2019年5月27日月曜日

[粗訳] フラミンゴ、象、そしてサメ……盲目の大人はどうやって動物の外見を学ぶのか?


※これは以下の記事を粗訳したものです。

生まれつきの全盲者はカバやサメのような動物を見たことがない。しかし彼らがそのような未見のものについて豊かな洞察力を持っていることを、ジョンズ・ホプキンス大学の研究者が新たに発見した。

「自分自身による経験だけが、私たちの周りの世界を理解する唯一の方法ではありません。」5月21日、米国科学アカデミー紀要で発表された本研究の責任著者であ理、ジョンズ・ホプキンス大学の博士候補者であるJudy Kim氏はこのように言う。
「本質的な問題は、私たちが知っていることを、どのように知るのかということです」

これまでの研究では、目の見えない人は光や色などの知識を持っていることが示されているが、研究者たちは、目の見えない人が外見について何を知っているのか、そしてそのような情報がどのようにして学習されるのかについて、ほとんど理解されていない。一部の研究によると、視覚障害者は 「フラミンゴはピンク色だ」 という言葉を覚えているという。

「多くの人々にとって、見えないものは理解できないという直感があります。」とKim氏は言う。

研究者らは、盲目の成人20人と目の不自由な成人20人に動物の名前を提示し、被験者に次のように質問した。

・動物の大きさ(最も短いものから最も高いものまで)、身長(最小から最大。)の順に並べる。
・形、皮膚の質感と色に基づいて、動物をグループに分類する
・グループのどの動物の形が他の動物の形と異なるかを選択し、さまざまなテクスチャオプション(カバには羽、毛皮、皮膚、鱗があるか?)から選択する。

全体として参加した視覚障害者も晴眼者も、同様の方法で動物をグループ化し、グループ内で、どの身体的特徴が最も観察される可能性が高いかについて一致した。
例えば視覚障害の有無に関わらず「イルカはサメと形が似ている」し「ナマケモノはグリズリーと質感が似ている」と判断した。視覚障害者20人のうち15人、晴眼者20人のうち19人が「象はサイよりも大きい」と判断したが、いくつかの違いもあった。

視覚障害者は動物の外観を、晴眼者の説明から学ぶという考えに反して、視覚障害者と晴眼者の間でもっとも意見が異なったのが、言葉で表現するのが最も簡単な要素、すなわち動物の色についてだった。
晴眼者は動物を「白、ピンク、黒、黒と白、茶色と灰色」のグループに分類し簡単にそれらのグループに原色に従ってラベルを付けた。それとは対照的に、視覚障害者は、自分の形の分類を言葉で表現するのに苦労した。彼らは多くの言葉を使い、互いに同意しなかった。視覚障害者は晴眼者と同様の形状グループを作成したが、一貫した色グループを作成しなかった。

研究者たちは、視覚障害者が動物がどのような姿をしているかを推測するために、科学者たちが種を分類する際に用いる生物学的分類法に頼っていることを発見した。この方法は、羽や翼が特徴的な形をした鳥のような場合、非常に適している。だが例えば白鳥、ホッキョクグマ、羊といったように「白い動物」は多種存在するためこのような推論は色に関してはあまりうまく機能しない。主な結論は,視覚障害者は推論に基づいて外見に関する豊富で正確な考えを発達させるということである。

「感覚と直接的な経験が、世界について学ぶ最良の方法だと考えられていることもあります。この研究結果は、言語コミュニケーションが豊かで正確な知識を与えてくれることを示しています。」とサイコロジカル・アンド・ブレイン・サイエンク大学の准教授、マリーナ・ベドニー氏は言う。


「目の見える人も目の見えない人も、都市で生活する上では野生動物について本当に知る必要はありません。しかし、私たちは彼らに魅了されています。ライオンやゾウについて知ることは私たちの文化の一部であり、同じ文化の一員である盲目の人々は言語コミュニケーションから動物の外見を推測します。」

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