2019年1月20日日曜日

「WeWalk」に白杖の未来像を妄想する。



「WeWalk(ウィーウォーク)」は、トルコのNGO、YGA(Young Guru Academy)出身者によって設立されたスタートアップと、家電メーカーVestel社が提携して開発している視覚障害者のためのスマート白杖だ。
スマート白杖とは、各種センサーを内蔵した白杖のこと。障害物を検知しユーザーに警告する機能を持った補装具である。すでにいくつかの製品が実用化されており、一般向けに販売されている。

WeWalkもこれらと同様、超音波センサーを用いて障害物を検知し、振動や音声で危険を知らせてくれる。停車中のトラックや張り出した看板など、上半身エリアにある物体を探知できる(最長4メートル)。1,000mAhのバッテウィーを内蔵し約5時間の使用が可能だ。

ここまでは従来のスマート白杖と大きな違いはみられない。最大の特徴がBluetoothによる通信機能である。これにより白杖とスマートフォンをペアリングし、専用アプリ(AndroidおよびiOSに対応)でさまざまな機能が利用できるという。
たとえばGoogle Mapsと連動したナビゲーションや白杖に内蔵されているマイクを通じて音声アシスタントを呼び出すこともできる。アプリをコントロールするため、グリップにはタッチセンサーを搭載。その他のセンサー類の有無は公式ページには記載がないが、概要を読む限り杖の方向や1を測定する何らかの仕組みは存在する可能性がある。

従来のスマート白杖は、どうしてもセンサーの向きや杖の動きにより障害物の検出にムラが出やすく、使いこなすには訓練とコツが必要だった。WeWalkではそのあたりの使い勝手が木になるところ。
ただそれ以上に外部機器と連動した拡張性に高い可能性を感じてしまう。高精度な衛星測位やBLEビーコン、QRコード、AI画像認識(カメラが要るか)、深度センサーなどと連携させれば……そんな妄想を掻き立ててくれる。

視覚障害者にとって白杖は身体の一部のようなものだ。白杖の進化は、そのまま「身体の拡張」を意味する。WeWalkが視覚障害者をどこまで解放してくれるのか、期待は高まるばかりだ。
ただ白杖って結構ヘタルシ案外簡単に折れるので、着脱できるユニット化してほしいなあ。お気に入りの白杖をスマート化できれば最高なのに!

WeWalkは2018年4月、、革新的な技術や製品を表彰するEdison Awardsのヘルス&ウェルネスカテゴリにて金賞を受賞。そして2019年1月のCESへの出展に続き米国ヘレン・ケラー財団などの協力を得てニューヨークでの実証実験を開始した。

購入はIndiegogoにて(349ドルから(。日本への発送にも対応しているが、電波法をクリアしているかは確認できなかった。アプリも日本語に未対応なので今後の正式サポートに期待したい。また製品を障害者団体に寄贈する出資キャンペーンも実施している。
順調に進めば、近日中に出荷が開始される見込みだ。


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