2020年1月13日月曜日

[CES 2020] 発売間近。「Code Jumper」はプログラミング教育を変えるか。

Code Jumper Kit (画像引用元

Code Jumper」は、視覚に障害を持つ子供のためのプログラミング教材だ。
米MicrosoftとAmerican Printing House for the Blind(APH)が共同開発し、CES 2020イノベーション賞を受賞。プロジェクト自体は昨年発表されていたが、CESでは発売間近の製品バージョンがお披露目されたようだ。

職域が制限されがちな視覚障害者にとって、雇用はいまだに大きな問題だ。そのような状況の中、プログラミングが雇用に直結する重要なスキルとして注目を集めている。
プログラミングスキルの習得のためには、できる限り早い段階から学習を始めることが重要となってくる。だが視覚障害者がプログラミングを学ぶためにはまずスクリーンリーダーによるPCの操作方法をマスターしなければならず、特に子供がプログラミングを学ぶための大きな障壁となっていた。
一般的に流通している子供向けのプログラミング教材の多くは視覚的であり、ドラッグ&ドロップによる操作は視覚に障害を持つ子供は利用できない。これは学校におけるプログラミング学習の格差の要因ともなっている。

この問題を解決するかもしれないのが「Code Jumper」だ。
Code Jumperにはカラフルに色付けされた様々な形状のブロック(それぞれに命令コードが割り当てられている)とこれらを接続するハブが含まれる。視覚に障害を持っていても、ブロックの形や色、印刷された大きな文字を手がかりにブロックを組み合わせてプログラムを作成できる。組み立てができたら実行ボタンを押すことによりプログラムに応じた音声が再生される仕組みだ。
子供達はブロックの組み変えと音声フィードバックを繰り返しながら、命令のシーケンスやループ、分岐、変数、デバッグといったプログラミングの基礎を遊びながら学ぶことができるという。専門知識を持たない教師のためのガイドやオンライントレーニングなどのサポートも充実している。

Code Jumperで得られたスキルと楽しいプログラミング体験は、PCによるプログラミング言語学習へのハードルを大きく下げるだろう。実際、実証実験に参加した後にPCでのPython学習に進んでいる生徒もいるとのことだ。
もちろんこれは障害を持たない子供にもとても役立つ。パソコンの画面だけで学習するよりも、カラフルでユニークな形、しかもおしゃべりするブロックの方が興味を引くことは間違いないはずだ。障害を持つ子供と障害を持たない子供が、一緒に楽しくプログラミングを学習できる、それがCode Jumperの魅力の一つだろう。

現時点でCode Jumperは英語でのみ利用できる。
APHは販売チャネルとしてカナダHumanWare社と提携しており、2020年の早い時期に北米と英国、オーストラリアで発売予定だ。他の言語や地域への拡大も計画されている。



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