2020年11月9日月曜日

A11Y Topics #015。次世代ゲームコンソール発売直前、英国での電動スクーター問題など。

※乱文・誤変換ご容赦です。

※誤訳・読解力不足多々あると思います。元記事も併せてご覧ください。


発売直前、次世代ゲームコンソールのアクセシビリティ情報。


2020年11月12日に発売が予定されているPlayStation 5(PS5)。一足早くレビュー機を手にしたレビュアーから続々と情報が届いている。Can I Play That?のCourtney Craven氏によるアクセシビリティレビューでは、いくつかの新しい情報が明らかになった。気になるところでは、

  • DualSenseコントローラーの振動は没入感があるがサイズや重さが問題。

  • PS5の初回起動時に一定時間操作を行わないとスクリーンリーダーが有効になる。

  • PS4にあったズーム機能は現時点でPS5には実装されていない。

  • 対応している場合システムからあらかじめ各ゲームのオプションを変更できるプリセット機能

といったあたりが興味深い。先週の当ブログでズームが使えるようなことを書いてしまったが誤りだった。

PS5のホーム画面でスクリーンリーダーが動作している様子はこの動画がわかりやすい。なおSIEのブログによるとスクリーンリーダー及び音声ディクテーション機能は英語(米国および英国)、日本語、ドイツ語、イタリア語、フランス語(カナダ含む)、スペイン語(ラテンアメリカ含む)に対応している。

PlayStation 5に関しては他にもCan I Play That?から視覚障害者であるSteve Saylor氏による動画レビュー、およびSightlessKombatによる詳細な開封レビューも公開されている。ちなみに開封からセットアップの過程は運動機能に制限があるユーザーにとってはややアクセシビリティに欠けているとの評価もある。

今後はアクセシブルなタイトルがどれだけリリースされるのか、まだ不足している運動障害者へのソリューション提供など注目していきたい。視覚障害者としてはDualSenseや3Dオーディオを生かした、視覚に頼らないアクセシブルなゲームの登場にも期待。

まだ完璧とまではいえないものの、アクセシビリティ的にようやくスタートラインに到達した印象のあるPlayStation。アクセシビリティは第9世代に突入した家庭用ゲーム機において無視できないキーワードの一つとなるだろう。


一方PS5より2日早い2020年11月10日に発売が予定されているXbox Series Xのアクセシビリティオプションについても、情報が公開されている。とはいえXbox Series Xのユーザーインターフェイスは基本的にXbox Oneから引き継がれており、スクリーンリーダーなど豊富なアクセシビリティオプションもそのまま利用できるようだ。問題はスクリーンリーダーが日本語に対応しているかどうかだが、残念ながら情報を見つけることはできなかった。

Series Xのアクセシビリティに関してはSightlessKombatのレビューが詳しい。またCan I Play That?からもレビューが公開されている。Xbox One用のコントローラーがそのまま動作しCoPilot(支援者が操作をサポートする機能)も引き継がれるなど運動障害を持つゲーマーには安心すべき情報もあるが、初回起動時に入力するコードを音声で読み上げないなど視覚障害者にとってはいくつか注意すべき点もありそうだ。

全体的には従来からのアクセシビリティはそのままに、CPUやストレージの高速化による恩恵が強調されている印象を持った。レビューでは障害を持つゲーマーにとって、低コストでゲームを試せるサブスクリプションサービス「XBOX GAME PASS」の存在や、旧機種のアクセシブルな作品がそのまま動作する互換性もメリットとして挙げられている。

障害者ゲーマーが積み上げてきた過去の資産を生かしつつより快適な環境に移行できるという意味では、Microsoftに一日の長があるという印象がある。


HORI、Switch版アダプティブコントローラー「Flex Controller」発売。

HORI releases the "Flex," an accessibility controller for Switch | GoNintendo


ゲーム関連機器を開発・販売する株式会社HORIは、障害を持つゲーマーが運動機能に合わせて最適なゲーム環境を構築できる周辺機器「Flex Controller」を発売した。対応プラットホームはNintendo SwitchおよびPC。

これはNintendo SwitchやPCに様々なジョイスティックやスイッチ、フットペダルなどの適用コントローラー機器を接続するための「ハブ」の役割を持つ周辺機器。2018年Microsoftが発売した「Xbox アダプティブ コントローラー」のSwitch対応かつ高機能バージョンと言えるものだ。


接続した機器はPCを経由してスティックの感度やボタンの挙動を細かくカスタマイズでき、プリセットとして保存可能。プレイする場所やゲームに合わせ切り替えて利用できる。さらに追加ソフトと必要な機器を導入すれば、視線入力デバイスと連携させメの動きや瞬きデゲームをプレイすることもできるという。

障害により一般的なゲームコントローラーが操作できない場合、これまではスイッチ類を接続するための変換アダプタなどを自作するしか方法がなく非常にハードルが高いものだった。この製品の登場で、Xboxに続きSwitchでも、障害者が手軽にゲームを楽しめるようになるかもしれない。日本では特にSwitchの人気が高く、まさに待ち望まれていた製品と言えるだろう。


Flex Controllerの価格は22,000円(税抜)。開発に協力したテクノツール株式会社の通販サイトから販売される。ただしこの製品の本来の目的以外での購入はできない。これはXbox アダプティブ コントローラーが国内発売直後からいまだに入手困難な状況が続いていることを考えると正しい対応だろう。このような製品は本当に必要なユーザーに適切な価格で届けられなければならない。

余談だがこの製品のニュースは国内よりも海外の方が目立っているように感じた。日本以外での販売はアナウンスされていないが、海外の障害を持つSwitchプレイヤーからも熱い視線が向けられているようだ。


スペイン、ビーチリゾートに設置されたnavilens。

Popular tourist beach on Spain's Costa Blanca claims a world digital first - Olive Press News Spain


先週ニューヨークのバス停にnavilensが導入されたトピックを紹介したが、こちらは少し異なったアプローチ。

スペイン、コスタ・ブランカの主要都市アリカンテにあるポスティゲビーチは、地中海に面した世界的に有名なビーチリゾートである。世界中から多くの人々が訪れるこの観光地にnavilensのマーカーが設置された。

このビーチの入り口には13のNaviLensマーカーが配置されており、訪問客はスマートフォンにインストールされた無料のnavilensアプリを用いてこれをスキャンすることで水質や水温、UV指数、その他一般的な気象情報、さらにはCovid-19プロトコルなどをリアルタイムかつ多言語で得ることができる。

この記事を読む限り、視覚障害者の支援というよりは訪問客に対する情報提供ツールとしてnavilensを活用する試みのようだ。QRコードと比べ離れた位置から認識できるため、ソーシャルディスタンシングを保ちつつ必要な情報を提供する手段としてnavilensは有効な技術と言えるだろう。


電動スクーターの危険性と、警告音を設置する動き。

TIER pledges to end the silence over e-scooters - The Transport Network


環境に優しい移動手段としてヨーロッパを中心に普及が進んでいる電動スクーター。電気によりモーターを駆動させるこの新しい車両は騒音を発生させない利点を持つが、反面、歩行者特に視覚に障害を持つ人々にとって大きな脅威となりうる。英国各地ではこの夏から電動スクーターシェアサービスの実証実験が実施されているが、視覚障害者支援団体は歩道を塞ぐ無秩序に停車された車両や走行音に気がつかないことによる危険性を指摘している。視覚障害者が音モなく近づいてくるスクーターを認識し、とっさに避けることはほぼ不可能だろう。


一方、この問題にたいし車両メーカーが自主的に対処する動きもある。ドイツに本拠地を置くTier社は、2021年を目処に同社が製造する電動スクーターに独自の警告音発生装置を実装する計画を発表した。同社は英国の慈善団体Thomas Pocklington Trustと提携し、視覚障害者にとって最適な警告音の種類や音を鳴らすタイミングについて検討するという。


EV及びハイブリッド自動車については、低速走行時の警告音機能の実装が世界的に義務化されてきているが、電動スクーターに関してはまだそのような規制が設けられる動きは見られない。一部のメーカーが対策を施したとしても、その効果は限定的だろう。

ジオフェンスによる速度制御や利用者のマナーを徹底させたとしても不慮の暴走は発生してしまう。晴眼者でも背後からオトモなく近づいてくるスクーターを回避するのは難しいはず。これは視覚障害者のためだけではなく、全ての歩行者の安全に関わる問題のような気がする。


その他、今週気になったトピックス。


・アプリとガジェット



・ゲーム



・その他



0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

米国マクドナルド、同社のキオスク端末に「JAWS Kiosk]を導入。視覚に障害があっても音声を用いた操作で注文から支払いまでを単独で実行可能に。

画像引用元: TPGi 米国マクドナルドは2021年9月9日、、支援技術ディベロッパーであるVispero社とと提携し、同社が運営する直営店およびフランチャイズ店舗に設置されているキオスク端末に対し「 JAWS Kiosk 」テクノロジーを採用したことを発表しました。 なおここで...