2020年5月6日水曜日

[粗訳] 研究者は視覚障害者を支援する新しいデジタル地図の有効性を検証する。


※本エントリーは「Researchers find efficacy in new digital map in aiding visually impaired」をざっくり翻訳したものです。

凹凸のある表面と点字ラベルを備えた触覚地図は、長年にわたり目が見えない・見えにくい人々が新しい環境をナビゲートする際に役立ってきた。しかし、これらの地図を作成するには大きなコストがかかる。

米国メイン大学の研究者たちは、振動と音声メッセージで情報を提供する、より安価でアクセシブルな新しいタイプのデジタルインタラクティブマップ「vibro-audio maps」を開発し、その有効性をテストした。
彼らの研究によれば、視覚障害者を支援する上でこのデジタル地図は従来の触覚地図と同等の効果が得られたという。

VEMIラボの研究者は、タブレットやスマートフォンで表示したvibro-audio mapsを用い、視覚障害者が不慣れな場所の学習や移動に必要なスキルを向上させる効果があるかを検証した。

コンピューティング情報科学学部教授でVEMIラボの主任研究員であるNicholas Giudice氏、心理学講師でVEMIラボの共同研究員であるBenjamin Guenther氏、ラボマネージャーのKaitlyn Haase氏、そして昨年卒業した元UMaine心理学学生のNicholas Jensen氏らは、今回の研究成果を学術誌「Frontiers in Human Neuroscience」に発表した。彼らの研究は、国立科学財団から一部資金援助を受けている。

研究チームはvibro-audio mapsと従来からの触覚地図を用いて実験を行い、効果を比較した。その結果、新しいインタラクティブな地図は従来の地図と同様に、空間学習、メンタルマップの構築、スムーズな経路探索に役立つことがわかった。
研究チームは、多くの人々にとってアクセスしやすい市販のモバイルデバイス上で動作するvibro-audio mapsが、低コストのデジタルインタラクティブ地図の時代を推進する可能性を持っていると述べている。

Giudice氏は語る。
「これはすでに視覚障害者の80%が所有している市販のスマートデバイスを用いた多感覚な地図ソリューションを提供します。視覚障害者にとって、画期的な技術です」

一般的に物理的な触覚地図は、地名やその他の情報を伝達するために点字ラベルを使用し、地形の特徴やシンボルを強調するためにポイント、ライン、盛り上がった要素、つまりドット、ダッシュ、テクスチャの変化などの触覚表面属性を使用する。
見えない・見えにくい子どもや大人は、触覚地図を使用して新しい場所のメンタルマップを作成した上でその地域を通いルートを学習したりそのルート上の問題を解決するといったスキルを学ぶ。
しかし物理的な地図を作成するには専門的な知識を持つ職人の技術や専用のツール、大判のシートや地図冊子が必要となり費用と時間がかかってしまう。

一方、VEMIのvibro-audio mapsのようなデジタルインタラクティブ地図は、タッチスクリーンデバイスの音声と振動を用いて情報を提供するもので、タブレットやその他の市販のモバイルデバイスに手軽に導入できる。
VEMIの研究者によれば、デジタル地図には他にもリアルタイムに変化する情報の更新や、地図のパンニング・ズーム・スクロールなどの操作、さらに検索性などの利点もあるという。

この研究の詳細はこちらから参照できる。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

米国マクドナルド、同社のキオスク端末に「JAWS Kiosk]を導入。視覚に障害があっても音声を用いた操作で注文から支払いまでを単独で実行可能に。

画像引用元: TPGi 米国マクドナルドは2021年9月9日、、支援技術ディベロッパーであるVispero社とと提携し、同社が運営する直営店およびフランチャイズ店舗に設置されているキオスク端末に対し「 JAWS Kiosk 」テクノロジーを採用したことを発表しました。 なおここで...