2020年3月16日月曜日

「Orcam Read」発表。ロービジョン/ディスレクシア向けAI読書デバイス。

Orcam Read(画像引用元

イスラエルのスタートアップOrcam technologiesは、現地時間3月9日から米国カリフォルニア州アナハイムで開催されたCSUN支援技術カンファレンス 2020において、最新の読書支援デバイス「Orcam Read」の詳細を発表した。

Orcam Readはロービジョンやディスレクシア(失読症)などが原因で読書に困難を感じている人々を支援するコンパクトなリーディングデバイスだ。
雑誌や書籍、新聞や郵便物などのアナログメディアはもちろん、パソコンやスマートフォンに表示されているテキストをAI技術で解析し音声で読み上げてくれる。
同社がすでに販売しているウェアラブルデバイスOrcam Myeye 2が主に重度視覚障害者を支援するデバイスだったのに対し、Orcam Readは「テキストが書かれている場所は認識できるが、それを目で読むことが難しい、または長時間の読書が困難」なユーザーを対象にして開発された。

本体サイズは122 mm x 25 mm x 13 mm、重量わずか44.5グラムという軽量コンパクトなペン型のデザイン。本体に搭載されているLEDランプから照射される光を読ませたい部分に当て、読み取りボタンを押すと、13メガピクセルのカメラが捉えたテキストを即座にOCR(光学式文字認識)により解析し、スピーカーからその内容を音声で読み上げる。
LEDランプで読ませたいブロックまたは読み始める部分を指定できる他、ページ全体を一度にスキャニングすることも可能だ。
その他の特徴としては、

  • 全ての文字認識はオフラインで処理される。
  • Bluetooth接続のイヤホンやスピーカーが使える。
  • 読み上げスピード調整。1分あたり最大300語まで。
  • Wi-Fiを経由したアップデート。
  • 内蔵バッテリーで最大4時間の連続駆動。

またCES 2020で発表されたOrcam Myeye2の新機能「NLP(ナチュラル・ランゲージ・プロセッシング)」も、数ヶ月以内にアップデートという形で提供される。これは音声コマンドを用いて読み取ったテキストから知りたい情報(電話番号やスケジュールなど)をピックアップしたり、見出しの読み上げなどが行えるもの。まずは英語からサポートされ、順次他の言語にも拡大するとのことだ。

米国では人口の2割り近くが何かしらの読書障害を抱えているとも言われている。専用の読書デバイスはサイズが大きく携帯するには不便なものが多い。またスマートフォンのOCRアプリを利用するにも操作が煩雑で手間が掛かる。コンパクトでシンプル操作のOrcam Readは、そのような人々、特に子供や学生、高齢者にとっての情報障壁を大きく下げる可能性を持っている。



0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

米国マクドナルド、同社のキオスク端末に「JAWS Kiosk]を導入。視覚に障害があっても音声を用いた操作で注文から支払いまでを単独で実行可能に。

画像引用元: TPGi 米国マクドナルドは2021年9月9日、、支援技術ディベロッパーであるVispero社とと提携し、同社が運営する直営店およびフランチャイズ店舗に設置されているキオスク端末に対し「 JAWS Kiosk 」テクノロジーを採用したことを発表しました。 なおここで...