2021年3月10日水曜日

視覚障害者を導く? ロンドンの信号機に備えられている不思議なオブジェ。

触覚コーン(画像引用元


視覚障害者が安全に交差点を横断する支援技術としては、日本ではピヨピヨカッコーなどの音で青信号を知らせてくれる音響式信号機が知られています。一方、英国ロンドンにある信号機には、ちょっとユニークな仕掛けが用いられているようです。


Why London’s traffic lights have a secret spinning cone hidden underneath the button - MyLondon


これは「触覚コーン(Tactile cone)」と呼ばれる装置。信号機の支柱にひっそりと備え付けられています。

小さなボックスの中には、円錐形のプラスチックもしくは金属製の物体が仕込まれており、歩行者用信号が青に変わるとこのオブジェがくるくる回転します。要するに信号の色をめで確認できない歩行者でも、これに触れることで横断歩道を渡るタイミングを判断することができるという仕掛けです。

結構アナログというか原始的ですね。


もちろんロンドンの信号機にも音響装置は広く設置されていますが、近い場所に複数の信号機が存在しているなど音を聞き間違いやすい場所ではこのような装置が採用されているようです。一部の交差点では音響装置と併用されているケースもあるとのこと。


この触覚コーンは音響式と比べ盲ろう者にも使え、近年問題にもなっている騒音クレームの心配も無用です。一方あくまでも信号の色しか伝達しないため、音響式のように「音が鳴っている方向にまっすぐ渡る」ことはできません。一長一短ですね。もしかしたらエスコートゾーンのような触覚誘導の工夫があるのかもしれませんが確認できませんでした。


この装置は1980年、Nottingham大学の研究者によって考案され、1989年頃から広く設置が進みました。1995年には10,000台を出荷したとのことで、結構歴史が長いことに驚きます。全然知りませんでした。

現在どれだけの設置率なのかはわかりませんが、今もメンテナンスされ続け現役で動作しているということは、それなりに活用されているということなのでしょうか。


近年国内ではスマホアプリを活用した信号機システムが話題になっていますが、全盲として個人的には音響式が現状最善のソリューションと思っているのですけどね。だって青信号を判断できたとしても、エスコートゾーンもない大きな通りを無音でまっすぐ渡り切る自信は、私にはありません……。

とはいえ、この歴史ある触覚コーン、ちょっと触ってみたいと感じました。英国の手触りがするのでしょうか。どんなだ。でも最近はCovid-19の影響であ まり利用されていないのかもしれませんね。


参考:The secret button at pedestrian crossings - BBC News


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

米国マクドナルド、同社のキオスク端末に「JAWS Kiosk]を導入。視覚に障害があっても音声を用いた操作で注文から支払いまでを単独で実行可能に。

画像引用元: TPGi 米国マクドナルドは2021年9月9日、、支援技術ディベロッパーであるVispero社とと提携し、同社が運営する直営店およびフランチャイズ店舗に設置されているキオスク端末に対し「 JAWS Kiosk 」テクノロジーを採用したことを発表しました。 なおここで...