2019年5月4日土曜日

[メモ] ボストンの公共交通機関で視覚障害者の遠隔サポート「AIRA」の試験提供がスタート。



米国マサチューセッツ州ボストンを中心に鉄道・バスなどの公共交通機関を運営するMBTA(Massachusetts Bay Transportation Authority)は、視覚障害者の遠隔サポートサービスを提供するAIRA社と提携し、2019年5月1日から6ヶ月間、同社が運営する交通機関で無料のAIRAサービスを提供するパイロットプログラム「AccessAI」を発表した。
この提携により、視覚障害者が交通機関を利用する際、スマートフォンのアプリを通じていつでもAIRAのエージェントと接続し、情報提供や移動支援などさまざまなサポートを受けられるようになる。

AIRAは個人契約による有償サービスのほか、これまでも提携するイベント会場や空港、公共施設、商業施設などでゲスト接続による無償サービスを提供してきたが、公共交通機関を対象にした広域サービスの提供は珍しい。これは公共インフラの一つとしてAIRAが認識されつつある証明なのかもしれない。
今回の提携は10月31日までという機関限定での実験的なものだが、この機関で得られた実績をもとに今後の展開も考えられているという。

AccessAIが利用できるのは、MBTAの地下鉄(5路線、約145駅)、MBTAバス(177路線、4つの高速路線、役8000の停留所)、MBTAフェリー(両岸の各ターミナル)、Commuter Rail(約138駅)の施設。
これに加え、ボストンですでにAIRA無料アクセスが提供されているボストン・ローガン国際空港やAT&Tストア、Bank of americaのATMコーナーやWegmans(スーパーマーケット)などでAIRAサービスが受けられる。
具体的なサポートの例としては、階段やエレベーター、トイレやサービスカウンター、券売機といった設備への誘導や、時刻表の確認、乗り換えガイド、さらには遅延などのトラブル発生時の案内などが挙げられている。要するに交通機関を利用するうえで必要なサポート全般ということだろう。
さらにAIRAをスムーズに利用するためのトレーニングセッションも定期的に開催され、スマートフォンを持たない視覚障害者のための何らかの施策もありそうな雰囲気。実に至れり尽くせりである。

日本では点字ブロックや誘導チャイムの普及に加え、国交相の指導もあり鉄道では駅員による案内サービスが定着しつつある。有人改札まで辿り着ければある程度の移動手段は確保できるが、海外ではそのようなサポートを提供することは少ないらしい。そのため今回の提携は革新的な試みとして受け止められているようだ。
今回の実験が視覚障害者の移動にどのような影響を与えるのか。
とても興味深いし、羨ましいなあと思ったりする。

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