Bixby Vision(画像引用元)
SAMSUNGは2020年5月21日、Global Accessibility Awareness Dayに合わせ、同社がスマートフォンGalaxyシリーズに提供しているAIアシスタント「Bixby Vision」に、視覚障害者向けの新しいアクセシビリティ機能を追加したと発表した。
SAMSUNGは2016年より、障害のあるユーザーと協力しアクセシビリティ機能を改善するプログラム「Samsung Supporters」を実施しており、今回の発表はその成果の一つといえる。
プレスリリースによると、今回Bixby Visionに追加されたのは「Quick Reader」、「Scene Describer」、そして「Color Detector」の3機能。いずれも画像認識AIを用いカメラからの画像を音声に変換することで視覚障害者を支援する。
「Quick Reader」はテキストが書かれた書類やラベルにスマートフォンをかざせば、書かれた文字をリアルタイムに識別し読み上げてくれるOCR(光学式文字認識)機能。現在57の言語に対応している。
またこの機能を使えば1,000以上の一般的なオブジェクトを識別し、目の前に何があるのかを音声で知ることもできる。リリースによれば、キッチン用品や野菜など日常生活におけるルーティーンで物を選ぶ時に役立つという。
この機能を使うにはBixbyボタンをホールドし「Bixby Vision Quick Reader」と話しかけ、識別したいテキストやオブジェクトにカメラを向ける。
「Scene Describer」は撮影した風景やダウンロードした画像など、あらゆるイメージの説明を提供する。これはユーザーが周囲をナビゲートする際に、潜在的な障害物を特定するために役立つ。
この機能は同様にBixbyボタンをホールドし「Bixby Vision Scene Describer」と話しかけ、カメラを解析したい風景に向けて画面をダブルタップすることで利用できる。なおこの機能は利用する地域により制限がある。
「Color Detector」はカメラでキャプチャした物体の色を判別する機能で、現在33種類の色を識別できる。Bixbyボタンをタップし「Color Detector」機能を選んでカメラを物体に向けるとその色を読み上げる。
これらの新しいアクセシビリティ機能は、Bixby Vision 3.5以上を搭載したGalaxyデバイスで利用可能とのことだ。
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