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○AIの包括性を進めるMicrosoftの取り組み。
現在画像認識AIで用いられるデータセットは健康な人々によって作成されたイメージが元となっており、障害者がAIを利用したりAIが障害者を認識する場合、あまり役に立たない。Microsoftは現在、様々な団体と提携し、障害者のためのデータセットを構築する取り組みを進めている。視覚障害者の撮影した写真を収集し機械学習トレーニングを行うOrbitプロジェクト、テキサス大学オースティン校のVizWizデータセット、Team Gleasonと提携しALSの人々の写真を収集する取り組みなどを通じ、Microsoftは「データの砂漠地帯」を解消使用としているようだ。
その2. WeWALK Joins Microsoft's AI for Accessibility Programme | Technology Networks
スマート白杖を開発するトルコのスタートアップ「Wewalk」がMicrosoftのAI for Accessibilityプログラムに参加。WeWalkに搭載されているボイスアシスタントの強化と視覚障害者の行動分析に取り組む。WewalkはCEATEC 2020にも参加しており、日本への進出も視野に入れているようだ。
Novel object captioning surpasses human performance on benchmarks - Microsoft Research
Microsoft Azure Cognitive ServicesチームとMicrosoft Researchの研究者は、AIを用いて画像にキャプションを加える技術「VIVO (Visual Vocabulary Pretraining」を発表した。ベンチマークテストでは人間が書いた画像キャプションよりも高い評価を叩き出したという。この技術はAzure AIサービスを通じてSeeing AIといった視覚障害者支援アプリやOffice製品のアクセシビリティ向上へ応用される予定という。ただ最適な画像キャプションはコンテンツの文脈から書かれなければならず、人力によるキャプションの重要性は今後も変わりないだろう。
○Google、Chrome OSなど各種製品のアクセシビリティ強化を発表。
Googleは米国障害者雇用啓発月間に合わせ、Chrome OSの新しいアクセシビリティ機能を発表した。
リリースによるとこのアップデートにはマウスカーソルのカラー変更、選択したテキストの強調表示と読み上げ、読み上げ言語の自動切り替えやメニューの操作性向上などの内蔵スクリーンリーダーChromeVoxの機能強化、そしてChromebookアクセシビリティハブの新設などが含まれる。また他OS版と同様Chrome 86の新しい機能であるタグ付きPDFのエクスポートにも対応する。
Googleは他にもAndroid OSに日常生活の音を識別しフラッシュや振動により通知するサウンド認識機能を追加、さらにTobii DynavoxとのパートナーシップによるAACタブレットデバイスとGoogleアシスタントの連携なども発表している。
○画像認識AIアプリ「Sullivan+」のiPhone版が出てた。
TUAT Inc.が開発する「Sullivan+」は、スマートフォンのカメラが捉えた画像を解析し音声で読み上げる画像認識アプリ。物体認識やOCR、明るさやカラーの判別など視覚障害者に便利な機能を統合する。
2020年初頭にAndroid版がリリースされた際、iOS版も近日登場とアナウンスされていたためしばらくウォッチしていたのだが数ヶ月音沙汰がなかった。そのごCovid-19騒ぎが起こったりしてすっかり忘却の彼方に……。ところが先日Applevisでこんなエントリーーを発見。実は少し前にリリースされていたらしい。
このアプリ、インターフェイスも解析結果も日本語ローカライズされておりちょっと使った感じでは好印象。ただiOS14で一部の機能が動かないとかクラッシュする不具合が発生しているようだ。開発側はこの問題を把握しており近い将来対応されるだろう。修正されたらまたゆっくりレビューしてみたい。
○今週のゲーム関連トピックス。
その1. Ubisoftの人気シリーズ最新作「Assassin's Creed Valhalla」のアクセシビリティオプションの詳細が明らかになり、その充実ぶりに注目が集まっている。
詳しくはリリースを読んでいただくとして、全盲の視覚障害者としてはメニューなど主要なインターフェイスのナレーション、そしてゲーム中のイベント発生時に再生される効果音(音声キュー)が設定できる点に注目したい。ゲームの進行に重要なHUDは音声読み上げできないようだが、画面を全くみなくても工夫と記憶力で突破できる可能性を感じさせてくれる。リリース後のアクセシビリティレビューを楽しみに待ちたい。
Assassin's Creed Valhallaは2020年11月10日にXbox Series X、Xbox One、PS4、PC、スタディアで発売され、11月12日にはPS5でもプレイ可能になる。なおこれらのアクセシビリティ機能が日本語版でも有効かは不明。
その2. PS5 UX Revealed: Game Help, Voice-to-Text Chat, Activities, and More
ソニーインタラクティブエンタテインメントは、2020年11月12日に発売されるPS5のユーザーインターフェイスを初めてお披露目した。リリースでは新しく設計されたシステム画面、いつでも呼び出せるコントロールセンターや様々な情報を表示するカード、そして音声で入力できるチャット機能などが紹介されている。ただ残念ながらアクセシビリティ機能に関する情報は含まれていないようだ。やっぱり発売されないとわからないのかな。リージョンで制限されている謎仕様な音声読み上げが改善されているのだろうか。
その3. その他気になった記事。
Korta interactiveが来年リリース予定のホラーオーディオゲーム「DeadFright」のデモを公開。
国産フリーRPG「Fantasy Story II(が音声読み上げに対応。
EA Sports最新作「FIFA 21」のアクセシビリティオプション。
○Twitterの「画像説明文」にまつわる2つのツール。
投稿するイメージに代替テキストを加えるTwitterの機能「画像説明文」がデフォルトで利用できるようになってからしばらく経つ。だが実感としてこの機能が普及しているか?と聞かれると、答えはノーだ。そのような状況に一石を投じる(かもしれない)ツールを2つほどご紹介
Inaccessible Twitterは、Twittterのアクセシブルでないイメージを強調するブックマークレット。これをブックマークバーに追加してタイムラインを表示しアクティブにすると、画像説明文が設定されていないイメージがぼやけて表示される(らしい)。Twitterは後から画像説明文を追加することができないため実用性は低いが、画像説明文機能の「使われなさ」を露和にする役割はあるだろう。ある意味啓発用ツールと言えるかも。
一方、Chrome機能拡張Twitter Required Alt Textは、WebからTwitterに投稿する際、強制的に画像説明文を入力させる機能を持つ。日常的に画像説明文を入力しているユーザーでも、うっかりニュりょく死忘れることもあるだろう。この機能拡張を使えば、そのようなミスを回避できる。プロモーションなどでTwitterを利用しているユーザーには便利ではないだろうか。
○「Omni-wheel」、白杖チップに新しいテクノロジー。
White Cane Tips For Visually Impaired | Ambutech, Bevria | O
視覚障害者の相棒である白杖。白杖そのものについては視覚障害者のシンボルとして認知度は高いが、その先端に取り付けられている「チップ」についてはあまりよく知られていないようだ。だが特に歩行用杖ではどのチップを選ぶかで使い勝手が大きく異なってくる。チップにはいくつか種類があるが、それぞれ得手不得手があり歩行スタイルやスキルに合わせて選ぶことになる。
Rotacaster社が開発した「Omni-wheel」は、従来のチップの欠点を補う白杖チップだ。Omni-wheelは先端のメインホイールの周辺にフレキシブルな特殊ホイールが取り付けられている構造を持つ。これはロボットや工業用機会部品で用いられている仕組みを応用したもののようだ。
このホイールはキャスターのローラーのように360度あらゆる方向へ向けて回転し、引っ掛かりや隙間への入り込みを軽減する。またそれと同時に杖をついた時の音や設置面のテクスチャも的確にフィードバックし、かつ耐久性も向上しているという。つまりスムーズ&センシブル。魅力的。
視覚障害者支援デバイスというとデジタルなものに注目が集まりがちだが、やはり基本は白杖などアナログな補装具であることは間違いない。白杖の操作性は視覚障害者のモビリティにダイレクトに影響を与えるだけに、この新しいチップの使用感が気になる。
○白杖の代わりに危険を伝達するウェアラブルデバイス「STRAP」。
米国オースティンに本拠地を置くSTRAP Technologiesは世界白杖のひである10月15日、同社が開発する視覚障害者向けウェアラブルデバイス「STRAP」を正式発表した。
これを身につけると、前方にある障害物のほか、階段などの段差や溝などの穴、水たまりなどの危険を振動によって通知する。頭から下半身までをカバーすることで、同社はこのデバイスが白杖に代わる役割を果たせると語っている。ユニークなのが「直進」をアシストする機能。これを用いれば、指定した方向へコースを逸れることなく歩くことができるという。
バッテリーはフル充電から2日間持続し、Wi-Fiを用いたファームウェアアップデート、音声によるチュートリアル機能なども備える。現在50ドルのデポジットで予約を受付中、先行販売価格は500ドルを予定している。
○米国、スターバックス店内でAIRAの無料サービスを試験提供。
Starbucks Tests Aira Access At Select Locations - Aira : Aira
スマートフォンアプリを通じて視覚障害者の有人サポートを提供するAIRAは、2020年10月15日から2021年1月15日までの期間、ボルチモア、ボストン、ロサンゼルス、ミネアポリス、ニューヨーク、シアトル、ワシントンDCの一部のスターバックスで無料の接続サービスを行うと発表した。
利用者はAIRAアプリから最寄りのサービス提供店を検索し、ゲストユーザーとして最長30分のサポートを受けられる。カウンターや座席、トイレなど店内設備の場所を確認したり、ソーシャルディスタンシングを保つなど様々なタスクの実行を支援する。現在のところ他の地域への拡大や期間終了後のサービスなどについてはアナウンスされていない。
○視覚障害者のスポーツクライミングにLEGOを活用。
UKC Articles - ARTICLE: How Lego helps a Blind Climber to Route-Read
これまでスクリーンリーダー対応の組み立て説明書など、視覚障害者のLEGO活用に大きく関わってきた全盲の音楽家、Matthew Shifrin氏はスポーツクライミングに挑戦している。彼がそこで遭遇した障壁が、クライミングルートの把握だったという。
そこで考案したのが、LEGOを用いた触覚ルートマップの制作だ。これは彼が音楽を学ぶ際に用いた手法にインスピレーションされている。このマップを用いてクライミングルートのメンタルマップを構築しておけば、ヘッドセットを通じたインストラクターとのコミュニケーションもスムーズになったという。
触図は視覚障害者にとって重要な情報源だが制作にコストも時間もかかる。インスタントに形状を組み替えられるLEGOは目的次第で安価かつ効果的な触覚ソリューションの一つとなるだろう。近年では点字LEGOブロックの開発などで注目を集めているが、視覚障害者への簡易的な情報伝達手段としても、もっと活用されても良いかもしれない。
○スペインOnce、アクセシブルな地球儀を製作。
La ONCE diseña un globo terráqueo para personas con diversidad visual
スペインで視覚障害者を支援するさまざまな活動を行っているOnce財団は、触れることで世界を学べるユニバーサルな地球儀を制作した。
表面のテクスチャの違いで陸地と海を判別できる他、主要なスポットに仕込まれたタグを用い音声で情報を取得できる仕組みという。Onceはこの地球儀をスペイン国内の学校に寄贈する他一般に向けて販売も行う。筆者もサイトワールドで読みとりペンを用いた音声地球儀や、高田馬場にある触れる博物館の触覚地球儀(とても大きい)を体験したことがある。とても良いものだった。家にあると置き場所に困りそうだが。
○米国、人気クイズ番組に視覚障害者も参戦可能に。
Jeopardy! makes online test available to gameshow fans who are blind | WBFF
「Jeopardy!」は全米で人気の歴史あるクイズ番組だ。この番組では視聴者がWebを通じてクイズに出場するためのオンラインテストに挑戦できる。だがこのサイトはスクリーンリーダーでは操作できなかった。
Jeopardy Productionsとソニーピクチャーズテレビジョンは全米盲人連盟からの要請を受け、オンラインテストを視覚障害者でも利用できるよう改善を行った。
これで視覚障害者がこの由緒あクイズ番組への挑戦権をゲットできたというわけだ。近い将来、全盲の出場者が目の見える強敵を打ち負かし巨額賞金を獲得する日が来るのかもしれない。
○ドイツ、ブラウザゲームで視覚障害者の生活を体験。
Kostenloses Browser-Spiel simuliert Seheinschränkungen - PC-WELT
視覚障害者の暮らしをブラウザで仮想体験できるブラウザゲーム。見えにくさのレベルを設定して目的地を目指すという内容。たぶん。スクリーンリーダーでは操作できなかったので詳細はよくわからない。
○失った視覚を他感覚で代替する能力が最も発達する年齢は?
New research finds the optimal age at which preserved senses can compensate for blindness
視覚障害者は残された感覚、主に聴覚と触覚を用いて世界と対話する。人間の脳が失われた感覚を他の感覚で補う仕組みを持っていることは知られているが、年齢がその発達に与える影響についてはあまり研究されてこなかったという。
この新しい研究では、人間の多感覚統合が発達する8から9歳までに視覚を失った場合、それ以降に失明した者と比較して触覚などで「ものを見る」能力が大きく向上することがわかった。この研究は特に小児期における多感覚を用いた視覚リハビリテーションの重要性を示唆している。
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