2019年5月26日日曜日

[メモ] Blindfold Games開発者によるデジタル教育ソリューション「ObjectiveEd」。


iPhoneやiPad、iPodを愛用している視覚障害者なら「Blindfold Games」という名前を聞いたことがあるかもしれない。Blindfold Gamesはこれらのプラットホーム向けに現時点で80タイトルを超えるオーディオゲーム(音だけでプレイできるゲーム)をリリースしており、海外を中心に数万人の視覚障害者が楽しんでいる。ゲームのジャンルもカードゲームやパズルゲームを始め、スポーツやシューティング、ペット育成ゲームまで多種多様。ゲームの総合ランチャーはこちらからインストールできる。

このBlindfold Gamesの開発を一手に行なっているMarty Schultz氏が新しく起ち上げたスタートアップが「ObjectiveEd」だ。彼はこれまでのオーディオゲーム開発で蓄積してきた経験を、ObjectiveEdを通じて視覚に障害を持つ子供達の教育に直接活かそうとしている。

米国ではパソコンやタブレットを用いるゲームを通じた学習が普及しており、その効果も広く認められている。子供達はゲームを通じて世界中の国旗を覚えたり、タイピングゲーム「Mavis Beacon」などでタブレットやパソコンの操作方法を楽しみながら習得する。
しかしこのような人気の教育ゲームの多くは、視覚に障害を持つ子供には操作することができないし、その内容も見えない子供に向けられたものではない。
とはいえ点字の読み書きや空間認識といった支援教育カリキュラムを含めたアクセシブルなデジタル教材を新たに製作するのは簡単なことではない。結果、障害を持つ子供達はデジタル教育の恩恵を受けることが難しいというのが現状だった。

ObjectiveEdは、支援教育機関やコミュニティ、研究者との密接な協力を得て、総合的なデジタル教育ソリューションの提供を計画している。これには視覚障害を持つ子供達が支援教育の特別なカリキュラムを楽しみながら学習するためのiPad用アプリ「ObjectiveEd Games」と、学習者のレベルに合わせてレッスンの難易度やスピードなどを調整する機能、そして教育者が学習の進捗度や成果を分析・レポートするダッシュボードが含まれている。
ゲームアプリは学習者の年齢(高校生まで対応)や見えにくさの程度に合わせた多様なニーズにマッチするように設計されている。その中にはVoiceoverのジェスチャを学習する内容のものもあるとのことだ。

このカリキュラムは伝統的な教育手法を置き換えるものではなく、いま多くの子供達と教育機関が直面しているデジタル学習のギャップを埋めることが目的とSchultz氏は語っている。
このプロジェクトはまだ開発途上であり、正式なローンチ時期は未定。今後は生徒や教育者からのフィードバックを受けてインターフェースの改善と、要求されているカリキュラムを網羅するためのゲームライブラリの構築を中心に開発が進められるとのことだ。

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