2020年9月5日土曜日

[雑記] 白杖につける「鈴」を求めて。

白杖使いで杖や持ち物に「鈴」をつけている人、たまに見かけます。
鈴を身に付けて周囲への注意喚起、ということはわかるんですけど、あの鈴ってどこで手に入るんだろう? そういえば今まで関係者間でこの話題に触れたことなかった。
筆者も全盲の白杖使いですが一人でヨチヨチ歩いていると結構人にぶつかることが多いので、ちょっと気になるんですよね、あの鈴。

でも見えていた頃を含め半世紀ほど生きてきましたが「鈴が必要」な場面に遭遇したことがなかったのでどこで手に入るのか見当もつきません。所持したことがあるのはせいぜいキーホルダーにくっついてるちっこい鈴くらい。かといって視覚障害者用具で見かけたこともないしなあ。
まだまだ視覚障害者の文化、知らないことが多いです。

鈴など音が鳴るものを身につけるという習慣は各個人の工夫から生まれたものらしく、これといったノウハウは広く共有されていないようです。
いろいろ調べた結果、どうやらこのような鈴、山登りする人がつける「熊よけ」のものを使うことが多いことがわかりました。「熊鈴(ゆうれい)」とも呼ぶようです。
熊鈴は登山用品を販売しているスポーツショップなどで扱ってるみたい。というわけで触って選びたいので通院のついでに行ってきましたよ某石井スポーツ。

お店に行ってみたらまあビックリ、すごく種類が多い。ざっと数十種類はありそうでなぜかテンションアップです。音色や大きさ、カラビナの種類など様々なタイプがあり聞き比べするだけでもちょっと楽しい。
そしてさすが「熊よけ」を謳うだけあり小さいサイズでもしっかり音が響きます。確かにこれなら混んでる場所でも気がついてもらえるかも。
熊ちゃんが気付くんだから、いわんや人間をや。

もちろん「白杖用熊鈴」なんてものはないので、音色や重さなどあれこれお試ししながら選びます。ポイントと思ったのが「消音」機能。これがついていれば鳴らしたい時だけ音を出すことができます。カラビナを引っ張ってロックするタイプや、ケースをスライドさせ固定するタイプなどがありました。
そうそう、小さめのリンゴくらいのサイズのがあって笑えるかなと思ったんですけど白杖が振りにくくなるのでやめました。派手な音はよかったんだけどね。

あれこれ悩んだ末選んだのは、カランカランと鳴るカウベル風の小型熊鈴。個人経営の喫茶店とかスナックの入り口に仕込んでる感じのアレの小さい版です。1,500円くらいでした。
キーチェーンに小さいポーチが付いてて鳴らさない時はこれに鈴を入れておけます。あとはこれを白杖のセンターラバーに取り付ければ多分準備完了。
これで少しは安全に歩けるかな? そもそも鈴って効果あるのかな? 顰蹙買ったりしないかな? いずれにせよ街に出ればわかるはず。山に出れば熊ちゃんも逃げるはず。
ただ残念なことにこのご時世、しばらく出かける予定ってないんですけどね。こいつが活躍してくれるのは、一体いつのことになるのかなあ。

さて今回は個人的な興味で鈴を購入してみたんですけど、そもそも視覚障害当事者の間でこの工夫、どれだけコンセンサスが得られてるのだろう。マナー的な問題もあるし音で周囲の様子がわかりにくくなるかもしれない。でも歩きスマホやうっかり点字ブロックに佇んでいる人へのアピールには役立ちそうとも思ったりする。
あまり評判のよろしくない「白杖SOS」もそうだけど、当事者がアピールすることの難しさも感じてしまいます。ほんとは白杖見たら気をつける、くらいでちょうどいいと思うのだけど見えていた頃の自分のことを思い返してみても、そんなに普段周りの人のこと意識して見てなかったしなあ。
結局のところ本人が考え行動すれば良いとは思うのですが、探求すべきテーマではありますね。
少なくとも私自身は従来通りソロリソロリ歩きつつ、おとで気がついたら回避してね、くらいのスタンスで臨みたいところです。


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