2020年1月20日月曜日

[CES 2020]関連記事まとめ+おまけ付き。


CESは毎年1月、米国ラスベガスで開催される、世界中から最新のテクノロジーが集結する展示会だ。今年も2020年1月7日から10日までの4日間にわたって開催され、4,400社以上の企業が最新テクノロジーを披露した。
一般的にはソニーの電気自動車とか画面を折りたためるノートパソコンなどが話題に上っていたが、まあそのような記事は他の方が書くと思うので、全盲である筆者ならではの視点からニュースをピックアップし記事をエントリーしてきた次第(いわゆる隙間戦略)。
そろそろネタも尽きてきたので、ここでCES関連のエントリーをおさらいしつつ、記事にはしてないけど気になるトピックスなどをまとめてご紹介しましょう。

CES 2020、視覚支援関連エントリーまとめ。



その他、CES 2020で気になったトピックスなど。


スマートシティに点字を広げる?「Dot Public」。

「Dot Watch」や「Dot Mini」などの点字ガジェットを開発する韓国Dot社。
CES 2020ではスマートシティを推進するソウル市のブースに共同出展していた。
ニュースリリースを読むと、Dot WatchやDot Miniと並んで、新しいプロジェクト「Dot Public」なる名前を発見。どうやらこれはガジェットではなく、公共空間に設置されるデジタルサイネージなどに点字ディスプレイ機能を提供するといったもののようだ。
Dot Publicの詳細は明らかになっていないので想像するしかないのだが、街中のあちこちに点字ディスプレイが設置される光景は壮観だろう。メンテナンスが大変そうだけど。


Googleアシスタントで長文の自然な読み上げを実現。

GoogleはCES 2020でスマートスピーカー関連の新サービスを発表した。
その中で興味深かったのが、スマートフォンで表示させたWebなどの長文テキストを、Googleアシスタントを経由し音声で読み上げさせるという新機能。
独自の音声エンジンを使用することで、スクリーンリーダーと比べ、より人間の発音に近い自然な読み上げを実現できるという。また同時に多言語間での翻訳も可能とのことだ。
サービス提供時期は未定。
個人的にはスクリーンリーダーとシームレスに併用できるようになると嬉しいかな。


世界各地から「スマート白杖」が集合。

視覚障害者の必需品といえば「白杖」。
これをスマートデバイス化することで、障害物を検知したりナビゲーションに活用しよう、というのが「スマート白杖」である。以前から赤外線や超音波を用いた製品は販売されていたが、近年ではスマートフォンとの連携など多機能化が進んでいる。

CESイノベーション賞を受賞した「SEED Cane」は、韓国、漢陽大学のSeed Labが開発したスマート白杖。主な機能は以下のとおり。

  • 赤外線センサーを用いた障害物検知。
  • スマートフォンと連携できるトラッキング機能。
  • GPSを用いたナビゲーション機能。
  • 位置情報の共有とレスキュー機能。
  • LEDライトを用いて周囲に注意を促す。

と、なかなか盛り沢山なスマート白杖である。
CESでは他にも、トルコの「Wewalk」、フランスの「Handisco」がスマート白杖を出展。いずれもGPSやスマートフォンとの連携機能を持ったインテリジェンスな杖だ。

ただこのようなスマート白杖、当事者の関心は集めるものの浸透はしていないという印象を持っている。体験できる機会を増やし利便性を集ちさせる必要があるかもしれない。
個人的には杖一体型の製品よりもモジュール式のものも作って欲しいなあと思うのだった。白杖の好みは個人差があるし、外で使うものなので結構汚れたり何かに引っかかってばっきり折れることもあるしね。


ひとまず、まとめ。


今年のCESは全体的な傾向として、アクセシビリティを含めたヘルステックが盛り上がっていた印象だった。他のジャンルでも音声やAIを活用した技術が目立ち、視覚障害者にも有益そうな製品も多くとても興味深かった。

当ブログで取り上げた製品の他にも、遠隔サポートにも使えそうなスマートグラス「Norm Glasses」や日本から出展していた「ダイナグラス」、家庭用アイケアデバイス「Eye Que」、Owl Labsの「Pro meeting(カメラとマイクを自動追従させるビデオ会議システム)」なども面白そうだし、聴覚/運動障害支援関連の技術も多数出展されていたのだけれど……。
キリがないのでこの辺りでおしまい。
これは!と思ったものはまた後日記事にします。

ちなみにCESイノベーション賞を受賞した製品のリストはこちら
アクセシビリティ部門のベストイノベーション賞は「Code Jumper」が受賞した。


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