※以下は「[feature] Everything new with VoiceOver in iOS 13 DB1 / iOSBeta」をあっさり翻訳したものです。また、WWDC 2019で発表・報道されたアクセシビリティ関連情報についてはこのエントリーからたどることもできます。
iOS 13 DB1におけるVoiceOverの新機能まとめ。
iOS13のVoiceOver機能で何が変更されたのか気になっている人のために、私が発見したことを幅広く列挙しておこう。読者の1%以下にも満たない機能のために記事を連投しないよう、これらすべてを一箇所にまとめておこうと思う。私のようにこのアクセシビリティ機能に依存している人にとって、iOS13は本当にエキサイティングなリリースだと思う。
カスタマイズ:
・触覚フィードバック。
Voiceoverのほとんどのサウンドに対して、触覚フィードバックが加わる。項目のナビゲート、タップ、ローターの回転、エラーなど。
・サウンドと触覚のカスタマイズ。
サウンドおよび触覚フィードバックは全体のオン/オフだけでなく、個々のエフェクトを個別にオン/オフすることができるようになる。
・句読点レベルのカスタマイズ。
読み上げ詳細度の句読点レベルを「全て、一部、なし」だけでなく、ユーザーの好みに合わせて独自にカスタマイズできる。この新機能では、記号がスピーチシンセサイザの直前にあるか、別の方法で読み上げるかで読み方を変更できる。たとえば、#文字のデフォルトの発音を「Number」から「hashtag」に変更したり、単に「Hash」と短くすることもできる。この設定はiCloudを通じて他のiOSデバイスやMacと同期され、他のユーザーと共有したり、ファイルへエクスポートしてバックアップを作成、後でインポートすることもできる。
・カスタムアクティビティ。
Voiceoverの複数の設定を作成して切り替えられる、カスタムアクティビティ機能が追加される。アクティビティは主導もしくは特定のアプリ、または特定のコンテキスト(文字の入力など)で切り替えることができる。Dev Beta 1でアクティビティに含められる設定は音声、音声の速度、音量、句読点レベルなど。
・ジェスチャとコマンドのカスタマイズ。
既存のジェスチャやBluetoothキーボードを用いたVoiceoverコマンドの割り当てを変更したり、新しいジェスチャやキーボードコマンドを追加することができる。その中には、各要素へのナビゲーション、音声の調整、ホーム画面への移動、アプリスイッチャーや通知、コントロールセンターへのアクセスといった基本的な機能から、あらゆるショートカットを実行するような非常に高度で強力な機能も含まれる。ほとんどのジェスチャはカスタマイズ可能だが、項目をナビゲーションする1本指のスワイプと決定に用いるダブルタップは変更できない。
・絵文字の読み上げを完全に無効に。
絵文字だらけのスパムや、SNSで見かける絵文字を含めたユーザー名にうんざりしているなら、絵文字の読み上げをOSレベルでオフにすることができる。
・画像説明機能の操作性向上。
画像の説明の処理方法をカスタマイズできるようになった。
iOS 11以降、Appleは新しい機械学習機能を使って画像上のオブジェクトやテキストを推測し、画像を3本指でタップした時に追加情報が得られた場合、VoiceOverはその内容を読み上げる。新機能ではVoiceoverが使用可能であれば画像の説明を自動的に読み上げたり、音声で通知することができるようになる。
点字:
・新しい点字トランスレータ。
VoiceOverは、点字ディスプレイ向けの点字トランスレータとしてオープンソースの「Liblouis braille translator」を採用した。これはMicrosoftおよびGoogleも採用する標準的なトランスレータであり、多数の言語をサポートしている。ただし従来の点字テーブルも、利用したいユーザーのために引き続きサポートされる。
・新しいローター項目。
従来は音声切り替えと共通だった点字言語テーブルを変更するための独立したローターが追加される。
・点字入力の高速化。
点字ディスプレイを用いた入力が大幅にスピードアップした。これは、短縮点字を使用するときに特に有効だ。
・リストの位置を報告。
VoiceOverでリスト内の位置が点字で表示されるようになった。例えば設定アプリで「機内モード」のスイッチにフォーカスすると、スイッチの説明とともに「1/50」のようにメッセージが表示され、この項目が設定リストの50項目中の最初の項目であることを示す。現在のところ、これはリストのコンテキストとしてスピ^チはされないようだ。
その他:
・パフォーマンスの向上。
全体的なパフォーマンスが大幅に改善されている。特に、多くの項目をすばやく指でドラッグするときや、アプリの画面を切り替えるときに実感できる。
・カメラのナビゲーション。
「カメラ」アプリでは、写真を撮る際に追加のガイダンスを提供する。1つまたは複数の顔がフレーム内にいつ、どこにいるかを教えてくれたり、手に持ったデバイスが傾いている時に触覚や音声でフィードバックしてくれる。
・Voiceover音声を画面収録に記録。
画面収録でVoiceOverの音声が、録画データの音声トラックに含まれるようになった。アクセシビリティの問題をアプリ開発者に報告したい場合、この機能が非常に役立つ。記録を作成して、どこにどのような問題があるのかを正確に示すことができる。
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