2019年5月23日木曜日

「Hable」は視覚障害者のスマホ文字入力に革命を起こす(かも)。

Hable(画像引用元

スマートフォンは視覚障害者が世界と対話するための重要なツールのひとつだ。
iPhoneならVoiceover、AndroidならTalkbackと呼ばれるスクリーンリーダーを用いれば、画面上の情報を音声で読み上げることで電話はもちろんメッセージやメール、SNS、Webを通じてコミュニケーションや情報入手に活用できるし、文字認識などさまざまな視覚支援アプリで日常生活を便利にサポートしてくれる。

しかし視覚障害者のスマホ利用でネックとなっているのが「文字入力」だ。
スクリーンリーダーで画面上のキーボードを性格かつ高速に操作しタイピングするのは非常に難しい。かといって音声入力は必ずしも正確に入力してくれるわけではないしプライバシーの問題もある。Bluetooth接続の外付けキーボードも使う場所を選ぶ。
そんなわけで、視覚障害者にとってスマホの文字入力は結構な鬼門なのである。
場所を選ばずに、画面を見なくても正確かつスピーディーなタイピングはできないのだろうか? そんな要望に答えてくれそうな製品が登場しそうだ。

オランダ、アイントホーフェン工科大学(TU/E)の学生らによって設立されたスタートアップは現在、「Hable」と名付けられた新しい視覚障害者向けのスマートフォン用アクセサリを開発中だ。

これはBluetoothで接続して利用する点字入力専用のキーボード。6つの点字入力キーとEnter、バックスペースなどの操作を行うファンクションキーを備えており、スマートフォンをケースごと背面に取り付けることでスマートフォンをホールドしたスタイルで素早く点字入力が可能という。

これまでスマートフォンで点字入力を行うには、点字ディスプレイなどやや大ぶりのデバイスを用いるか、スクリーンリーダーに搭載されている点字入力機能(タッチパネルを6本指タップする入力方法)が一般的だった。しかしこれらの方法ではスマートフォンまたは点字デバイスを机の上など安定した場所に設置しなければ安全・確実にタイピングすることは難しい。
スマートフォンの背面に装着して使えるHableなら、本体を両手でホールドしながら、いつでもどこでもスムーズな点字入力ができる。さらに入力中の状態で指を伸ばせばタッチパネルの操作も可能だ(たぶん)。想像だが、晴眼者の熟達したフリック入力とまではいかなくとも慣れればかなり高速なタイピングができるのではないだろうか。

HableはiPhoneとAndroidスマートフォンに対応。7月にオランダ国内で50人規模の視覚障害者の協力を得てパイロットテストが実施予定。順調に進めば2020年初頭にも市場投入される見込みとのことだ。
点字と聞くとどうしても情報インプットの側面ばかりに注目しがちだが、Hableの登場でスマートフォンにおける情報アウトプット手段として、点字入力に高い可能性を感じた。
筆者はいまだ点字をマスターできてはいないが、こんなデバイスがあれば点字学習のモチベーションも上がるかもしれない。

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