2019年1月14日月曜日

[雑記] こわい「音声認証」のお話。(共感不要)


中と、それも急速に視力を失ったことで、それまで知らなかったさまざまな体験を(望む望まないに関わらず)してきた。その中には生命に関わるようなことから、実に些細なことまで枚挙に暇はない。
Webにおける「画像認証」も、そのうちの一つ。
無論画像認証自体は見えていた頃から知っていたし、面倒くらいに思っていたが、いざ見えなくなるとこれが実に不条理なほどのバリア感である。近年ではパズル認証とか、見えなければ絶対に突破できないシロモノも台頭してきており、視覚障害者を悩ませ続けている。認証自体を否定するつもりは毛頭ないが、代替手段などアクセシビリティの確保はお願いしたいところである。
おっと、今回はそんな話ではない。
Googleの画像認証「reCAPTCHA」に代表されるユーザー認証に含まれている「音声認証」の話である。ブログの投稿フォームやWebサービスのサインアップ画面で、ロボットによるアクセスを防ぐための仕組みだ。誰しも一度は経験したことがあるだろう。

reCAPTCHAは、まず謎のアルゴリズムでアクセスしたユーザーをロボットでないか判断。疑わしいと判断すると、おなじみの画像認証を求めてくる。そしてこの画像認証に用意されているのが「音声認証」だ。視覚障害者や失読症のための代替手段である。
音声で認証を行うには、「音声で確認」をクリックし、「再生」ボタンで聞こえたフレーズを入力。正しければ認証を突破できるという流れだ。このフレーズは英語なのだが、筆者は正直、リスニングも単語力も貧弱で、聞こえた音声から思いついた、かつ知ってる単語を適当に入力することで奇跡的に突破できている。突破するたびに、なぜ今ので通過できたの?とモヤモヤすることが多いが、これこそがGoogleの技術力だと自分を納得させている。ビバGoogleの謎技術。
reCAPTCHAのデモページはこちら。リロードしまくれば音声認証を体験できるはず。

で、ここからが本題。
わたしは、reCAPTCHAの音声が、ちょっと怖いのである。
音声のないようは基本的に、サーというホワイトノイズの端々に、男性・女性の声でフレーズが混じる感じなのだが、声のくぐもった感じとか、声が突然途切れるような感覚がちょっと苦手というか不気味というか不穏に感じて怖くなる。この感覚、お分かりになるだろうか。どうも筆者は「人の声がブツ切り」になるのがだめらしい。

この感覚は、もしかしたら自分だけなのかもしれない?
そう思っていたのだが、YouTubeに以下のような動画が投稿されていた。


よかった、音声認証が怖いのは自分だけではなかった。
というか今のreCAPTCHAよりも全然怖いぞこれ。こんなの夜中にいきなり利かせられたら椅子から崩れ落ちそうである。
ただ、いろいろなオーディオ・キャプチャの音声を聞いていると、なにか一種の現代音楽のようにも聞こえてくる。「ミュージック・コンクレート」的なものだろうか。
確かに急にこれ聞かされるとびっくりするけれど、現代音楽、アートと解釈すればちょっと平気になってきた。いいぞ。もう怖くない。そういや初めてThe Beatlesの「Revolution 9」を聴いた時はびっくりしたもんなあ。あれを思い出した。
むしろこの音声をMIXして、誰か素敵なトラックを作ってくれないものだろうか。ぜひ聴きたい。もう、認証音声はWebカルチャーであるとか言い出しかねない。危険だ。

というわけで、見えない・見えにくい方はもちろん、見えてる人も、画像認証に遭遇したら、音声認証を試してみてはいかがだろうか。運が良ければ一期一会のアバンギャルドな世界に出会えるかもしれない。でもあまりリピートするとロックされるので程々に(一定時間で解除される)。

……などと書いていたら、こんなニュースが。


どうやらAIと音声認識を駆使して、reCAPTCHAの突破に成功したようだ。ニュースを掘っていくと、Googleと研究者による「いたちごっこ」が延々と繰り返されている模様。AIによる画像・音声認識の進化が認証技術を上回れば、もうこのような仕組みは無為にになるだろう。Googleはこの状況を打破しようと、画像や音声に依存した認証から、ユーザーの行動パターンなどを解析した認証方法の開発を加速させているようだ。もしかしたら、この不穏な認証音声も近いうちに聞くことができなくなるのかもしれない。

認証のてまが省かれるのは、視覚障害者的には大歓迎なのだけど、うーん、それはそれでちょっと寂しいかもまあ。

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