2020年9月5日土曜日

「eSight 4」発表。ロービジョン補正スマートグラスの最新版。

eSight 4(画像引用元

2020年8月、トロントに本拠地を置くeSightは、視覚障害者向けスマートグラスの新製品である「eSight 4]を発表した。
2017年に発売され米TIME誌の「The 25 Best Inventions of 2017」にも選出された前モデル「eSight 3」に続く第四世代のスマートグラス製品となる。
この製品は限られた視力を最大限に活用することに特化して開発されており、見えないものが見えるようになるデバイスではない。eSightの対象ユーザーは、視野欠損やボヤけた視界に悩まされているいわゆる「ロービジョン」と呼ばれる、視力は残っているが見えにくい人々だ。

eSight 4はメガネ型デバイスの前面に備えたカメラがとらえた映像をデジタル処理し、内側の高解像度OLEDディスプレイへリアルタイムに表示する。ユーザーの見え方に応じてカスタマイズ可能な補正機能、例えば最大24倍のズームやコントラスト調整、カラー反転などをくしし、見たい者の距離に応じて残された視力・視野に最適化された最良のビジョンを提供する。疾患の種類や進行状況にもよるが、視覚障害者のQOLを大きく改善する可能性を秘めている。
eSight 3からの主な改善点は以下の通り。

  • ディスプレイの改善。明るさが2倍に、解像度が1280×960ピクセルに
  • オートフォーカスと画像安定化システムのレスポンスが向上
  • バッテリーへのアクセス方法が改善
  • 違和感の少ないデザイン、装着性の向上

全体的なレスポンスの向上や本体のバランス改善による装着性、バッテリー交換を容易にしたことで、場所を選ばず、より長時間の利用が期待できると同社は語っている。前モデルのゴーグルのようなデザインからカジュアルな見た目になったことも装着のハードルを下げそうだ。(筆者は外観を確認できないのだが)。
そしてeSight 4最大の特徴がスマートフォンとの連携機能。
スマートフォンとeSight 4はワイヤレスで接続され、専用アプリを用いて写真やビデオを転送できる。eSight 4には256GBのストレージと3つのスピーカーが内蔵されており、ユーザーは転送したメディアを見やすく補正して楽しむことができる。逆にeSight 4で写真やビデオを撮影しスマートフォンへ転送することも可能だ。さらに専用のクラウドサービスによるアップデートにも対応し、簡単に機能追加ができるようになった。
なお映像の調整など基本的な操作は本体のタッチパッドで実行できるのは従来通り。

eSight 4の価格は前モデルと同じ5,950ドル。北米ではすでに販売が開始されており、米国退役軍人省のFSS承認を取得した。ヨーロッパでも安全基準CEマークの認証を取得しており、この秋にも発売される予定となっている。
日本国内では前モデルが「eSightマイグラス」として販売中だが、eSight 4については現時点で情報を見つけることはできなかった。



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