2020年11月2日月曜日

A11Y Topics #014。iOS14.2の人物検知機能、PS5のアクセシビリティ概要、NYCのバス停にnavilens、など。

  • ※乱文・誤変換ご容赦です。

    ※誤訳・読解力不足多々あると思います。元記事も併せてご覧ください。


    2020年10月の情報まとめアップしました。


    ダウンロードはこちらから。

    ゲーム関連の情報があまりに多いのでほぼ省いてます。需要あるかな。


    iOS14.2とLidar搭載デバイスで視覚障害者向け人物検知機能を提供か。


    TechCrunch日本語版記事)によると、iOS14.2の「拡大鏡」に、周囲の人物を検知して通知する視覚障害者向けの機能が加わることがわかった。これはiPhone 12 ProおよびiPad Pro(2020年モデル)に搭載されているLidarスキャナと広角カメラを組み合わせて実現したものだという。

    この情報は他にもApplevisForbesiMoreCNETなどが報じている。この機能の概要については各記事を読んでいただくとして、報道を読む限りなかなか魅力的のように思う。実際どこまで実用的なのかはわからないが、例えば並んでいる列の後ろに付いたり、電車などの空席を見つけることもできるかもしれない。そこまでは無理かな。とりあえずProユーザーからのレビューを待ちたい。


    Lidarが視覚障害者に有用なのでは、という話はiPad Pro 2020の登場から議論されており「What'sOverThere」という実験的なアプリもリリースされている。そして手軽に持ち歩けるiPhoneにLidarスキャナが搭載されたことで、その実用性が一気に現実味を帯びてきた。今回の機能がiPhone 12Pro発売から間を置かずアナウンスされたことからも、Appleはかなり早い段階からLidarスキャナを視覚支援に応用することを考えていた可能性が高い。これをきっかけにサードパーティー開発者を含めAR技術による障害者支援への動きが活性化されることを期待したい。


    またLidarに関連する話題としてPatently Appleが、ヘッドマウントディスプレイ(Apple Glasses?)に関する新しい特許について報じている

    この特許はヘッドマウントディスプレイに搭載されたLidar、赤外線、超音波センサーとカメラからの映像を組み合わせ、低照度環境でも良好な視界を実現するというアイデア。この技術はロービジョンの人々が周囲をより明瞭に見るためにも応用できるだろう。複数のセンサーを組み合わせることで、夜間などあらゆる状況にも対応できそうだ。

    もちろんこの特許が何かしらの製品に反映される保証はないが、Apple GlassesにLidarが搭載される可能性を示唆しているとも考えられる。。


    障害者がLidarスキャナの恩恵を受けるのであれば、本命はやはりハンズフリーで使えるApple Glassesのようなウェアラブルデバイスではないだろうか。iPhone 12 Proの人物検知機能は、もしかしたらLidarを搭載したApple Glassesへの布石かもしれない。とか妄想したりする。


    今週のゲーム関連トピックス。


    PS5 and DualSense Accessibility Features Finally Detailed by Sony

    米ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は現地時間2020年10月29日、同社のブログ似おいてPlayStation 5本体システムのアクセシビリティ機能の概要を発表した。

    PS4に搭載されていたキーマッピング変更などに加え、画面上のテキストを読み上げるスクリーンリーダー、音声によるテキスト入力、クローズドキャプション、カラー調整などが複数の地域と言語で(ここが重要)提供される。またDualSense controllerのhaptic feedbackとadaptive triggersの強度調整もしくは無効化も可能という。これは特に手に障害を持つゲーマーにとっては良い情報だろう。

    対応する地域や言語、設定方法などの詳細はまだ明らかにはなっていないが11月12日の発売から出てくるであろう情報に注目したい。(IGN Japanの記事


    なおCan I Play That?が、PlayStation 5およびXbox Series Xのパッケージ開封とハードウェア外観に関するレビューを掲載している。どちらも「(物理的に)重い」という言葉が印象的。ゲーム機の初期モデルは大きくてうるさい、という伝統は受け継がれているのだろうか。


    Blind / Low Vision Game Review - Watch Dogs: Legion - Game Accessibility Nexus

    Ubisoftによるオープンワールドゲーム「Watch Dogs: Legion」が全世界で発売され、早速アクセシビリティレビューが公開されている。

    この記事によると視覚アクセシビリティオプションとしてはメニューやダイアログの音声読み上げ対応、音声キューの存在や色覚障害モード、パズル突破の難易度調整など充実しているようだ。ナレーションが英語のみという表現が気になるところだがこのツイートを見るとアラビア語に対応とあるので、本体の設定によって読み上げ言語が決定されている可能性もある。なおGame Accessibility Nexusによる聴覚アクセシビリティ中心のレビューはこちら

    Ubisoftはアクセシビリティに力を入れており、11月10日発売予定の「ASSASSINS CREED VALHALLA」のアクセシビリティオプションにも注目が集まっている。


    Microsoft's Xbox Website Allegedly Violates ADA - Tech

    ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所によると、米Microsoftは、同社が運営するXbox関連のWebが視覚障害者が利用できないとして、障害を持つアメリカ人法(ADA)に基づき視覚障害を持つ原告から訴えられた。Microsoftはゲームのアクセシビリティに関しては積極的に取り組んでいることが知られている。だがその思想がまだ隅々までには行き渡っていなかったということだろうか。


    公共交通機関のアクセシビリティに関するトピックス


    MTA Pilots Smartphone App to Help Blind and Low-Vision Bus Riders - Shorefront News

    米国ニューヨーク、メトロポリタン交通局(MTA(とトランジットイノベーションパートナーシップは、公共交通のアクセシビリティ向上を目的として、二次元コードを応用した視覚障害者支援技術であるスペインのnavilensを、一部路線のバス停留所に試験導入する取り組みを発表した。

    バス停の付近まで到着した視覚障害者は、スマートフォンにインストールされたnavilensアプリを用いて停留所に設置されたnavilensのマーカーをスキャンする。カメラがマーカーを見つければ、あとは音声の指示に従って歩けばバス停にたどり着くことができる。navilensはバス停までの誘導だけでなく、バスの時刻表や運行・混雑状況などの情報も提供する。

    7インチ(約18センチ)サイズのカラフルなマーカーは停留所のポールに設置され、最大40フィート(約12メートル)離れた場所から最大160度の角度で検出できるという。鉄道駅と異なりバスの停留所は規模が圧倒的に小さく、GPSなど誤差数メートルの衛星測位サービスでは正確な場所にたどり着くことは難しい。この「最後の数メートル」問題を解決するソリューションとしてnavilensが採用されたというわけだ。

    今回試験導入されるM23 SBSはマンハッタンの中でも8番目に利用の多いバス路線で、いくつかの視覚障害者施設を経由しているため、恩恵を受ける利用者は少なくないだろう。


    A Lyft-Like Pilot Program Was Making NYC's Transit System More Accessible; Budget Cuts May Put the Brakes On It - Bedford + Bowery

    こちらもMTAの新しい公共交通サービスの実証実験のお話。でもこちらはネガティブな話題。

    これまでMTAが障害者に対して提供してきた専用乗合バスサービスの代わりに、2017年からLiftなどのオンデマンドなライドシェアサービスを提供する実証実験を行ってきた。このサービスは利用者に大幅な利便性の向上をもたらし、従来のシステムと比較するとコストも抑えることができたという。

    だがCovid-19感染拡大の影響によりMTAの財政が悪化、予定されていた実証実験の拡大が延期されただけでなく、このサービスそのものの存続が危ぶまれているという。それに輪をかけて従来サービスも目的地を最寄りの駅までとする縮小形態をメインにする案が検討されている。ただでさえバリアフリー設備が不足しているニューヨークの駅は、これまたCovid-19の影響で予定されていたエレベーター設置工事が遅れており、もしサービスが縮小された場合、障害者の移動が困難になる可能性がある。Covid-19の影響がこのような部分にも及んでいる。


    CSR Wire - United Airlines Redesigns Mobile App To Be More Accessible for People With Visual Disabilities

    米ユナイテッド航空は、同社がリリースしているモバイルアプリケーションをスクリーンリーダーに完全対応させたと発表した。このアプリはマイレージの管理やチェックイン、フライト情報の取得、荷物の追跡といった重要な情報が集約されており、視覚障害者は音声を用いてこれらの情報に簡単にアクセスすることができるようになった。


    Uber offers 12,000 free rides to National Association for the Blind in 8 Indian cities

    ライドシェアサービスUberはインド盲人協会と提携し、8つの都市で視覚障害者およびその家族、教師などを対象に無料の乗車サービスを提供することを発表した。これは接触によるCovid-19感染リスクが大きい視覚障害者が人の多い公共交通機関を避けて安全に移動できるように支援することを目的としたもの。このサービスは2020年12月まで提供される予定。


    メディアに関係した今週のトピックス。


    Netflix Reportedly Testing Audio-Only Feature; Will It Compete with Podcasts? | Collider

    Netflixがオーディオのみのストリーミングサービスをテストしていると伝えられている。同社は水面下で常に様々なテストを行っており、これが実現する可能性は不明だが、興味深いサービスではある。

    ビデオをオフにすることでデータ通信量やバッテリーの消費も抑えられるし、通勤中や仕事中にこっそりお気に入りの作品を楽しむこともできるだろう。確かに繰り返し視聴した作品ならオーディオだけでも十分に楽しめるし、トーク番組など映像を見なくても内容が理解できるものもある。それに視覚障害者向けのオーディオ解説を利用すれば初見の映画でも問題なく楽しめるはずだ。Netflixとしても増え続けるサーバへの負荷を多少なりとも和らげるこうかがあるかもしれない。Podcastの隆盛を考えると、ありえない話ではなさそうだがどうだろうか。


    FCC Expands Audio Descriptions for Broadcast TV | TV Technology

    米国連邦通信委員会(FCC)は、2010年に署名された21 世紀の通信と映像アクセシビリティ法(CVAA)に基づき放送局などに対しクローズドキャプションや音声解説といったアクセシビリティコンテンツの提供を義務化してきた。これまでは上位60の事業者を対象にしてきたが、2021年よりこれを上位100まで拡張することが決定された。2023年にはさらに対象を拡大するべきか検討される予定とのこと。


    Freeview Play's Accessible TV Guide now available on supported devices | Trusted Reviews

    Freeviewは英国で展開されているスマートテレビ向けのプラットホームであり、多くのテレビやセットトップボックスに採用されている。RNIBなどの協力を得て開発された新しいアクセシビリティ機能は番組表などの音声読み上げやコントラストの高い画面などが特徴で、クローズドキャプションや手話、音声解説を含む番組を絞り込むなど障害を持つ視聴者のための独自機能を備えている。機器メーカーに関わらず、このような共通したインターフェイスが利用できるのであれば、視覚障害者にとって選択の幅が広がるだろう。


    ‘Be My Eyes’: Lars Klevberg Helming Genre Pic With ‘Crawl’ Team At Paramount – Deadline

    「Be My Eyes」をモチーフにした映画が制作中のようだ。ストーリーは、Be My Eyesでボランティアをしている女性が受け取った盲目の女性からの通話から始まる。雰囲気としてはサスペンスかホラーのようだが、どのような作品になるのだろうか。

    監督はリメイク版「チャイルドプレイ」や「ポラロイド」(いずれも怖い映画)のラース・クレヴバーグ。製作は「ドント・ブリーズ」や「クロール 凶暴領域」(もちろんどっちも怖い)のサム・ライミ。どう転んでも怖い映画にしかならないような。間違っても感動ハートウォーミングな作品にはならないだろう。面白そう。

    ただこの多分怖い映画、Be My Eyesの知名度を高めるこうかはありそうだが、内容によってはボランティア利用を躊躇するようなことにもなりかねないような気がしなくもない。まあそれはないか、おそらくBe My Eyesチームも参加しているのだろうし……。


    その他、今週気になったトピックス。




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