※ご注意:このアプリは現在、公開終了となっています。
いったいどうやったら全盲の私が一切の手がかりが得られない場所で「まっすぐ歩く」ことができるようになるのでしょうか。歩行スキルが未熟な身としては結構な難問なんですよね。例えばこんなシチュエーション。
- 点字ブロックも白杖でたどれそうなものも無い歩道を歩く。
- 音響装置のない広い横断歩道を渡る。
- 駐車場や公園など広い場所を突っ切って歩く。
- 調子良く歩いてたら障害物に引っ掛かって目指していた方向がわからなくなる。
もうね、今は正確なナビとかはいらないからとにかくまっすぐ歩きたい。
そんなニーズに応えてくれるアプリが「iWalkStraight」なのです。これは指定した方向へ向かってとにかく「まっすぐ歩く」ことだけをサポートするiPhone向けの歩行支援アプリです。
使い方はとってもシンプル。
- アプリを起動するとiPhoneが振動し「Hit a double tap to start」とアナウンスされ、待機状態になります。
- まっすぐ歩きたい方向へ向き、画面をダブルタップしてナビゲーションを開始します。
- 最初に向いていた方向から一定の角度ズレると振動と共に正しい方向へ向くように音声でアナウンスされます。例えば右方向へズレると音声は「Left」と再生され、左方向へ向き直すよう促します。
- 正しい方向に向くと振動とともに「OK」とアナウンスされます。
- 目的地に到着したら、画面をダブルタップしてナビゲーションを終了します。
ご注意:このアプリを使う場合は、必ず白杖などで周囲の安全を確認した上で歩行するようにしてください。また訓練士の指導のもとで歩行訓練を受けることも強くお勧めします。
最初に方向を決める時は、縁石や壁などを使ってできるだけ正確な方向を指定するようにしましょう。さもないと結局あらぬ場所へ連れていかれる羽目になります。
歩いている時に使うコツは振動したら一度立ち止まり、「OK」とアナウンスされる方向へ体を向けたら再び歩き出す、を繰り返す感じですね。歩きながら方向を修正するのは安全面から考えてもちょっと難しそうです。多少の練習は必要かもしれません。
なお消音されているとアナウンスが聞こえないため、サイレントスイッチは忘れずにオフに切り替えておきましょう。
画面(ダイレクトタッチエリアと読み上げられる部分)をダブルタップしてもナビゲーションが始まらない場合は、Voiceoverをオフにしてダブルタップするか、Voiceover設定のコマンドから1本指トリプルタップに「2回目のアクティベート」を割り当てることで実行することができるようになります。
またiWalkStraightをより正確に動作させるためには、ナビゲーションをスタートさせた時のiPhoneの向きや傾きをできるだけキープしておくことがポイントです。手に持つよりも、ネックストラップなどを使って首から下げるスタイルの方が、より安定するように思いました。胸ポケットに入れておくのもアリかな? いろいろ試してみましょう。
iWalkStraightの設定は、iPhoneの「設定」の中にあり、以下の3種類の項目が用意されています。ANGLE TOLERANCEの設定は、あまり小さい値に設定してしまうと警告が鳴りっぱなしになり身動きが取れなくなる可能性があるので注意ですよ。
・ANGLE TOLERANCE
ルートから外れた時に警告する角度を設定します。
3度、6度、9度、12度、15度
・TALKING DELAY PIPPO
左右にズレた時、音声アナウンスが再生されるまでの時間を調節します。
none(遅延なし)、Short、Normal (0.5秒)、Long、Very long(1秒)
・HIT SENSITIVITY
不要な動作を防ぐための感度を設定します。
Very soft hit、soft hit、Normal hit、strong hit、Very strong hit
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