけると良いのですが、筆者の環境ではパフォーマンスも音声読み上げも快適とは程遠かったのでこんな感じに落ち着きそうです。というわけで長らくご不便をおかけしました。
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