2018年12月17日月曜日

見えない立場から「この画像説明して」サービスを妄想。


以前、スマートフォンなどを介して視覚障害者をサポートする技術についてエントリーしたが、これらのサービスは基本的に晴眼者とリアルタイムに接続し、目の代わりをしてもらう、というコンセプトだ。この方法はオールマイティだし緊急時に大きな助けになるのだが、利用する側としては、支援者の時間を拘束してしまうためスナック感覚で利用するには若干ためらいを感じるのも事実。「TapTapSee」は手軽さはあるのだが、見て欲しいポイントをリクエストできないもどかしさもある。

「急ぎではないので、暇な時にちょっとこれ見てもらいたい」的なサービスがあればいいのになあ、とぼんやり考えたのでちょっとメモ。

※以下は筆者の妄想なので軽くお読みください。

このようなゆるい感じで筆者が見て欲しいのが、画像の判別だ。
近年ではAIによる画像解析が進歩し、Facebookの自動代替テキストや「Google Lens」、本ブログでも度々登場するアプリ「Seeing AI」などにその成果が現れている。視覚障害者にとっては「全く手がかりなし」の状態から、画像に何が含まれているのか、どのような雰囲気なのか、どのような人物かを知ることができるようになったのは革命的な出来事といっていいだろう。
ただ、現時点ではAIから受け取れる情報は必ずしも視覚障害者のニーズを満たせているとは言い難い。どうしても人の目に頼らなければ解決しにくい問題もある。
例えばこんな感じ。

・アプリの画面構成、読まないボタン名を知りたい
スマホやパソコンでスクリーンリーダーを用いアプリを使う際、読み上げカーソルがフォーカスはするが正確にラベル付けがされていないボタンやパーツにしばしば出会う。このボタンの名前がわかれば主導でラベルを付与できるのに! そのような時にスクリーンショットを見て教えてもらえるととても助かりそう。また使い慣れていないアプリでは、全体の画面構成やボタンのレイアウトをざっくり教えてもらえれば、それをイメージして利用できる、と思う。

・ネット通販で商品の外観を知りたい
ネットショッピングは視覚障害者にとって欠かせないサービスだが、商品の説明が不足しているものも少なくない。特にスペックや機能説明では判別できない外観やデザイン、ギミックは写真を見て判断してね、という雰囲気をビシビシ感じて切なくなる。Amazonなど質問できる場合もあるが、「見えない」ことが伝わらないと的を射た回答が得られないこともある。商品が到着して触れてみると思ったものと全然違った、なんて日常茶飯事である。もしかしたら配送ミスの可能性もあるけど多分違うと思う。

・撮影した写真を判別したい
筆者も外出時などで同行者に手伝ってもらいつつ写真を撮影するのだが、いざその写真を誰かに送ったりSNSやブログにポストしようとすると、どれがどの写真か判別できなくなることがある。撮影時に取ったメモや撮影地・日時を手掛かりにしても自信んが持てない写真を「これ、あの写真ですか?」とお聞きしたい。

このようなニーズは、さほど急がないものの、AIで解決するのは難しい。
いま筆者が「こんなのあればいいなあ」と思っているのは、視覚障害者が確認してほしい画像や写真をアップロードし、それを晴眼者が確認して知りたい内容をコメントしてくれるようなWebサービス。モバイルで使えるのが望ましい。


画像を文字で説明するのは難しいケースもあるかもしれないが、回答者が返信しやすいように、知りたいポイントを明確にする仕組みが必要だろう。アプリの画面説明など重複しやすい質問はデータベース化して共有できる仕組みも欲しい。
また回答者に対して、依頼者からメッセージを受け取る他にも「いいね」やポイントのような何らかのインセンティブがあれば、モチベーションも上がるのではないか。

……という感じ。
もしかしたら既にこのようなサービスが存在するかもと心の片隅に不安を抱きつつ妄想を書き連ねてしまった。そもそも既存の写真共有サービスやSNSで質問すればよくね?というツッコミはあると思うのだけれど、知識を集約することで情報の共有もできるし、見えない・見えにくい人がどのようなケースで困っているかをアピールすることもできるのではと考えた次第。
ネットワークを通じた障害者支援にも、もっとさまざまな形態があって良いのになあ、と思う今日この頃。以上、思いつき失礼しました。


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